「ボウキョウ」第1話 感想note

ミトさんが大事に育ててきた小説だとお聞きしていたので、緊張しながら書いています。字数制限に引っかかっていたらごめんなさい。

連載開始のお知らせとサポート企画はこちら↓

第1話はこちらから↓


第1話を読ませていただいて、いちばんすきになったのは6章でした。

特に、ノノの過去の辛い経験の話題になった後の充希とノノのやりとりが心に響きました。

「過去がどうあれ、あなたはあなた」と言ってくれるひとになんて、そうそう出逢えません。そんな全肯定してくれる言葉をかけてもらえるノノがとても羨ましく感じました。

わたしも、結婚を機に、実家からとても遠い土地へ引っ越しました。育った街での過去の記憶、受けた仕打ち、それに関わったひとたちを、何もかも全て捨ててやるつもりで。
ただ、わたしは心細くて、年に一度は実家へ帰っているので、明るく振る舞い、頼もしくも見えるノノの足元にも及ばないのだけれども。

そして、7章で、ノノとの別れ際に充希が感じる「押し込めていた過去の記憶の黒い波」や「とてつもない困難が襲いくるような不安」にも共感しました。人間らしい表現で、とてもすきです。
眩しい光は近づけば近づくほど、自分の影がどんどん膨らむもので、閉まっておいたはずのモヤモヤやドロドロが出てきてしまうのですよね。その感覚、わたしにも覚えがあるように感じています。

結びの一文では、いきなり大事件発生の予感ですね。
ドキドキしながら、第2話も楽しみにしています!

ネタバレしない感想文、難しい!!!

この記事が参加している募集

#私のイチオシ

51,093件