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羊毛フェルトのハンドメイド制作という切り口から、遠野の羊飼育応援プロジェクトを始動します!

遠野のジンギスカン文化と、時代の変遷

全国的にはあまり知られていませんが、岩手県遠野市には古くからジンギスカンを食べる文化があり、現在でも人が集まるときは決まってジンギスカンを食べるほど、ジンギスカン文化が深く根付いています。

元を辿ると、大正期以降に軍服用に羊の飼育が盛んに行われ、遠野でも毛織物用の羊をあちこちで飼っていた歴史があります。地元で新鮮な羊肉を調達できたため、遠野でジンギスカンの文化が根付いたと考えられています。

しかし、時代は変わり、現在遠野で食べられているジンギスカンの多くは外国からの輸入肉。遠野市内での羊の飼育はほんのわずかになっています。

ジンギスカンを食べる文化だけが残り、羊が市内にほとんどいないという現実に、なんとなく違和感を感じている人は少なくないと思います。

最近になって、遠野で新たに羊を飼い始めるという動きもちらほらと聞くようになってきています。

「遠野・羊飼育応援プロジェクト」

かつての遠野人が、遠野の新鮮なジンギスカンを食べていた頃のように、遠野に羊が当たり前にいる光景を取り戻したい。

そんな思いから、遠野の羊毛を100%使用したハンドメイド作品の制作の販売利益、羊毛フェルトワークショップの参加費の一部を、遠野で羊飼育をし始めた人や羊飼育を始めようとしている人に寄付するという取り組みを、「遠野ヒツジの会」として小さく始めてみることなりました。

ももばち工房では、遠野ヒツジの会から遠野の羊の羊毛を一部寄付していただき、シェアアトリエ・工房で、遠野の羊の毛を活用した羊毛クラフトをお楽しみいただけます。

羊を飼育をすると必ず毎年羊の毛刈りが行われますが、その作業自体も素人には非常に難易度が高く、毛刈りのプロに委託すると高額な料金が発生するということが、羊の飼育を始めようとする人にとって1つの大きなハードルになっているのではないかと私たちは考えました。

毛刈りした毛を、ハンドメイドの素材として使える状態にするまでにも、何度も毛を洗って油分や匂いを落としたり、塊になっている毛をほぐすなど、膨大な作業が必要になります。

そのため、毛刈りした羊の毛は、通常そのまま捨てられてしまうことがほとんどなのだそうです。

そこで、廃棄される羊毛を引き取り、洗浄など必要な処理をした上で、ももばち工房でも、羊毛フェルトとしてハンドメイド作品の素材に活用できないかというのが、ももばち工房がこのプロジェクトに参画したきっかけになります。

遠野の羊毛100%のハンドメイドブランドを立ち上げることで、ジンギスカン文化が根付いた遠野という土地のお土産品にしたり、ワークショップ形式で遠野の羊毛フェルトに触れ、羊毛フェルトのハンドメイドを楽しんでもらえる体験の場も開いていきたいと思います。

遠野の羊毛フェルト活用によって生み出される寄付によって、遠野で羊を飼育しようという動きの後押しができることを願っています。

プロジェクトへの協力のお願い

前述でも触れたように、羊の毛刈りや羊毛の処理は、楽な作業ではありません。
もしこのプロジェクトに賛同してくださる方がいらっしゃいましたら、
・羊の毛刈り
・羊毛の洗浄作業
・絡まった羊毛をほぐす作業
・遠野で飼育されている羊毛の寄付
・羊毛の洗浄作業で使用する洗浄液の寄付
・羊毛を染める染料の寄付
など、ご協力いただけましたら大変助かります!

ご協力いただける方、ご興味のある方は、「遠野ヒツジの会」までご連絡をお願いいたします!


いただいたサポートは、自分のヤミも人のヤミも愛しあえる、しんどい時にしんどいと言えるつながりを広げていくための、ももばち企画の事業運営費に活用させていただきます。