大変は大変だが、現地情報が皆無で書きようのないトンガの海底火山噴火、ひとまずわかる範囲でまとめてみる。
あまりに規模が大きい災害の前では、人間のできることなど何もないことを思い知らされた、トンガの海底火山噴火はそう言わざるを得ない。噴火自体は1月15日に起きているが、それによってトンガがどのような状態になってしまったのかさえわわからない、という異様な状況が続いている。
今日の記事は、この地球規模の大変動をキーワードに、最後は韓国で笑っていただこうという趣向だ。
●トンガは一体どうなった?●
まず初報からおさらいしたい。
毎日の記事になる。
トンガで海底火山大規模噴火、津波 気象庁「日本への影響ない」
1/15(土) 18:50配信 毎日新聞
南太平洋の島国トンガ沖で海底火山が15日、大規模な噴火を起こした。オーストラリア当局によると、この噴火の影響で1・2メートルの津波が発生。ロイター通信によると、噴火が起きたのは、首都ヌクアロファから北に65キロの付近で、ヌクアロファで約80センチの津波が観測されたという。
ニュージーランドからの報道によると、沿岸部の道路や建物が浸水している。ニュージーランドの一部地域でも津波警報が発令されているが、被害状況は明らかになっていない。
この津波について日本の気象庁は15日午後7時、「今のところ日本への影響はない」との見方を示した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/dedaa8149de1390637ec8a184913fc0415e9cedd
津波と言えば、日本も東日本大震災で甚大な被害を受けたが、あの時でさえ大規模な海底地滑りによって受けたもので、正直なところあれ以上の津波は起こりえないはずだ、とおいらも高をくくっていた部分はあった。だが、今回の「トンガ海底火山噴火」の状況を知るにつけ、それがいかに甘い考えだったのかを思い知らされた。噴火で起きた衝撃は「波(ソニックブーム)」となってトンガはもちろん、太平洋に接する各国へ津波となって伝わっていったのだ。
だが、最大の問題は直近で噴火の被害を受けているはずのトンガがどうなっているのか?が一向にわからないまま時間が過ぎたことだった。
トンガにもネットはつながっているが、海底ケーブルによる本線1つだけで、それが噴火によって切断されてしまったらしく、噴火後のトンガとのデータトラフィックは0(=何も送受信されていない状態)になって以降、トンガ政府からの情報発信が行われていない事態が続いている。
地理的に近いニュージーランドが、早速空軍機を現地へ飛ばしたものの噴火により発生した噴煙で見えない上に空港への着陸も無理と見て、引き返したというショッキングなニュースが流れた。世界の視線は「人々の安否を気遣う」ものから「そもそもトンガは存在しているのか?」へ切り替わっている。
そにっく885@メタバース建築氏のツィートになる。
そにっく885@メタバース建築
@sonic88510
現在のトンガの状態(推測)
・津波による被害が発生するも火山灰で視界悪く救助不可能状態
・インターネットは14時ごろ途絶
・衛星通信は火山灰により使用不能
・その他無線通信を受け取った報告がない
・現地ラジオ局が沈黙、
・トンガ政府が存続しているか不明
・現状では通信的に完全孤立、途絶。
https://twitter.com/sonic88510/status/1482391766007357444?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1482391766007357444%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fnews-us.org%2Farticle-20220116-00091339201-coromaga
●爆心地で何が起こったのか?が最も伝わるのが遅い、確かにそれは常識だが・・・●
時期も時期だけに、日本では1995年1月17日に起きた阪神淡路大震災を思い出す人も多かったが、あの当時はまだほとんどネットが普及していなかったとは言え(おいらも含め、ネットの存在や有用性を多くの人が認識したのが、まさに阪神淡路大震災で送受信不全となった反省からだったのだ)、震源地に近い場所の被害状況が最もわかりにくい、は常識のように語られていた。救助に向かった人が外部へ発信し、ようやくどんなことが起きたのかが見えてくる、言われてみれば当然のことなのだが・・・。
トンガの場合、データをやりとりする術さえ消失している為に、我々には知りようがない。だからこそ更に恐ろしい、ということで不安もまた津波のようにじわじわと世界へ広がっていった印象だ。
