初恋の人と恋愛した話【4】〜高校時代編〜
観覧車を降りてから、土手に移動した。
辺りが真っ暗で、周りに誰もいないしドキドキしてた。
出野君が鞄からTシャツを出して私に渡してくれた。
「これ、練習用のTシャツなんだけど、あげるよ。」
高校名が書かれたTシャツをくれた。
強豪校の名前が書かれたそのTシャツは、
私にとってはある意味ブランド品に感じて、
なんだかそれを手に入れた自分は強くなった気がして嬉しかった。
また、出野君の顔が近づいてきて、キス怖い!
と思いながらも、今度は流石に避けられなくて
目をギュッと瞑って初めてキスした。
初キスだった。
その時、ちょうど花火が打ち上がって、
花火の明かりで照らされて凄くロマンティックだった。
子供ながらに、花火が見られるこの時間と場所を
計算してここに連れてきてくれたのかな
なんて思いながら、
もう完全に出野君にメロメロになっていた。
続く
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