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大丈夫?と聞かれて困る人間もいる

「大丈夫?」と聞かれると「大丈夫です」としか言えない自分に絶望する時が何度もある。
その質問によって、本来つかなくていい嘘をついてもやもやしてしまう。 
もしや、そういう(もやもやを発生させる)目的の意地悪な質問なのでは?とさえ思ってしまう。

もし、大丈夫じゃない場合、どう返事すればいいのかさっぱり解らない。
この質問をする人からは、「大丈夫です以外の返事は受け付けてませんよ」という雰囲気が出ているように私は感じる。
「実はちょっとまだしんどいです」などと返事をしたら相手を困らせるのではないか、
煩わしく思われるのではないか、と考えてしまう。

「大丈夫?」という質問は相手の調子を伺う質問のくせに、返答の選択肢はYESかNOしかない。クローズドクエスチョンだから返事が苦しい。

そもそも、この「大丈夫」という言葉を疑問形にすること自体、間違った日本語の使い方なのではないかとさえ思う。
なので、私は普段から「調子はいかがですか」等とオープンクエスチョンで声をかけるようにしている。これは自分的に普及させたいことの一つ。
 
上記で述べた、"相手の日本語の使い方が優しくない説"とは別に、切ないけれど、こんな説も考えられる。
"別にちゃんと聞きたいわけではない説"である。

もし緊急性があるなら、クローズドクエスチョンで手短に聞き出したらいいと思う。でも私がされた質問の場合は違う。緊急性があるから返事が2択の質問をされたのではなく、
"朝のこの忙しい時間にややこしい返答があると困るし、長々と話してる時間はない、しかし調子は伺う必要があるため"という理由でクローズドクエスチョンを選ばれている可能性がある。
もしそうなら、なんか切ない。

他人に調子を尋ねる時は、尋ねる側は時間も心も余裕のある状態で聞いてほしい。
そんなことを思う自分は、捻くれているのでしょう。



今日も朝一から聞かれた。
聞いてくれた先輩は優しいのに、例の質問によって私は一瞬で心のバリアーを張ってしまう。
実際、その時自信を持って「大丈夫です」を言える心境ではなかったので「ダイ、、ジョブ、デス。」とぎこちなく返事してみた。
しかしいくら言い方を工夫しても、言ってることは同じ。今日ついた唯一の嘘。

あーー、誰も私に「大丈夫?」なんて聞かないで欲しい。切実にそう願いながら過ごす日々。無駄に嘘をついてもやもやしたくない。

この感覚って自分だけなのでしょうか?
こんな、みみちい、陰湿なテーマを女子会に持ち込むとはないので、自分がおかしいのかも解らない。

そうだ今年の短冊に書こう。
誰も私に大丈夫?と聞きませんように、と。
(暗すぎる)

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