最近よく聞く高額ドメイン転売とは?

 ドメインとは、言わばウェブサイトのアドレスです。
「http://www.xxx.jp/」というURLが在るとして、「xxx.jp/」の部分をドメインと呼びます。基本的にドメインは短ければ短い程に覚え易く、それは同時に価値が高くなると言われており、例えば一文字だけのドメインは何億円という域にまで達してしまいます。
 2014年にインターネット事業を行う大手GMOが「z.com」を取得しました。
「z」という一文字のドメインを取得する為に、なんと8億円を費やしたと話題になっています。また、大手ECサイトのDMMは、その名前の由来が取得可能な短いドメインがそれしか無かったから、とコメントしていました。(*諸説有)
 やはり、短いドメインはビジネスマンに好まれる傾向があるのです。

 そこに着目した転売ヤーが存在します。高額なドメイン、或いは今後に価値が上がりそうなドメインを取得しては、求めるユーザーにオークション形式で高く売り付けて利益を得る手法です。
 また、価値の高いドメインには「中古ドメイン」なるものも存在します。
 中古ドメインとは、その名の通り、以前まで誰かが使用していたドメインです。
中古と聞けば、基本的に新品より安いイメージですが、ドメイン市場に関しては中古である方が高い値が付き易いと言われています。
 何故なら中古ドメインは、その価値の払拭が難しく、以前までの評価が継がれ易いからです。簡単に言えば、ドメイン一つ一つにはSEO評価が付随しており、その高い評価を、そのまま自身のサイトに活かせられるということです。
「動画配信者を狙うスカウトマン」の項目でも述べたように、サイトの質を高くするには時間が掛かってしまいます。質の良いドメインの取得は、要はレベルを上げる手間のカットに相当するのです。

 けど、近年では検索エンジンによる対策が進んでおり、中古ドメインを使えば自分のサイトのランクが上げられると、一概には言えなくなっています。
 また、逆に検索エンジンのブラックリストに入っているような、質の低いドメインを掴まされたら目も当てられません。なので中古ドメインの購入には細心の注意が必要です。

 ドメインオークションと調べれば、多くの業者サイトがヒットします。殆どはドメインサービスを扱う企業なので、危険性は高く無いと思って良いでしょう。
人物名や地名、最近の流行語を使ったドメインは総じて高い金額となっています。
 先述の通り、質の高いドメインも同様に価値が高いです。本来なら千円程度で取得が可能なドメインも、希少価値・質の高さ次第では何万円、何十万円という価格となっています。
 なお、評価の基準はドメインの年齢(使用年数)や外部リンクの数、関連するキーワード等で決定しています。調べて分かるように、必ずしもリンク数だけが考慮される訳ではないと分かります。
 ドメインは生き物のようであり、ペット感覚で育てている者も居るようです。
質の向上には時間が掛かるものの、逆に言えば時間さえ掛ければ誰にでも価値を高めることが出来ると言って良いでしょう。
「やらないリスク」という言葉があるように、これを機に独自ドメインの取得も良いビジネスだと思います。全てのドメインが金の卵と言えるのです。

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