【投稿企画】『飲み会と心境の変化』
若い頃は飲み会が嫌いだった。
最初にみんなに合わせて注文するビールは苦いし、カクテルを頼むと「女子かよ〜」みたいなことを言われて嫌だった。
酔っ払って気が大きくなり大げさに絡んでくる先輩が嫌だった。
何となく二次会に付き合わされて定番のカラオケに行くのが嫌だった。
新人期間を過ぎた頃は敢えて車で行き、「今日車なんで〜」等と言って飲まずに早々に帰宅することが多くなっていた。
飲み会なんてさっさと抜けて、ゲームしたり映画を観たりモモコ(わんこ)を吸ったりした方がよほど有意義な時間を過ごせる。
学生時代からこんな考えだったので。
当時の自分はお世辞にもコミュニケーション能力が高いとは言えず、あまり外で遊ばない陰キャ帝国の住人となっていたのでした。おかげでモテないモテない。
そんなこんなで30歳を過ぎた頃。
婚活を志した結果自分の対人能力があまりに低いことに気が付きます。
食事の場でどんな話をすればいいのか分からない!
焦った自分は書物やyoutubeでコミュニケーション方法を学習。
婚活で初対面の女性と出会いや別れを繰り返す内に、人と過ごす事に楽しさを覚えるようになってきました。
この気持ちなら職場の飲み会もきっと楽しい。
今度は色々な人の話が聞いてみたい!
ところがどっこい。そこからコロナ禍に突入。
飲み会という行事は避けられるべきものとなり、他部署の職員と知り合う機会もまったくなくなってしまったのでした。やはりモテない生活に。
当初はこれほど長く続くとは思っていなかったコロナ禍。
数年に渡り外食が制限されたおかげで、飲み会という文化はすっかり廃れてしまいました。
最近入職した新人の子などは成人してから一度も飲み屋さんに行ったことがないといいます。マジかいな。
そんなコロナ禍の規制も近年になってようやく緩み、少しずつ誰かと外食する機会が増えてきました。若者達もお酒を飲むというイベントに慣れ始めたみたい。
そして今年はついに職場の忘年会が復活。
余興に参加することになったためその決起集会という名の飲み会が先週金曜日に開催されました。
内容は余興の構成を考えながら上司や後輩と飲み、二次会はカラオケという昔は嫌で嫌で仕方なかった定番の流れ。
しかしコミュニケーションの方法を学び人の話に興味を持つようにしてみると、この時間が本当に楽しい!
今はコンプライアンスに厳しい風潮なので若い子に無理な飲酒をさせる先輩もいないし、良い時代になったものです。
まぁ若い子達は普段あまり接しない偉い人に話しかけられてちょっぴり居心地悪そうにしている時もあるけど…まさしく自分もそうだったなぁとしみじみ感じた飲み会なのでした。
お金は先輩達(主に偉い人達)がたっぷり払うから堪忍してね。
自分が若い頃はこんな風に(家族友人以外の)誰かとの交流を楽しみにする事はありませんでした。
この心境の変化は年をとったから...?それとも婚活のためにコミュニケーションの勉強をしたからだろうか?
どちらにせよ今の自分の考え方は嫌いではない。
これもある種自分が想像していなかった未来に到達出来たのだと、そう思うのでした。
本日は『マイナビ × note』様企画の投稿コンテスト応募用の記事。
ネタは筋トレや婚活の事でも良かったのだけれど…それはいつも書いているので、違う方向からお送りしました。
今日も良い1日を。