愛を贈る。10月の振り返り
sunshine
sea
sounds
纏うものはその人そのもの
only one
食と色
Art&Eat
自然のうつろいやゆらぎをたのしむ
時間と愛情をかけて長くお付き合いする
9,10月の集大成。我ながらがんばった。それなりに時間とお金もかけた。もちろん全部自然のものから出た色合いである。綺麗。
ちまちまと、インスタやってます
https://www.instagram.com/sprinkle_the_colors_of_love/
あと染めの記録用のYOUTUBE。もっとクオリティあげたいんだけど、
染めと並行して編集がたいへんになってきたのでシンプルです。
https://youtu.be/fgj5BI9cn2w
最近わたしはよく「うれしい、たのしい」という。
毎日の小さなことが本当に嬉しくて満ち足りた気持ちになる。
今日もいい日だね、って。
それを丁寧な暮らしとか、自分を大切にするとかいう表現にするのはなんだか陳腐だ。とくに今年になって、それはもはや誰にとっても「新しい普通」になっているはずだ。
とりあえず好きなことがある毎日は目が覚めるだけで嬉しいし、
晴れても雨でもいろんなことが嬉しいのだ。
ストレスになることをほぼ完全に除いた生活にしたのも大きい。
毎日気持ちよく好きなことに集中したいから、お酒を飲むのはこの日と決めた日だけ。いまは酔っ払っている時間が勿体無いし、酔ってなくたって良い会話は出来るはずだし、早く起きた時の朝陽の綺麗さと空気は本当に気持ちがいいし、さあ今日は何が出来るだろうって考える時間の余白があるほうがずっと楽しい。
(もちろん飲むときは飲むし、そういう空間が好きだから誘ってね笑)
当たり前のことを流さず当たり前に感じて、ちゃんと怠けないでやっていく。
染めを始めてから変化したのはそういう感覚だった。
これってどうしてたった一回で捨てちゃうんだっけ?同じ作業するなら、再利用できるものに買い換えた方がずっといいじゃんとか
好きな物とか食べ物とかがあったら、せっかくなら自分で作れるようになった方がいいじゃんとか。
やってみたら意外とできたりして、そうすると自信もつくし、上手にできるようになったら誰かにに教えてあげることも出来るようになる。
ただ目の前にあるものを、忙しいからとかめんどくさいからと言って、ただ「消費」するよりも、なるべく自分でできたらかっこいいし、いいことしかないなって。
まったく方法がわからない最初の頃は、時間がかかってしまうけど、
何回かやったら、それなりに出来るようにはなると思うし、ただ買うより、お金がかからなかったり、オリジナリティーも出せたりする。
たとえるなら、仕事で忙しくしていたとき、私は毎日コンビニのマシンで抽出するコーヒーを飲んでいた。だいたい180円くらいかな。
こういうのがコンビニに登場して浸透するようになったのはこの7〜8年だろうか。
風味はよくなってきているとは思うけれど、美味しいと思うから飲んでいる訳ではなかった。
カフェインを投入して、仕事の気合いを入れる道具みたいな。
多分たばこ吸う人もそういう感覚なのかな。
1日3杯くらいは摂取していたと思う。
スタバとかも行く。
だけど10月から時間をつくって、本格的に染めを始めてから、
自分で作ることがあまりにも楽しくて、
コーヒーも、そういえば、なんで買ってるんだろうって思った。
月間にお店で買って飲んでいるお金を、専門店にいって豆からコーヒーを買うのに替えてみたら、続けることできっと
豆の産地だったり、焙煎による違いとかも学ぶことができて、同じ金額を支払っても、少し先の未来の私はもっと美味しいコーヒーを飲めるようになっているだろうし、なぜそれが好きで、美味しいかとちゃんと説明できるようになっているはずだ。
もちろん生活に関わること全部をいちいちこだわってなんていられないだろうけれど、好きだったり興味のある分野から「これ、なんで『買って』るんだろう??作れないかな?」ってふと思うってことがまず大事なんじゃないかなと。
たぶんそういう意識になったのは、前回書いた流れで、サバイブ能力の低さを実感したのがきっかけで、
それから染めを始めて、身の回りを見る心持ちがなんだかとても変わった。
いまは部屋の日に焼けた畳や木材の部分も草木など自然染料で塗ってあげて、雰囲気を変えてあげたいなとも考えていたり、
自分で染めた生地は身につけてみると今までのシンプルカジュアルにはちょっと合わなくて、ヴィンテージファッションの方が相性が良さそうだから、
