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フランスひとり旅【ヴェルサイユ宮殿】

ヴェルサイユ宮殿

 もともとはルイ13世が「狩猟の館」として建築したが、1682年「太陽王」と呼ばれたルイ14世がヴェルサイユに宮廷と政府の機能を移し、政治や文化の中心としてヨーロッパ全土にその名を轟かせた。バロック建築の豪華な内装、装飾品、美術品に広大な庭園を有し、フランス王朝の栄華を築き絶対王政の象徴とも言える豪華な宮殿。1770年、14歳のマリー・アントワネットは王子(のちのルイ16世)と結婚後、フランス革命までの約20年を過ごした場所。
 1979年には世界遺産にも登録された。

 63,154㎡の敷地2,300もの部屋があるらしい。このスケールの大きさは目に余りとても写真に収められるものではなかった。

王室礼拝堂
ヘラクレスの間
豊穣の間
神話を描いた天井画
ヴィーナスの間
マルスの間
メルクリウスの間
戦争の間

 ガイドの方が各部屋を詳しく説明して下さるのだが、どの部屋も見上げれば天井画にシャンデリア、壁には絵画に像が飾られどこを見渡しても豪華絢爛すぎて、スゲーーー!と圧倒されっぱなし。ぶっちゃけ自分が何の部屋に居るのかわけわかめだった。

300枚以上の鏡で装飾されている「鏡の間」
全長73m、幅10.5m、高さ12.3mの巨大な回廊
王妃の寝室
最後に使ったのがマリー・アントワネットだったので
マリーアントワネット仕様のまま残されている

 当時は出産も公開されていたそうである。お世継ぎのすり替えを防ぐ目的で、他のヨーロッパ諸国でも当時は普通に行われていたようだ。

マリア・テレジア

その下にはマリーアントワネットの胸像が。

 マリア・テレジアの16番目の最後の子供フランツ。マリーアントワネットとは年が近く二人は大の仲良しだったという。
 マリーアントワネットの寝室をハプスブルグ家の母と弟が見守っていたことにちょっと驚いた。

大会食の間
ヴィジェ・ルブラン作
『マリー・アントワネットと子どもたち』

 王と王妃が公式の食事をした部屋。
 絵は早くに亡くなった末の子どもソフィー王女を偲ぶために描かれたとも言われており、無人のベビーベッドに黒い布がかけられている。

戴冠の間
ジャック=ルイ・ダヴィッド作
『ナポレオン一世の戴冠式と皇妃ジョゼフィーヌの戴冠』

 ルーヴル美術館に展示されているのがオリジナルで、ヴェルサイユ宮殿に展示されている作品は作者自身によるレプリカ。この時代の法律で、オリジナルの複製絵画を制作する際は必ず1箇所以上違うものに変えなければいけないルールがあったそうである。

5人並んだ女性のうち3人はナポレオンの妹
複製版は左から2番目の女性がピンクのドレスを着ている。
この床のタイル好き
広大な庭園が広がっている

 天気が悪かったため庭園は窓から雰囲気だけ味わった。

「Ladurée」

宮殿内のラデュレ
内装が可愛かった。

 お土産屋さんもあるけれど、正直あまりセンスの感じられないお土産ばかりで購買欲が起きず、マカロンだけ買って宮殿を後にするのだった。

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