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アフターコロナに向かって。

たくさんの邦画や洋画で非常事態宣言が発令される様子を見てきたが、本当に世界中を巻き込んだ形でそうした状況が現れ、まして自分がそこに立ち会う日がくるとは思っていなかった。

非常事態宣言、と書いたが今般発令されるのは、緊急事態宣言だ。
wikiによると、

非常事態宣言(ひじょうじたいせんげん)とは、災害などによる国家などの運営の危機に対して、緊急事態のために政府が特別法を発動することである。 国によっては「緊急事態宣言」の呼称を用いる場合もあるが、発布される内容は概ね同じである。

とのことで、謂いが違うだけのようだ。
緊急の先に非常が用意されているのかと思ったがそうではなかった。

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今回のように世界中でほぼ同時に発令されることはこれまでにもまず無いようだが、個別には緊急事態宣言は度々発令されてきたようだ。

アメリカでは2001年の9.11同時多発テロ、フランスでは2015年11月のパリ同時多発テロ事件の際などに発令されていた。
日本では3.11の際に、原子力緊急事態が宣言されている。

また近年でも疫病による、緊急事態宣言の例があった。
2009年10月、アメリカで新型インフルエンザの感染拡大。
2014年7月、西アフリカエボラ出血熱の流行でアフリカ4カ国に発令とある。

してみると、今回の宣言も類稀な稀有な例というわけではないのだな、と思う。
ただ、テロや大災害に起因する場合なら即座に発令されるものが、じわりとした感染拡大の場合だと国家レベルでのエマージェンシーを国民が待ち構えるため、今回のように今か今かとなってしまうのだろう。

そして今回の緊急事態宣言騒動で、日本ではその内容に強制力を持たせられないのだ、ということも初めて知った。諸外国とは大きな違いだ。

* * *

コロナ離婚やコロナDVも、大きな問題になってきているという。
また子供に対して「手を洗わないとコロナになっちゃうよ」といった脅しのような言葉をかけることは、さらに強いストレスを与えるだけなので、
「手が汚れているかも知れないから、後で手を洗おう」のように「AだからBしようね」と教えることが大切だということだ。

* * *

多くの人が感じているように、私も、世界が2019年のような姿にはすんなり戻れそうにない気がする。
しかし別の様相を呈そうとも、コロナ後の世界に希望を寄せるしかない。


人と譲り合う心が試される日々が続くが、それだけはきっといいことだ。



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