いままで古着にあまり興味がなかったけど、変わってきたり。
そういえば、前職でお世話になった三鷹市の冨澤ファームさんにお願いして送っていただいた大量の人参の葉から染料を煮出した後、ふと料理にしてみようと思い、醤油やみりんで少し似てからミキサーにかけて、クミンシードとパウダーをメインに、スパイスミックスと塩、豆乳を入れてみたら、とても美味しいカレーになった。ネパール系のほうれん草カレーに似た味で、家のみんなにも食べてもらった。ただでいただいた葉が変身していき人に喜んでもらえるのが嬉しかったな
栗や落花生にアボカドなども、素晴らしい染料に変身する。ごみは宝だと学んだ。
10月に入り、染めに関して、どこまで今の自分には出来るのか、とことん試してみることにして、みんながキッチンを使わない早朝から開始して、2〜3日集中して染め作業をして結果を見る、合間に海外の作家さんをひたすらに探して、どうにか技術を盗もうと勉強、新しいやり方がわかったらまた試す、を繰り返した。
英語ができないので、グーグルや音声翻訳アプリを駆使して学ぶため、
とにかく時間がかかる。
だけど約2ヶ月試してみて、正しいレシピがわからないと良い結果は絶対に出せないし時間と費用の無駄になると実感したから、もう必死に。
(今年だからこそのメリットとして、オンラインワークショップのアーカイブや詳しいレシピが無料や有料で公開されるようになったため、
LIVEでまなぶのは語学力的にまだまだ厳しいけれど、これなら時間をかければなんとかなる・・・!!ちなみにナチュラルダイの業界にもいろんな派閥?というか料理人に近くていろんな理論やテイストの人たちがいる。ちょっとした薬物も使うので、とても注意が必要な技術もあるから知識は重要)
生活に余裕がある訳ではなく、いつまでも時間もお金もたくさん使えるわけじゃないから、もちろんこれからどう生計を立てていくかとかも考えなきゃならないわけだけど、そこにフォーカスしすぎても何も生まれないと決意するに至ったのは、前回書いた通り。ただ、ちゃんと期限を決めてこの1ヶ月は集中して頑張ってみようと決めた。
自分でできることやりきらない限り、人に頼ったりご意見を伺いには行けないとも考えたから。
あと単純に人に説明するのに、自分の作品がある程度溜まっているとすごく簡単だというのを実感している。
作家さんを探す中で意識したのは、まず自分が好きなテイストであるか。
たとえばギリシャとかカルフォルニアとかパリとか場所は違っても、海を感じるテイストでエレガントさがあること、ものづくりの喜びや意識などを文章にしていることなど。
好きなテイストが定まってくると、検索に使うワードも決まってくる。
natural dye,eco print,sustainable fashonなどだ。
リサーチの合間に自分が染めた作品の投稿もして、反応をみたり、
毎日の蓄積で、ほとんど諦めていた国内の草木染め作家さんでドンピシャな人が、数少ないが見つかり始めた。
(国内で草木染めをやっている人は少なからずいるが趣味程度で理論ができておらず参考にならなかったり、好みと合わなかったりで、なかなか難しい)
そんな繰り返しをしていると、周りの友人から、こんな作家さんいるよ!とか、テレビに出てるよ!と教えてもらえたり、関係のある人を紹介してくれる人も増えてきた。それがタイムリーな情報ばかりでほんとうにありがたい。
https://www.instagram.com/tinybitsofmystory/
そういえば何かとインスピレーションをくれたり人を繋いだりしてくれる友人が、いろいろ手放しバンライフを始める準備のひとつとして、大切にしてきた古いものたちを、それを必要としている人にプレゼントして、旅がスタートしたら貰った側は何かしらの新しい価値を友人にシェアするという、面白い実験を始めました。
消えゆく命に再び息を吹き込むという染め作業と、彼女の実験は何かシンクロするものを感じます。
それ以外にも、私が染め始めたのとほぼ同じタイミングで変化を始めた友人もおり、色々な情報をシェアしてくる周りのみんなや、ずっと大切にしたい言葉をくださった方達に、とても、とても、とても感謝しています。この2か月の間、書ききれないくらい貰いました。ひとつずつがピースになってつながっていっています。ありがとう❤️
近所のバーのマスターに語っていたら、元服飾関連の仕事だったので、染めの実験にたくさん布が必要なのを知って、集めてくれたりした。
感謝・・・!
