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時代の公傷としてのぺこぱが拓く地平 ~ 信頼、理解、寛容 (走り書きVer)

 ももクロは東日本大震災直後にウズメノミコトのようだった

 歌舞謡曲で大御神を呼び起こす役割
 また彼女ら自身が依代であり
 宣託や預言を伝える巫女であった

 そこからおよそ10年経ってぺこぱ

 相手の身勝手、傍若無人にどんどん譲っていく 強がらない
 なのにその言動がご都合主義なズルさを撃つ

 自分の弱さや駄目さを糊塗せずに直視しようと挑む
 なので笑いながら好感が沸き立つ 感動する

 震災からの10年で
 日本人の辛抱強さや善良さが
 自覚的に相互扶助を促進したと思える反面
 SNSの発達が失言や多面性は許さない
 という相互監視の土壌を生んだ

 高齢者を狙う詐欺や凶悪な煽り運転が
 蔓延しその手口、被害が共有される世界で
 街なかや車内や職場や地域での出来事を
 自衛的に指弾する事は自然な流れなのかも
 知れないが、それは社会主義的リンチに
 過ぎる

 特に著名人の嘘や不貞は絶対に許さず
 失態、という黒歴史にさえ留めさせない

 そうした空気の2020だからこそ、
 大勢が2019大晦日のぺこぱに
 あれほど心を動かされ惹かれたのだ
 もっと見たくもっと聞きたく思ったのだ

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