【サウナ記録】パブリックハウス アンド サウナ 久米屋@岡山県美作市(2/2)
パブリックハウス アンド サウナ 久米屋に行くまで
あまりに良すぎて3000文字級の記事になってしまったので、宿泊編はここ(2/2)でご紹介。宿泊前のサウナ編は以下を見てね。
空き家を活用したゲストハウス「久米屋」
前記事(1/2)にも記載したとおり、「久米屋」は地域おこし協力隊の方々の力で、もともと空き家になっていた民家をゲストハウスにしたとのこと。もとの空き家は大正初期に建った家だったというから、100年超えなわけである。と、同時に、大正13年生まれだった亡き祖母を思い出し、祖母の幼少期はどんな暮らしだったのだろうかと勝手に思いを馳せる。
サウナ前に一通り家のなかの使い方について説明を受ける。ブレーカー、お風呂のこと、タオルのこと、野良猫がいるから扉は締めること、カメムシの捕獲の仕方などなど(確かにカメムシは大量発生だった笑)。
そして台所にはすでにあとは焼くだけ状態のジビエ用のお肉とたっぷりの野菜・お餅、そして川魚料理がセッティングされているではないか。
使った後のお皿は洗ってね、などのルールはあるものの、「あとは自分の家みたいに使ってくれたらいいから」と何度も言われ、すっかり親戚の家に来たような気持ちに。
サウナの後はこたつでお昼寝を
15時過ぎからサウナを楽しんだ後、17時過ぎにゲストハウスに帰ってきて、こたつに入り、ぼーっと外を眺める。外からの虫の音、家のなかで聴くとまたちょっと違った印象なのだけども、なんともいい感じ。
何時までにこれをしなきゃ、とかもないし、ちょっと横になるか、とこたつに潜り込むと、すーーっと眠りに落ちてしまい、そのまま1時間ほど爆睡。
5月でも朝は放射冷却で10度前後に冷えることもあるとのこと。
チェックインした際は網戸になってほうぼうの窓が開いており、良い風と外の自然の音が家のなかに入り込んできていたが、夕方くらいになったら寒くならないうちに適当に締めていってね、と教えてもらっていた。
教えてもらったとおり、昼寝から目が冷めて18時半頃になると、少し薄暗くなっており、夜の風が入って来始めていたので、ちょっともったいないものの少しずつ窓や縁側に続く障子を閉めてゆく。
夜ご飯の準備・囲炉裏でのジビエバーベキュー
さてさて、昼寝から目覚めた後は人生初の囲炉裏でのごはん準備へ。囲炉裏の中にはすでに炭を準備してもらっており、後は火をつけるだけ・・・なのだが、火を安定させるまでにかなり苦戦。キャンプとはまた違うのね〜。
火力が安定した頃にはほぼお腹いっぱいになってしまっていたけど、どれもとても美味しくいただく。
夜ご飯の後は、再度サウナへ。
夜ご飯を楽しんだ後は、再びサウナへ。残念ながら、夜はややくもっていたので星空は見られなかったものの、まだ十分に暖かいサウナを楽しみ、このまま眠れることに幸せいっぱいになる。。。
サウナから戻った後は久米屋内の内風呂へ。
旦那が入っている間に旅ノートもぱらぱら。
身体も心もゆるまり、美味しいごはんも食べ、さらにサウナ+お風呂効果で、ドライヤーをしながら目が閉じかけてきており、ふかふかのおふとんに入ると、虫と蛙の大合唱を聴きながら一瞬でぱたりと夢の中へ・・・
爽やかすぎる朝、そしてまたサウナへ
目覚ましを7時半にセットしていたものの、数分前に朝の気持ち良い光で目が覚める。確かにちょっと冷えているものの、それもまた良し。
目が覚めた後、朝の家の中の雰囲気も味わいつつ、昨日から数えて3回めのサウナへ。サウナ内にはじんわりと熱が残っており、少し冷えた身体が少しずつ暖まり、スモーキーな香りが染み渡って目がさめてゆく。
強烈なノスタルジー・人生のどこかでまた泊まりに来たい場所
久米屋での1泊2日、なんとも素敵な空間と時間でした。
言語化が難しいのだけども、今までの体験で1番ノスタルジーな気持ちを感じた経験だったかもしれない。
小さい頃に祖母や祖父の家で見て使っていたものが心のどこかに残っているのか、家の感じもそうなのだが、例えば台所で見たやかんの柄、食器棚のガラスの模様、食器の柄、菜箸の柄とか、棚に貼ってある「湯のみ」「お皿」などのシールや文字の感じとか、ひとつひとつに強烈な懐かしさを感じてしまう。
内風呂では用意していただいていたタオルで頭拭いた瞬間、わ、これ、おばあちゃんちのタオルの匂いだーーー、と、突然自分の祖母のお風呂場の光景、タオルの質感、すべりどめのシートの質感、ちょっと見えづらくてガタガタしてて鏡になっている棚の扉の映像なんかがぶわーっと浮かびあがり、またまたひとり心の旅モードに。
自分の体験と重ねる一方で、今とは違う家の作りや開放的な作りに、つい昔の家族観にも思いを馳せてしまう。良くも(そして悪くも)地域一帯でつながっていたんだろうなあ、とか、昨年夏に訪問した離島での暮らしの様子を思い出したり。
いろんな問題があると思うけど、移住に興味を持つ人が増えるといいね。
人生のどこかでまた泊まりに行きたいな、と心から思える場所でした。
【おまけ】ゲストハウス久米家内の写真シリーズ
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