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昨日と今日と明日が同じ人へ

教典  65   「昨日と今日と明日が同じ人へ」

2020年7月21日現在、私は44歳である。

現在はだんなと2匹のおじいちゃん猫と一軒家に住んでいてバイトしている。

こんな私だが、22歳でだんなと結婚した時、今なら婚活女子が羨むであろう、だんなが私に専業主婦を望んだ。

私も、ぶっちゃけ働きたくなかったので、まさに「天の声」と言わんばかりにお言葉にどっぷり甘えることにした。

当時は、猫も飼っておらず、子供も作らず、安いアパートに2人だけで住んでいた。

なので、私の専業主婦としての仕事は、毎朝洗濯、たまーに掃除、昼、買い物に行く、夕飯を作る。

それだけであった。

朝食もお弁当も、だんなは自分で買って食べていた。

そうなると、私の毎日は、

「昨日も今日も明日も同じ」になった。

強いて言うならば、だんなが週末休みなので、週末だけが違うくらいだが、働き盛りのだんなは、当時、週末も仕事に行くことがほとんどであった。

私は、基本、1人が好きなので、だんながいなくてもさみしくはなかった。

20代でこの心境になるっていうのもどうかと思うが、さみしくないのだからしかたがない。

それを約10年近く続けたと思う。

つまり、 丸々20代を、ひたすら、テレビのワイドショーと簡単な家事に費やしたのである。


そうして、私が30代になった頃、「ブログ」というものが流行りだした。

私もさっそくやり始めた。

ところが、1週間もしないうちに

「ネタがない」ことに気づく。

そりゃ、そうだよね。

「昨日と今日と明日が同じ」なんだもん。

その時の私の気持ち。

ああ。自分はなんてつまらない人間なんだ。


自分は、なんと人生の無駄遣いをしてきたんだ。


いや。はたからみたら、普通わかるだろ?って思うかもしれませんが、当事者はわからないんですよ。

10年も続けてれば、それだけ視野も世界も狭くなってるんですね。

で、そこからは、いろんな「趣味」というものに手を出し始めるのですが、これは過去記事にも書いてあるように、ほぼ全て、続かない!


極め付けが、家を建てたことをきっかけに「働こう」と思い立って就職した職場でうつ病を患う。


まぁ、社会というものを舐めきってた結果ですね。


そこから3年くらいは、うつ病を治すために、また家で引きこもって、そこから今のバイト先に出会うわけですが、


では、44歳の今の私が、それでも20代のあの頃を

無駄だった。

と思っているか?と聞かれれば、答えは

NOである。


なぜか?


それを言っちゃあおしめぇよ!と言われそうだけど、

やっぱり、それでもあの20代あっての私なんです。

世の中には、40年以上、自宅の自分の部屋に引きこもっている人もいます。

私は、同じ毎日を送っていたけど、買い物に行ったり、たまに友達と遊んだり、だんなと出かけたりしてましたが、彼ら、彼女たちは、40年以上一歩も家から出ないのです。

それもテレビの特集でみたんですけど、

さすがに、風貌も、心も全てが病んでいました。

ただ、私はそれを見たとき、

負けた!

と、自分勝手に謎の敗北感を味わってました。


つまりね、今回何が言いたいのかと言うと、

毎日毎日、変わりばえのしない日々に、つまらないなぁと思いつつも、何も動かないあなたへ。

たぶん、あなた自身が1番、そんな自分を歯がゆく思っているんじゃないですか?

でもね、40年以上も引きこもってる人がいるように、

上には上がいる

んですよ。

あなたの「つまらないなぁ」なんて、「つまらない」のレベルに入らないんですよ。

でね、

あなたの言う、変わりばえしない毎日が、今の時点で何年続いてるかわかりませんが、そのうち必ず

時代が変わります!

私が20代の時、

ブログもそう。

iPadもスマホもLINEもなかった。

YouTubeもなかった。

たった20年です。

あなた、今から20年、365日、今と変わらない毎日送れます?

たぶん、送ろうと思っても無理だと思いますよ。

つまり、そういうことなんですよ。

あなたが、つまらないと思ってる周りでは、いろんな事が猛スピードで変化しているんです。

もう、私が「昨日と今日と明日が同じ」時代はおくろうとしたっておくれない時代なんです。

だから、それを体験できた私は、無駄だとも思わないし、なんなら10年後にこうして、ネタにしている。

そんな未来、予想できないでしょ?

だったら、今のあなたも

つまらない経験してる

と思って、未来にとっておいてはいかがですか?








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