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アメリカ大統領選 #16 仮差し止め命令

The Epoch Times (7月6日)地方判事は、テキサス州とモンタナ州からの要求を認め、連邦政府機関の”差別防止法の拡大解釈による追加施策の施行の強制”に対する、仮差し止め要求を認めた。

これは、HHS (Health and Human Services) 米国保健社会福祉省による ”性自認を元にした差別防止のための施策”を拡大解釈し、追加施策の実施を教師し、この命令に従わない州には保険料の連邦政府からの補助金支給を凍結する、という命令だった。

  この命令を発表した保険社会福祉省のXabier Becerra(シャビエ・バセッ
  ラ?)長官

この強制命令には、性自認障害のための投薬治療の拡大、中性用(女性、男性)のトイレ設置、等々の実施費用のかかる項目があり、テキサス州とモンタナ州は、”この命令は、既存法の拡大解釈であり、無効である”ので、命令差し止めをもとめていたもの。

かつて日下公人氏が、「官僚は民を従わせたいので、本能的に全体主義的行動をとるものだ。」、と指摘しておられたように記憶する。この保険社会福祉省(我が国では、厚生労働省にあたるのか?)の命令はまさに、その全体主義(俺のいうことを民は聞け、さもないと、xxxxするぞ、との脅迫)の発露と見える。

今回の裁判所判断はあくまで仮差し止め命令であり、最終判決ではないこと、また他の48州の対応と、当該地方裁判所の判決もまだであること、から保守派にとって、手放しで喜べるニュースではないように思うが、それにしても小さいが、着実にアメリカでは保守の揺り戻しが起こっていると感じる、

また、今回の裁判所命令が、私も先に報じていた、米国最高裁判所による、官僚(選挙でえらばれていない)が既存法の解釈を拡大または変えることを禁じ、法解釈はあくまで選挙でえらばれた政治家の権限である、と明確に規定した、あの判決の影響があったのかどうかも不明。(個人的には連邦裁判所の判決が初めて実効的に生かされた例だと思いたいが)

一方で、英国選挙では保守派与党が大敗し、野党が大勝したようだが、今後の英国政策にどのように影響するのか、特に脱退したEUとよりを戻すのかどうか、私には分からない。ただ、これまでどの国でも左翼が政権をとって経済を立て直した、という実績はなかった、と思う。今選挙で大勝した野党がどういう公約を掲げていたのかも分からないし、あくまで山勘ではあるが、英国の景気がよくなるとは思えない。従い、一旦政権を手放した保守派ではあるが、半分以上の期待を込めて、アメリカが選挙で保守派が大勝し、景気が急激に回復したら、英国も右へ倣えするのでは、とあくまで憶測する。

またイランで大統領選があり、穏健派が勝った、と報じられたが、あのイランで穏健派というのが、どのくらい穏健なのか、とても喜んではいられない。トランプ政権が復活したら、”有無を言わせない経済制裁”をイランにかすはずなので、遅かれ早かれ、イランはその本性である、新悪の枢軸国の資金源という正体を赤裸々にするものと考える。

昨日紹介したルディー・ジュリアーニ元ニュー・ヨーク市長は昨日(アメリカ現地時間7/5)も元気にRumbleに登場し、バイデン大統領のディベート後の自分のディベートに対する自己評価がどれだけ変わったかを痛烈な批判をまじえて紹介している。

ディベート直後と翌日のインタビューと資金パーティーでのスピーチでは、アメリカ主要メディアがバイデン氏を強烈に批判しはじめ、民主党はバイデン氏に代わる大統領候補をたてるべき、との論調に真っ向から反対し、「俺がんばったよ! いいディベートができて、俺の支持者は増えたはず”、とまさに寝言のような論調だった。

その後、大統領報道官のクリン・ジャン・ピエール女子は、メディアからの質問に答えて(実質的にはいつものことながら、質問にはこたえずSPINはぐらかし、話題をそらしただけ)、バイデン大統領は、”かぜ”を引いていたため調子が悪かったのだ、と子供でもわかりそうな大嘘を平気な顔をして堂々と主張していた。この報道官は、少なくともアメリカ保守派の間では、歴代の民主党報道官のなかで、最低最悪、との評価。私自身も前のサキ報道官も大嘘を平気な顔をしてツキまくっていたが、今の報道官ほど見え見えの嘘はなかった、ように思う。とにかくクリン・ジャン・ピエール女子は、黒人でレズビアンだから選ばれた、とする保守派主張が、なるほど、とうなづけるほど、地頭(ジアタマ)が悪いように見える。そもそも、バイデン大統領とは話をしていない、というか、話ができない、のではないか、とすら言われている。

対して、バイデン大統領は、どこかのTVインタビュー(当然生放送ではなく、編集後のビデオ配信だった)で、ディベートの不調を自ら認め、”ヨーロッパ出張の疲れが残っていたから。”、とこれまたとんでもないお惚け答弁をしている。

そもそもディベート前に8日間の休日をキャンプデービッドで過ごしたはず。仮に風邪をひこうが、ヨーロッパとの時差ボケがあろうが、1週間休日があり、かつ世界最高の医療をうけながら、こんな言い訳が通ると思っていること自体、senile (老人ぼけ)、dementia (認知症)、と同年代のジュリアーニ氏に酷評されているではないか。

バイデン大統領の発言が微妙に変わってきているのは、民主党幹部から、あるいはジルバイデン婦人の説得が少しづつ効き始めているのか?トランプ元大統領の副大統領指名(一説によると、フロリダ州上院議員マル・ルビオ氏が浮上してきているように思うが、共和党は人材豊富で、副大統領候補もたくさんいる。いまのところトランプ元大統領しか誰を指名するか、他の誰にも分からない。




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