謙虚とは楽しく生きるコツ
たとえば、人に「バカ」と言われて腹を立てたり怒りの気もちが湧いてくるのは、当たり前のことだと思っていた。なんなら相手の愚かさを攻め立ててやりたいとすら思っていた。
ところが、怒りの気もちが湧いてくるのは、
「自分は偉いんだという傲慢な気もちが存在するから」なんだと、彼は言う。
えっ! 私の問題だったんだ。
意外な展開に目を丸くするしかなかった。
自分が、うぬぼれや傲慢な気もちを持ってさえいなければ、
「はい! 私はバカなんです」と、サラッとかわすことができるはずだと、そうすれば、どこにも問題は生じないというのだ。
私は偉いんだとか、私はがんばっているからとか、承認されたい気持ちをないがしろにされたことが怒りにつながってしまう。
言われてみればそういうことなのかもしれない。モノの見方を変えれば、案外なんでもない事だったりする。
あらがえない環境にもがくのではなく、気楽に楽しく生きていけるように考え方を変えていく方が手っ取り早いのかもしれませんね。
『自分はたいしたものではない』と、日ごろから謙虚になることができたら、傷つくことも怒ることもなくなるでしょう。
一言でいうほど簡単なことではないかもしれませんが、心がけているだけでも負の感情にふりまわされることもなくなる。
謙虚になるってことは、自分を楽にすることとつながっていたんだと発見できた。
小林正観さんの言葉が、身に染みる。
私のなかの「傲慢」が、薄っぺらい謙虚を突き破って「怒り」となっていたのかと思うと恥ずかしい。
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