1月17日に2回目の噴火が起きた、というニュースも流れたが、トンガを巡る状況は全く改善されておらず、結局記事も書きようがなかったのか、まさに電報のような短文で伝えられただけだった。
大変恐縮だが、時事通信の記事になる。
トンガで再び大規模噴火
1/17(月) 8:55配信 時事通信
AFP通信は17日、南太平洋のトンガで再び「大規模な噴火」が観測されたと報じた。
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6c9c32e183a7b4f1e3a6267a85f01d5650246e6
シンプルゆえに恐怖が後からやってくる、そんな印象さえ受ける記事だ。
●不安に駆られて?不穏な情報がネットに流れ始める●
こういう時、最も恐ろしいのはデマの拡散だ。
ツィッターを中心にSNSでは色々こういう話が流れ始めているが、そもそも最も被害を受けているはずのトンガの状況がわからない中で、憶測ばかりが先行していくことも恐ろしい。
その代表的なものをここに取り上げておくが、くれぐれもこういった不確定な情報に踊らされることがないように、と願うばかりだ。
真名伏あゐ氏のツィートになる。
真名伏あゐ
@ai_manabuse
おまいら、トンガの噴火なんか他人事。津波が過ぎたらもう後は影響なしとか思ってるだろ?南半球は今は夏。北半球の7月ごろに相当する。今回の噴火の規模からすると、南半球のブラジルやオーストラリアの秋小麦の収穫が大被害を受けるぞ。大豆トウモロコシも然り。畜産物含め輸入食糧価格が暴騰するぞ
https://twitter.com/ai_manabuse/status/1482379663368683524?ref_src=twsrc%5Etfw%7Ctwcamp%5Etweetembed%7Ctwterm%5E1482379663368683524%7Ctwgr%5E%7Ctwcon%5Es1_&ref_url=https%3A%2F%2Fnews-us.org%2Farticle-20220117-00093839229-korea
これを見て、早くも転売ヤーたちが動き出しているという話も流れている。
当初は、被害を受けたトンガが食料の供給を断たれているから、そこに米を送り込めば高値で取引できる、という不遜なことを考えているのか?とおいらも激怒したのだが・・・。
この件は動画になっているので、紹介しておきたい。
【ゆっくり解説】トンガ大噴火で米不足とSNSで話題と報道 民間、政府では大量の備蓄米が【ゆっくりニュース】
https://www.youtube.com/watch?v=sQNldQjsSFQ&t=421s
噴火の為に農作物が不作になる、という予測(推測?オカルト?よくわからないが)から、日本で米などが高値になることを期待して、今から転売ヤーが備蓄を始めている?というものだ。まさに餓鬼の所業、修羅とは転売ヤーを指すと見るしかないだろう。逆に、地球規模で食料の供給が確保されなくなれば、今の経済システム自体が維持できているのかもわからない。日本は安全だと妄信している連中だからこそ、こういう金儲けの発想にもなるのだろうが、さすがにこの話には心底がっかりしている。
まぁ、何にせよ転売ヤーに扱えるほど米は「ヤワ」な商品ではないので、虫も発生させないまま何か月も備蓄できるものか、とだけ言っておきたい。
●北朝鮮は飛翔体をまた発射●
黒ブタくんも、祭りか何かと勘違いしたのか?
噴火に合わせて今月4回目の飛翔体発射をしたようだ。
毎日の記事になる。
「北朝鮮から弾道ミサイルの可能性あるもの発射」 政府発表
1/17(月) 9:11配信 毎日新聞
北朝鮮の国旗=ゲッティ
政府は17日午前、北朝鮮から弾道ミサイルの可能性があるものが発射されたと発表した。船舶に警戒を呼びかけている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/b6329933138bf694ffa8e42b26407f74076b3237
今回は「短距離弾道ミサイル」だったようで、前回までとは状況が違うと見られている。もし、トンガの噴火の影響で北朝鮮の食料事情が更に逼迫すると踏んでの「おねだり」弾なのであれば、日本も射程に入っている=日本も何かウリによこせ、というメッセージなのかもしれない。とにかく、トンガに注力している中で、外野が騒ぎ出すな、と黒ブタくんには警告しておきたい。おそらく、日本は北朝鮮に「何も支援しない」だろうしね。
●韓国は日本の気象庁が配信した津波情報に火病wバカの極みw●
もう呆れかえってしまうとはこのことだ。いや、これだからこそ「我らが」中央日報だと言うべきなのか?