埼玉県に私が目指す作風の人がいることを知り、かつその方に関わりがあるアトリエ+畑がたまたま数日後に開放されると知り、行ってきた。
予想以上に良い場所かつ素敵なものづくり系の人がたくさん来ていて勘は大事だと再認識。
気になっている作家さんについて尋ねたら、近いうちにワークショップをやるそうで、日程の連絡をいただくことになっている。
コスモスを好きなだけ摘んでいいことになっていて、いっぱい摘んで早速染めた。
好きなテイストの作家さんの展示会に実際行ってみたのはとてもよかった。
有名な染工や、ひとりで活動される作家さんなど。
(ちなみに国内で9月の段階で染め修行先にコンタクトしていて、求人を再開したら連絡をいただくことにはなっているが、いまこうやって試行錯誤しながら、自分の本当に作りたいものをまとめられることになって結果的にとてもよかったと思っている。)
中盤で、国内にあまりにも染め方の情報が少なく、海外の文献を調べることに途方もない時間がかかるため、無理なんじゃ・・・と、ちょっと落ち込んだことがあったのだが、
やっている人が少ないからこそやりがいがあるのと、
natural dyeはやっぱりとても美しくて楽しくて、あっという間に不安を感動やワクワクが飛び越してしまう。
何が分からないかが分かってきたのも大きい。あとは調べるか尋ねるだけだ。
10月も後半に差し掛かり、ある程度自分で出来ることはやり切れたかなという段階で、主にインスタを使って国内外の作家さんをチェックしたり
ハッシュタグをつけて自分の投稿をするときに、
しっくりきて、自分にあった人たちの目に止まるワードに何か足りないなあと思うようになった。
「natsural dye」「 草木染め」あたりのハッシュタグにすると、
田舎暮らし系、自然を守る系、丁寧に暮らしたい系、スピリチュアルが好きなひと系、DIY系、ファッション系、フローリスト系など、いろんな趣味嗜好の人たちがいる。
それで、まさに昨日、いろんなワードをノートに書き出して、「アップサイクル」にピントきて、そのワードで検索と発信をしたら、今までと全く違う結果が出たのと、あーこっちの方向性の人たちに向けるので、きっと合っている、私はこういう人たち好きだなというターゲットに当たるようになり、
そしたらもう、国内、都内と、素敵な人や活動がどんどん見つかるようになった。
それが面白いのは、いくつかのキーワードで見つかる人たちが、一見染めに関わらない人で、それがもともと昔から私が好きだった人やお店、場所などと深く繋がっていたりして、あ〜今までのことって途切れた訳ではないんだ、道になっているんだと思えたのと、その糸の先に、すっごく素敵な染め師の方々がいて。うれしくてもだえた笑。
その流れで気が付いたのは、私が染めをやっているひとつの理由は
ぬか漬けを作るのと同じようなものだということだ。
美味しいものが食べたい→野菜の鮮度が落ちた→じゃあ保存が効くように漬けよう、それでまた美味しくいただこう
別の例をあげるならば
野菜ジュースを作った→カスがたくさん出た→染めてみよう
みたいな。
つまりただ当たり前のことをしたいということ。
あとは色が大好きであること、食べものが大好きである、美しく実用的なものが好きということ。
もともとすごく作りたい欲があったわけではなく、綺麗な色を出してみたい!という単純なことがきっかけになっていて、かつそれが諦めない一番大きな動機にもなっていて、
それに加えて自分が小さいながら物の循環に関わるということがすごく面白いなと感じた。
飲食の仕事をしていたときは、フードやワインの説明して売るのが得意で、
このワインはこのぶどうからできていて、色合いはこうで、こういう地域で育ったからこんな味わいで、この食事に合う、つまりとっても美味しいですよ!というのを自分なりに勉強して伝えるのがとても好きだったし、
それが顧客獲得にも繋がっていた。
マリエはトレーサビリティ思考が強いんだねと言われて、初めてその言葉を知ったんだけど、美味しいものがいかに美味しいかを伝えるのに、そのバックグラウンドとなる作り手である生産者さんやシェフも含め知ることが、私にはとても大切なことで、それはとても自然なことだった。
自分がお店に行くときもこだわりを語ってくれる素敵な店主がいる小さなところが好きだ。それは食だけに限らない。
綺麗がいい!お気に入りの服を着たい!!という欲と、
循環に関与して多くのひとと分かち合いたい。
だから染めている。
もちろん作品づくりは続けていくんだけど、同じような願いを持って活動しているいろんな分野の人たちと関わってモノやコトづくりができたらいいな、それに共感したり単純に好きって言ってくれる人たちに届けられたらいいなって。
だからもしかしたらお花屋さんとか、フレッシュジュース屋さんで働いたりしながら染める、みたいになるかもしれない。
ずっと先、もっと作り手に近づきたくなって、どっかに移住するかもしれない。
だから、とりいそぎ私は、染め技術をもっと覚えて安定したものが作れるようになりたいと思っている。
レベルはどうであれ、好きであり続ける、長く続ける覚悟を持つ、
諦めないで答えを探し続ければ、きっと見つかると思う。
願い事リストを200項目くらい、8月から書き続けて整理しておいてよかったと実感している。
↓ちなみに最近片付けしてたついでにみつけた願い事メモのひとつが
毎年スケジュール帳に書いているやつ。
いつ書いたのかさっぱり覚えていないんだけど、確実にそっちに向いて進んでてびっくりした。愛なんだね笑
↓最後の写真は、わたしは海が大好きで、ヨット乗りに友人が連れて行ってくれたときの。髪を切る直前。ついでに知り合いのお花屋さんくるから紹介するよ!って言ってくれて。感謝✨✨
好きなことを大切に、ご縁も大切に、続けていこう。
最後まで読んでくれてありがとう。
秋冬、ご自愛くださいませ。