コロナ後遺症は細胞老化と炎症がキーワード
女性の鉄欠乏について綴るといっておきながら
自分の学びの兼ねて突然コロナ後遺症編でごめんなすって!
職業柄よく相談を受ける“コロナ後遺症”
3年で研究がだいぶ進んできた印象です。
ネイチャーにも掲載された大阪大学 微生物研究所の研究によれば、
新型コロナウイルスの感染は“細胞老化”を引き起こすことで
炎症反応が持続するそうです※
“げ、地獄…”
というのが一言目の感想。
なぜなら、私たちのありとあらゆる不調や病気の背景には炎症があり
(最新ではうつ病も脳の炎症反応が原因のひとつとも言われており)
炎症は加齢にともなって誰しも少しずつ増加していくことで
さまざまな老化現象をも誘発しているからです。
それがCovid-19感染により加速するなんて
老化促進剤を飲むようなものじゃんと。。。
研究によると
ということだそうです。
ちなみに“細胞老化”とは、例えばがん細胞の増殖のように異常化した細胞が増え過ぎてがんを発症することがないよう、細胞老化により止まらせる機能がからだに備わっているのだそうです。つまり、がんにならないためにはめっちゃ大事なシステムなのだけれど、このときに老化した細胞が炎症物質を出し続けることで慢性炎症になってしまうことが脅威なのですね。
でも、コロナ後遺症の慢性疲労症候群や筋肉痛•関節痛•頭痛、
長引く咳などはまさに炎症を表すものなので腑に落ちまくり。
Covid-19が厄介なのは、
感染した細胞は1週間程度で死んでしまうのに
道連れ的に老化させられた周辺細胞は“老いるが死なない”ので、
炎症物質を出し続けるということですね。
実際にアメリカ人のデータベースを用いてコロナ感染者の肺を調べたところ、細胞老化を引き起こす細胞がたくさん見つかったそうです(炎症物質を出している細胞もたくさん)
ただ、これがまた別のウイルス感染の防御につながってるんじゃないかとか、
様々な考察があって細胞老化を抑制する薬があればよいのかというと
一概にそうともいえないよう。
とはいえ、ラブテリも昨年末に国際学会で『生理痛と脂肪酸』について発表しましたが、炎症は痛みにも関わるので、自ら誘発してはあかんのです。
してないもーーーーーーん
と思うかもしれないが、否。
たぶんめっちゃしてるみんな。
なんなら働く女性は世界一(OECD加盟国で)してる。。。
まず、寝不足。
睡眠負債を抱えてない?(自分にもグサッ)
ストレスも抱えておろう(寒さも身体的ストレス)
自前の抗酸化ホルモンを出す臓器は慢性的なストレスでオーバーヒートします。
加えて揚げ物やスナック菓子、ファーストフードやカップ麺といった
炎症を誘発するものも食べている人が多かろう。
さらに肥満と痩せ
肥満はそもそも脂肪細胞が炎症物質を放出するため。痩せは炎症を抑制する抗酸化物質の血中濃度が低いため。加齢も炎症が進む理由なんだから困ったもの。。。
※但し、老化した細胞にCovid-19が感染するということではなかったそうで高齢者が感染リスクが高いということではないよう。
そもそも炎症の起こりやすさには遺伝子レベルで個人差があるため
後遺症の出方に個人差があるのは納得です。
抗炎症といえば血糖値がばんばん上がるような食生活はストーーーップ!!!だし、
臨床レベルで炎症を抑える栄養素といえばダントツアレ。
もちろん薬で炎症を抑えることも可能だけれど、
炎症物質を出し続ける蛇口を止めることもやらねば間違いなく長引く。
血糖値に関わらず炎症を誘発する食事もあれば、
炎症を鎮静化する食事もある。
というわけでコロナ後遺症の鍵となる細胞老化と炎症については
食事と栄養のアプローチ思っている以上に大事でした。
(抗炎症力のある腸内細菌も含めて)
具体的に食べた方がいいものや控えた方がいい食べ物、食べ方など、
困っている方にお渡しできるよう、資料にまとめようと思います。
その上で体型や睡眠状況、遺伝的要因、食物アレルギー・遅発性アレルギーなどを考慮してその人なりのマイベストな食生活や習慣を編み出していくことができたらよいなと思いました(そんなクリニックを開業したいーーーーー※準備中)
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