この世はこんなにきれいで、こんなに汚い。

教典  127  「この世はこんなにきれいで、こんなに汚い」

人も景色も同じ。


私は、きれいな景色をみると、癒される時もあるけど、切なくなることの方が多い。

たまーに、きれいな景色をみてるはずなのに、ドス黒い感情が沸いてくることさえある。

それは、汚いところもみてるから。

知っているから。

私たちは、意識的にしろ、無意識であるにしろ、どこかで自然やその景色を壊している。壊し続けている。

なのに、美しい景色を見て感動する。

この矛盾に私は罪悪感さえ抱いてしまう。


人も同じだ。

きれいであろうとする。

いい人であろうとする。

元気であろうとする。

それは、間違ってない。

でも、それをすることで、自分を苦しめることもある。

なぜなら、同時に

愚痴を言うことは汚い。

ネガティブな自分は自分じゃない。

人を嫌う、恨む、憎むなんて感情はもってのほか!

苦しい、つらい、なんて俺らしく、私らしくない!

周りが思う自分であり続けなきゃいけない!


そんなことはない!


そんなことはないんだよ!


だって、


人間だもの。


そりゃあね。

めっちゃ美人な人が

「テメェ、このヤロー!」なんて言うと、ドン引きされるかもしれない。

叶姉妹さんなんか、死ぬまで言わないと思う。(苦笑)

だけど、言ったところで、死刑になるわけでもないし、罪に問われるわけでもない。

周りをドン引きさせて、なんなら誹謗中傷にあうかもしれない。

たぶん、きっと、あうでしょう。

だけど、それを押し殺した先に「自殺」という結果が待っているのなら、やっぱり私は

自分らしくあってほしい。

と思う。

辛いなら辛い。

苦しいなら苦しい。

罵詈雑言吐き出したいなら、車の窓閉めて、思いっきり吐き出してほしい。


この世は、人も景色も美しいところがたくさんある。

きれいなものに囲まれて生きていけたら、いや、

みんなそうやって生きていこうと努力しているのかもしれない。

だけど、それと同じかそれ以上に

この世は、汚い。


でもね、汚いからといって、自分がそこに足先でも突っ込んでしまったら「ああ、私はダメな人間なんだ」「人として最悪だ」なんて思わなくていいんだよ。

きれいなままでいられたら、それはそれでいいけど、汚いからといって、自分を否定するのも間違ってるんだよ。

否定しなくていいんだよ。

あなたはあなたのままでいいんだよ。

愚痴を言って何が悪い?

罵詈雑言言って何が悪い?

辛いと言って何が悪い?

苦しいと言って何が悪い?

言っていいんだよ。

さすがに相手にむかって、罵詈雑言はダメだけど、愚痴くらいええやん。


だから、どうか

あなたのその命尽きるまで生きて欲しい。

私は願う。







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