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農家の嫁になろうと決意した17歳の秋

14歳、小6から中2まで不登校で引きこもりだった私は人生の目標を決めました。

「毎日同じ時間に起きて会社勤めするなんて私には無理!とても一人では生きていけないので、誰かのお嫁さんになる!」

その時、14歳なりに考えた"早く誰かのお嫁さんになる最適解"は、短大に入ってとにかく早く社会に出ること。

そう考え逆算したところ、短大に入るには高校進学が必要、高校進学には受験もしくは推薦入学が必要、推薦入学には中3の内申点が必須・・・と判明。

将来のため!と覚悟を決めて、中3の4月から突然クラスに復帰しました。(突然通いだしたのでもちろん家族や先生にびっくりされた)

そして無事高校へ進学。
短大に入るために最低限単位を取り自由気ままにJKライフを送っていたところ、高3の秋に図書室で偶然とある本に出会うことに。

その名も「がちんこ農業生活 会社勤めよりは楽しいか?(そがしんいち著)」。
この本を手に手にとった瞬間は、これから人生の舵を切ることになるとは思いもよりませんでした。

ページをめくるとそこに書いてあったのは、"農家"という生き方。

自分の家の目の前で、自分で決めた経営ルールに従って働き、疲れたら休む。農作業中はヘッドホンで音楽を聴いてもいいし、雨の日は突然休んでもいい。一緒に働く人だって、自分次第で決められる。

当時、"学校"という場所がとにかく苦手で、毎朝同じ時間に起きれないし、通勤電車は不快だし、クラスのみんなに合わせるとか無理。だいたい学校に通うことを強制される意味が分からない!と思っていた私。

「農業だったら全部解決できるじゃん!」

サラリーマンの父と専業主婦の母と暮らす中では発想し得なかった"農家になる"という選択肢が人生に割り込んできたのです。

そこからのスピード感と行動力は自分でも尊敬するほどの勢い。
家に帰って母に「農家になることにしたわ~」と伝え、次の日も図書室で農業系の本を読み漁り情報収集に励みました。

そして情報を集める中で、事業継承であればすぐに農業を始められるが新規就農となると一気にハードルが高くなること、新規就農をするには農学の知識が最低限必要なことを知りました。

しかしながら、その時点で高3の秋。
その時点の選択科目と学力を総合的に考えると、私が進学できるのは上手くいって農業系大学の文系学科でした。

そのとき17歳の私はひらめいたのです。
「農業系大学で農家の息子を見つけて来て農家の嫁になろう!」

言ってしまえば玉の輿狙いそのものでしかありませんが、当時の私が農業にかかわるための最短ルートとしてはこれ以上の選択肢は無かったと今でも思います。

ひらめいた次の日、親友に農家目指すことになった!と伝えて大学図鑑のマップを開いて進学する大学を一緒に探してもらったところ、農業系大学の文系学科で手が届きそうな大学は関東・北海道・九州にパラパラと数か所。

どこがいいかな?と親友に相談したところ、
「どうせなら北海道の方が面白そうじゃね?」との回答。(ギャル思考すぎる)

確かに北海道はこんなことがない限り一生住まないかもしれないし、これまで散々迷惑をかけてきた実家と物理的に離れて独り立ちするきっかけにもなるし、何より面白そう!という理由で私の第一志望校が決定しました。

高3の2月。本来の志望校だった東京の短大と、北海道の農業系大学のみを志望校にして受験。
無事、合格して迷いなく北海道へ進学することになりました。

それにしても難易度の高い大学ではないとは言え、高3の秋に急遽志望校を変えて合格出来たのはラッキーでした。
不登校時代からずっと、学校に通わずとも勉強はしておけばいつか役に立つはずと信じて続けてきた自分とそれを支えてくれた周りの大人たちに感謝です。。。

大学での学生婚活の話は次回に!


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