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【創作小説】シュール・ブルー〈♦2 死神〉


私は手にしたVHSテープを何気なく眺めていました。

それは慣れ親しんだ黒い直方体で、薄くて軽い、ただのテープでした。
私は全ての面をざっと確認し、テープの内容を示すはずのなんらかの印を探しましたが、とくにこれといった表記は見当たりませんでした。

内容も分からなければ、これを再生するデバイスもない・・・私はしばらくそれを持て余していました。
すると、何の前触れもなくビデオが挿入されるような音がして、その後でテープがひとりでにクルクルと再生し始めました。

手の中でくるくると再生し始めたビデオテープに、私はそれほど驚きませんでした。
なぜなら、それと同時に私の脳内に映像が流れ始めたからです。


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1,197字

非現実的なイメージを繋げて、見えてきたひとつのメッセージ。 過去との決別と再起を描いた幻想小説。

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