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2023年5月の記事一覧

楽園

それはどこにあるんやろ。 どこかな、ここかな。 あの日かな。今かな、これからなんかな。 あの日に置き忘れてきたもの、今も待っているもの? あの日があって、今があって、そしてこの先に? あの日があるから、今ここに居て、居てしまって? ぐるぐるぐるり、うろうろ惑い、惑いながらの日々で、 楽園の反対の場所は戦い? 日々は戦い? 孤独や喪失感を胸に、それでも生きること生きてくことを考えたり。 GW中のある日の午後、知らない番号から電話があった。 「おお、Momo、お前俺のこと誰か

ファンタジーとおにぎり

きのう夕方のこと、 出先の近鉄電車の駅構内にあるファミマに寄ったらこんな声がきこえてきた。 「運動後の水分補給に一番ふさわしい飲み物は?」 カーン、ピンポーン。早押しボタンを押して答えるクイズかなんか? でも、答えめっちゃむずかしない?! 振り向いたら私学の中学か高校だか、いや、中学生やろなあ。 運動部(なにかはわからんかったが)の男の子たち3人が喋っていた。 そのうち1人が手にとったのは紅茶花伝で もう1人が手にとったのはリポビタンDだった。 「おまえ、それありえへんって

すべてほんとう 『散り花』

生き様。 今では誰もが結構気軽に使うけどきっと意味としては重いであろうこの言葉を浸透させたのは(一説によると)プロレス中継の際の古舘伊知郎らしい。 と、聞いたか読んだかしたけれど、定かではない。 でももっともらしいな、と思ったりもする。 なんだかもうほんとに浸透しすぎている言葉じゃないですか。 わかるようでわからなく、わからないようでわかるような気がする言葉じゃないですか。 なんてことを思い出したのは、 プロレスを描いて(正確には闘魂三銃士(だけじゃないけど)を描いて) 第1

台所は劇場 『それでも食べて生きてゆく』

人はひとりとして同じひとは居ない。 生まれも生い立ちも考え方も性格もちがう。 だからこそ、さまざまな人と共にする、奇跡のような空間と時が愛しい。 そんなことを劇場体験(長く、と、特に近年の大事な)で深く思うようになり、 だから、それぞれの気持ちやライフストーリーにも更に想いを馳せることが増えた。 元々、興味があったのだとは思う。でも、たぶん、更に。 そんなこんなで、このnoteにも長渕三昧だの、のど自慢だの、〝街は劇場〟だのと出てくるし、書いている。 (勿論、これも思うところ

Myself

連休中、NHK-FMで「今日は1日長渕剛三昧」というのを聴いた。 放送すると知ったときは苦笑した。 「そんなん1日聴いたら頭おかしなるんちゃうん(笑)」 でも結局、半分以上仕事をしながら聴いていた、聴いてしまったのです。 最後の部分は外出の用が出来て聴き逃したのに、後追いで全部聴きすらしました。 ファンでもないのに。好きでもないのに。 番組時間午後0時15分~9時30分。途中ニュース中断あり。 それどころか、地震が発生したため、途中ぶった切られたりした。 でも9時間強。も

『ごめんね青春!』 そしてやっぱり、「皆と」「皆で」みたいなこと

先月、『ごめんね青春!』というドラマを観ていました。 2014年のTBSドラマ、ネットフリックスから配信中。 同じ宮藤官九郎作の『タイガー&ドラゴン』や『俺の家の話』は もう台詞の物真似を出来るくらい好き。という話は以前にも書きました(これ)。 でも、この『ごめんね青春!』は本放送時、途中だったか1話目で観なくなっていたのです。 その頃リアタイ出来なかった理由もあったのかもしれない。 でもそれだけじゃなく、観始めて全体的にちいさな「ん?」をたくさん感じたからだと思う。 この「