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【創作小説】シュール・ブルー〈♦4 天空のダイニング〉


ここで一つだけ、補足をさせてください。

この物語にはつなぎ目が存在しません。まるで扉を開けた先の世界のように、それらはそれぞれに独立した世界観を持っています。

ただ、そこを何とか通り抜けるために、私はそれらを一つの物語として紡ぐ必要があったのです。

各場面の入り口と出口は、私の考えられる限り、最も適切な順序になっているはずです。

さて、元の話に戻りましょう。

・・・

面接を終えたのかどうなのか、暗闇へと真っ逆さまに落ちた私が辿り着いたのは、石造りの独房でした。

ゆっくりと目を開くと、冷たい監房の床を踏む私の裸足と、右の足首に繋がれた鉄の鎖と、その先に付属した鉄球が見えました。
どうやら私は、鉄格子の扉の前に、俯いたまま立っているようでした。

周囲を見回すと、独房はほどほどに明るく、正面の壁の一か所がぽっかりと窓のように開いていて、そこから抜けるような青空が見えていました。

すると、どこからかとても大きな、荘厳な鐘の音が聞こえてきました。
金属が重く振動し、空気をぶるぶると伝わってやってきた音の波は、私の鼓膜を揺らし、脳をビリビリと震わせました。

ふと足元に気配を感じて視線をやると、そこにはそれまではいなかった、白装束の人がひざまずいていました。
その人物はすらりとしていてとても美しく、長い金髪にコバルトブルーの目をしており、頭頂部のあたりが光っていて、背中には見えない翼を持っているようでした。(おかしな表現かもしれませんが、このような印象なのです。その翼は確かにあるのですが、見えないのです。)

彼、もしくは彼女は、とても美しい唇を開くと、私にこう告げました。

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2,599字

非現実的なイメージを繋げて、見えてきたひとつのメッセージ。 過去との決別と再起を描いた幻想小説。

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