トンガの噴火で日本にも津波が、ということで発生した当日は大騒ぎだったことは記憶に新しい。何しろ、我が神奈川県では津波警報の設定を間違えており、神奈川への発令だけに反応、配信すればいいものを、日本の各地でそれぞれに発令された津波警報の一つ一つに対応して発信、というバカ過ぎる事態を引き起こしていた。
つまり、16日午前1時前から明け方まで、同じメールが何度も何度も送られてきて、緊急避難がどうこう以前に、嫌がらせなのか?と大不評を買っていたのだ。何しろ、発射された「警報爆弾」は600発ほどだったらしいのでめ、正気の沙汰ではなかった。
翌日は、受験勉強ができなかったという受験生から、子供が泣き出して大変だったというお母さんまで、神奈川はブーイングの嵐だったのだ(大袈裟ですね、さーせんw)。
そんな騒ぎを起こしておきながら、という反省はあるものの、韓国のナナメ下っぷりもものすごかった。
日本の気象庁が津波警報を通知する地図サイトを開設したのだが、その中で竹島を日本領として扱う表記がなされている。これも当然の話で、竹島は日本固有の領土ゆえに津波情報の範囲にも加える、というだけのことだったのだが、そこに中央日報が噛みついたのだ。
記事をご覧いただきたい。
日本気象庁、津波警報地図に「独島」を自国の領土に表記
1/18(火) 9:43配信 中央日報日本語版
日本気象庁が津波警報を知らせる地図で独島(ドクト、日本名・竹島)を自国の領土に表記した。これに対し、誠信(ソンシン)女子大学の徐ギョン徳(ソ・ギョンドク)教授は日本気象庁に「領土挑発」と直ちに抗議した。
気象庁は16日、南太平洋の島国トンガ沖合海底の火山爆発で跡に津波警報をおろした。気象庁はこの過程で自らのホームページに掲載した関連地図で独島を日本領土の色である青色に表記した。
徐ギョン徳教授は気象庁に「独島を韓国領土に表記せよ」という内容の抗議メールを送ったと17日、明らかにした。徐教授は電子メールで「独島は歴史的、地理的、国際法的に明白な大韓民国の領土なので、これは明白な『領土挑発』」と指摘して「独島を韓国領土に正しく修正した後、再びこのようなエラーを犯すな」と強調した。
徐教授は「気象庁とヤフージャパンなどが提供する天気アプリではかなり前から独島を日本の領土に表記して問題になってきた」として「これは日本のインターネットユーザーに誤った認識を与えかねないため、粘り強い抗議を通じて必ず修正しなければならない」と話した。
https://news.yahoo.co.jp/articles/21b3bca0183932b8bf4f894832eeccbc7b5af75f
そもそも、韓国はトンガの噴火からこっち、津波の襲来予想も含め、自力では何も把握できなかった疑いがある。日本は気象衛星ひまわり8号のデータを解析し、海面に衝撃波が広がっていく様までを追っていったが、韓国にはその気象衛星さえない。なので、一連の情報を日本のテレビやネットで知って、噴火があったらしい、津波がやってくるらしい、と憶測で動いていた?とおいらは見ている。何しろ、台風の進路は予測できないわ、日々の天気も確率5割でしか当てられない体たらくだ、津波など手に負えるわけがない。
で、中央日報のこの記事も、最初はよく気が付いたもんだ、と思ったのだが、よくよく考えると津波情報を日本から盗む為にチェックしていて見つけたのだろう、という結論に達したわけだ。
まぁ、日本列島が盾になる形で朝鮮半島は存在するゆえ、津波の到達もほぼほぼなかったものと思われるが、トンガで大騒ぎになっている中、竹島は我が国の独島だ!と一人でやっているのが滑稽過ぎる。
ま、日本としては何も間違いは犯していないので、文句があるならICJでケリをつけようぜ、ビビらってないでいい加減ツラ出せよ、で終了だ。現状、日本政府も中央日報の言いがかりを相手にしてはいないようなので、このまま鎮火という形で決着だろうがね。
しかし、北は「おねだり」弾。南は津波情報のかっさらい、とほんとにダメな半島だよな。津波で沈んじまえばよかったのに。
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