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好きなんだけどな

私は夏が好き。

夏の匂い、空の色、夕涼み、かき氷、ビール(年中飲んでるけど)、冷やしきゅうり、大きな打ち上げ花火、線香花火、基本インドアだけど夏だけアウトドア、夏祭り、音楽フェス、圧倒的開放感。

好きなものが夏にはいっぱい詰まってる。

だけど暑さにはめっぽう弱い…

発汗がすごい。すごいって言葉じゃ足りないくらい。

発汗が尋常ではない。これくらい。

学生の頃は汗なんて気にもならなかった。

私、汗かきなんだ…って気付いたのは5年位前。

気付くきっかけとなった衝撃的な出来事を2つ提供。

☆一本でも早い電車に乗って帰りたくて神宮前交差点から原宿駅に向かって表参道を駆け上がる私。自分では颯爽と風を切って走っているつもりだったけど、早い段階から足が上がらず全く前に進んでなかった。歩いた方が速いんじゃない?と道ゆく人々は思ったに違いない。それでも私は足を止めず頑張った。いつもより早いんだかどうかもわからない電車に乗る。冷房の風があたる場所を確保。ひと息ついたその瞬間、頭のてっぺんから汗がジャージャー流れてきた。顔や首を流れる汗。目の前に座る男性が二度見。隣に立つマダムが凝視しているのがわかった。チラッとそちらを見ると「具合が悪いんじゃない?大丈夫?」と。慌てて汗を拭いたけど全然追いつかない…絞れるくらい濡れるハンカチ…ただ汗をかいてるだけなんです。私は元気です。

☆以前勤めていた職場は表参道駅から15分くらいの所にあった。日差しが眩しくて目は2割程しか開かず、能面のような顔でひたすら歩く。途中、コンビニでアイスコーヒーを買って口と喉だけ冷やす。さっきの能面からは想像できないくらいの笑顔で「おはようございまーす」と挨拶し爽やかに席につく。あれ?みんな私を見ている。何?どうした?何か付いてる?不思議な空気が流れる。上司が真顔で言った…「アイスバケツチャレンジやってきたの?」と。

この2つの事例はひと夏の出来事。

この夏を機に汗かき街道まっしぐら。

汗の量を競う大会があったら軽く入賞できるはず。

毎年「今年は特別暑いよね〜」なんていつもはこんなんじゃないんだよと言わんばかりのセリフを吐く。

わかってる。

私は汗かき以外のなにものでもない。

女友達はみんな「代謝が良いんだね!羨ましいー!」という。私は「限度ってあるじゃん?」て内心思う。

女性用の汗拭きシートは私には通用しない。

内緒ですけど、GATSBY愛用してます。

あぁ…どうにかならないもんか…

漢方薬は効かなかった…

どうしたらいいの…

憎き汗…

汗さえ抑えられればもっと夏を楽しめるのに…

あ!もう一つあった。

蚊に刺される。

これは子供の頃から。

私がいればみんな刺されずに済むくらい刺される。

蚊取り人間。

植え込みの横に少し立っただけで14ヶ所刺された記録を持つ。痒い通り越して痛い。

でも夏が好き。

今年はいつもと違う夏になりそうだなぁ。