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フランスひとり旅

フランスに行ってみよう。


 昨年9月にチェコへひとり旅をした私。帰国直後は飛行時間のあまりの長さにヨーロッパはもう懲り懲り!と思っていたが、卒業がいよいよ迫ってくるとフランスへ行きたい熱が沸々と湧いてきた。モンサンミッシェルにヴェルサイユ宮殿になんといってもパリ!芸術の都を一度は訪れてみたい。考え始めたら猛烈に行きたくなってきた。再挑戦してみようかな。就職したらしばらく長期休みなんてなかなか取れないだろうし。

 って事でフランスに行くことにした。しかしフランスというと、途端にハードルがあがる。なぜか。チェコより「都会」というのもあるし、一番の懸案事項が「治安」なのだ。パリといえば「スリ」が多いとみんな言う。

 でも、できたら一人で行きたい。冒険してみたい。料金の安さから、2月中旬にした。

【準備】

◆飛行機、ホテルを取る

 とりあえず行程を考える。5泊くらいかな。値は張るが直行便で行きたいから予算を考えるとそれくらいが精一杯。パリ市内は20区に分けられていて、一桁の区は治安がいいと聞くがそうすると当たり前にホテルの料金が高い。

 ヴェルサイユ宮殿と、モンサンミッシェルにも赴くとしてその辺に泊まるかどうかも検討する。いろいろ見てみたが、パリ発の日帰りツアーに参加するのが一番便利だと思った。ホテルは散々迷って「マレ地区」のホテルを予約した。

◆eSIM購入

*Wi-Fi 「Ubigi」 
 フランス 30日3GBで900円

 チェコでは5日間で1GBも使わなかったから余裕だろうと思ったのに、パリではどこへ行くにも地図アプリ頼りだったせいか結局3GBでは足りなくて、旅行中もう3GB買い足した。

◆公共交通機関を調べる

 パリ市内を移動するための交通機関を調べる。地下鉄(METRO)が主な交通手段みたいだ。他にトラムバスRERと呼ばれる高速鉄道もある。観光地はどこへでも比較的便利に行けそうだが、地下鉄内にスリが多いという。徒歩移動をメインにしたいがパリは広い。

 イル=ド=フランス(Ile de France)地域圏の中心部から郊外に向かって、5つのゾーンに分けられているらしい。この交通におけるゾーンは、パリ市内20区に分けられている行政区分とはまた異なる。1日乗車券を買う際にはゾーンを選択して買わなければならないが、主要な観光スポットは1と2のゾーンに集中している。空港の往復はタクシーを使い、郊外へもバスツアーを利用するため今回の旅で交通のゾーンについて気にすることはなかった。

*Bonjour RATP(交通アプリ)を入れておく

 現地有人窓口でNavigo Easy(ナヴィゴ・イージー)を購入(2€)すると、切符一枚からアプリでチャージできて便利だった。

 26歳未満対象で「土・日・祝日に利用できる1日乗り放題乗車券」というのがあるとネットで見て、旅行は土日が被っていたので期待したが、実際行ってみたらそんなものはなかった。

 ただパリの交通、切符一枚で、メトロ・RER各線の乗り継ぎができるのだ。効率よく回れば経済的であった。一度改札を通っても、2時間以内であれば再度その切符が有効なのである。
 しかし一度RERに乗りその後メトロに乗ろうとしたら使用できなかった。2時間は絶対に経っていなかった。ちなみにメトロ乗車後出るときは改札を通さず出られるが、RERは改札を通さなくては出られないようになっているから、RER→メトロは使用できないのかもしれない。ほかにも入場できず戸惑ってる人が居たから、その時たまたまメトロの改札が故障だったのかはわからない。

 バスとトラムは、最初から最後まで1時間半の範囲内なら乗り継ぎできるらしいが、旅行中トラムに乗る機会がなかったため一度も試すことがなかった。

 地下鉄は非常に便利だったが、地下に降りるのもホームまでも遠く、乗り換えにしても地下通路を結構歩かされる。その点バスはさっと乗れるし、地下鉄構内よりも安全に感じた。

◆バスツアーを予約

*ヴェルサイユ宮殿、モンサンミッシェル行きツアーの予約

 二つのバスツアーに参加したが、マジで楽すぎた。二時間も乗れば必ず無料トイレ休憩を入れてくれるし、日本語でガイドしてくれるのも心強い。異国でぼっちって想像以上に気を張って疲れていることを日本人の中に身を置いてはじめて実感するのである。

◆人気があり逃したくない施設は事前予約

*ルーヴル美術館、オペラガルニエ見学の予約

 パリには朝到着予定だが、何が起こるかわからないので余裕を持って予約はすべて2日目以降にした。事前に予約できるものは多くあるが、あまり時間制限があるとスケジュールに余裕がなくなってしまう。

 チェコは美術館や観光地は学生料金の設定が多く国際学生証が大活躍だったが、フランス内の学生料金は、EU圏の留学生限定なのが残念であった。オペラ・ガルニエの見学と、オルセー美術館くらいだったかな、少し割引になったのは。

 オルセー美術館、オランジュリー美術館は当日のチケットが完売してしまっていたが、現地に赴いてみるとその場で購入し入場することができた。シテ島の「サント・シャペル (Sainte chapelle)」は事前にチケットを購入している人でも長蛇の列だったので、今回入ることができず残念であった。

◆Visit Japan Webに帰国便を登録

 事前に登録しておけば楽である。帰国前にQRコードをスクショしておけばOK。

おまけ

「お客様の中に、お医者様はいらっしゃいますか?」

 ドラマでよく聞くあれ、本当に言うんだ。

 最初の機内食が出て少ししてからだったと思う。機内放送が緊急事態を告げた。仏語や英語バージョンもその前に恐らく言っていたのだろうが、ぼんやりしていて聞き逃した。パリへ直行するはずの飛行機は、アンカレッジに緊急着陸することとなった。体調を悪くされた方は無事救急車で搬送されたようである。
 結局アンカレッジに1時間半とどまり、シャルル・ド・ゴール空港には予定より3時間半遅れて到着した。到着日から時間指定のある予定を詰め込んでいなくて良かったと思えた一件でした。