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あの朝の思い出

おばあちゃんはテレビでオリンピックを応援しながら、さらに新聞を読みながら思い出し涙を流す生活をしているそうだ。

普段なら聞かないような国の人たちに出会えて、知らない競技にも出会えて、楽しい夏だね。この後始まるパラリンピックも楽しみ。


Q.印象に残っている孫との思い出は何ですか?

①3人目の孫が生まれる時、夜タクシーでかけつけ、翌朝「孫」が私を見てびっくりした顔
②ロンドンから帰国した時、おばあちゃんを先頭にして孫3人テーブルの周りをマーチの曲で行進した時
③でも1番は初孫誕生の電話をシカゴから受けた時です

実は①番目に関しては「孫」目線として、わたしの記憶にも強く残っているもの

小学校の入学式が終わって、今日からランドセルを背負って学校に行く!という初日。信じられないくらい早起きをした朝。

まだ薄暗い中で、今日からわたしも学校へ行くんだ!と気合を入れてベッドを抜け出す。

ん?

親の布団にいくと、いつもより一回り小さい背中。ふわふわの髪の毛。

え?だれ?

「おはよう」と起きてきたのは、まさかのおばあちゃん。寝ている間にお父さん・お母さんが出かけていたことも知らなければ、おばあちゃんが駆けつけているだなんて。そんな衝撃を受けた記憶がある。

わたしにとっては強烈な思い出で、これはすごく覚えている。このシーンをおばあちゃんが選んでくれたのがとても嬉しい。


***


③の「初孫」であるわたしは、幼いころアメリカ・イギリス・日本・イギリス・日本と移動してばかりの生活をしていた。幼稚園から中学校まで一つの学校に通い続けたことがない。

そんなわけで、おばあちゃんからしたら「孫=たまの手紙で知る・たまに写真が来る・たまに本人が来る」という存在だったと思う。

でも、だからこそ、会える時は貴重だったし、記憶に残してもらいやすかったのかもしれないね

そんな今、「孫」であるわたしはまた日本を離れている。「ひ孫」もアフリカ育ち。

でも、だからこそ、こうやってまた繋がれているし、今の時代はインターネットのおかげでいくらでも連絡が取れる。有難いことですね。

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