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混乱が続くアメリカ、NYでも停電騒ぎが起き、今更バイデン陣営が州軍兵士の身元調査を開始するとかw

おいらの住む街は元々アメリカ軍の通信隊があった所で、隣の市には厚木飛行場があるというロケーションだ。なので、電車に乗ると軍関係者の姿を目にすることも珍しくない。
昔は、そうした人たちを目当てにした夜の店がいくつもあったほどで、ベトナム戦争の頃はおいらの家の隣にアメリカ人の家族が住んでいた、そういう街でもあるのだ。

今日も、用事を終えて駅で電車を待っていると、ガタイのいい「明らかに米軍関係者の方ですね?」という黒人がいて、おいらを、というよりもおいらが持っているスポーツ新聞をちらちら見ている。1面に掲載されているヤンキースの田中マー君の姿に反応しているようだった、と。
なので、「He's not yet(彼、まだ決まってないよ)」と苦笑してみた。「Might come back or not.(戻ってくるかもしらんし、そうじゃないかも)」おいらがそう続けると、彼は困ったね、という顔をした。

それで、なんとなく世間話が始まった。
彼はオハイオ出身で、ヤンキースのファンだと言った。田中は絶対に必要な投手だが、キャッシュマン(ヤンキースのGM)は金庫の金を使い過ぎて、残額を心配してるんだろうなぁ、的な極めて普通のヤンキース評を言った。
DL(故障者リスト)へ選手を送りすぎているから、ヤンキースは医者の数を増やした方がいいよね、と返すと、彼は「Exactly(だねぇ)」と言った。
それで、見知らぬ日本人と話をするのが嫌じゃないようだなと思い、アメリカのネタを振ってみた。

今、シアトルだけじゃなくワシントン州全部が停電みたいだね、ツィッターで見たんだけど、大変らしい、と言うと、彼はふむ、という顔をした。
なんかNYも似たような感じで、TVが映らないとか・・・、と更に続けると、彼は
「Man,it meant to be,right?」と言った。
決まってたこと、だからだよ?、という返事だったので、おいらが「え?」という顔をすると彼は
「Let's wait and see what'll be goin' on.(何が起きるか、見てみようじゃないか)」
と言った。
「You know what?(何だか知ってるの?)」
「May or not.(そうかもしらんし、そうじゃないかもだな)」
ここまで話したところで、おいらが降りる駅に到着してしまい、彼に手を挙げて別れた。

とぼけたり聞こえない振りをされるだろう、と思いつつ切り出したので、まさかこんな意味深な返しをされるとは意外だった。
正直、ひと昔前ならアメリカ軍関係者=共和党支持一択だったので、こういうことがあっても悩む必要はなかったが、今は随分様相も変わった。
なので、あらかじめ決まっていた政策?方針?作戦?というニュアンスで答えられても、彼がそれを歓迎しているのかどうかさえ、こちらにわからない。もやもやした気分がずっと晴れない状態で、聞くんじゃなかったと今は後悔している。

とは言え、中国にしろアメリカにしろ、大規模停電の話を日本のメディアは報じない。なので、おいらもツィッターでそういうつぶやきを見て知るのが精いっぱい、本当に停まっているのか、それがどの程度の規模なのか、といった部分が曖昧なままだった。
それが今日の会話で、ひとまずシアトルとNYでは停電が起きていることだけは確信できた
、これは収穫だったと言えるだろう。

というわけで、記事本編へ移ることとしたい。

★NYが停電?TVが映らない?★
記事的に順番がおかしくなってしまったが、NYで異変が起きている話だ。
「Disclose.tv」のニュースツィートになる。


Disclose.tv
@disclosetv

JUST IN - CBS goes dark for some on the East Coast. The outage seems to be primarily affecting the New York metro area and some parts of the Northeast (NYT).
(ニュース速報 - (アメリカ三大TVネットワークの一つ)CBSは、東海岸の一部で視聴不可になる。停電で主にニューヨークの地下鉄エリアと北東部(NYT)の一部に影響が出る模様。)
https://twitter.com/disclosetv/status/1350903983376887809


アメリカの停電騒ぎと言えば、シアトルのあるワシントン州の話をすぐに想起してしまうが、オレゴン州にある変電所でトラブルが起きて全州的に停まったという彼の地とは違い、NYの場合は所々で停まっている上、何等かの事情で「仕方なくスィッチが切られている」とか「サービスができなくなっている状況にある」という表現の方が妥当、という感じのようだ。

とは言え、NYが普通ではなくなっている、ということでネットも騒がしくなっている。東側から情報規制が行われ、「1月20日」が「その日」になる、といったような根拠のない陰謀論も舞い始めているが、まぁ、異変は起きているのにしっかりそれを報じてくれるメディアがないのであれば、そうなっても仕方がないのかもしれない。
気になるのは、新型コロナウイルスの感染者を多く出しているNYで、インフラが不安定な状況なら、病院などの医療体制は維持できているのか?という点なのだが・・・。

★ワシントンD.C.は「最前線」の様相★
ひとまず、最初のヤマ場と言われていた1月17日に首都ワシントンで武装デモは起きなかった。当然だとわかっていながら、それでもほっとしてしまうのが今のアメリカ事情ということでもあるわけだが(苦笑)
そして「1月20日」については、こういう報道が始まっている。大変心苦しいが時事通信の記事になる。


米首都、大統領就任式控え厳戒 特別警戒入り前倒し 駅閉鎖、ゴミ箱も撤去
1/15(金) 20:36配信 時事通信
【ワシントン時事】バイデン次期米大統領の就任式を20日に控え、首都ワシントンが厳戒態勢を敷いている。
トランプ大統領支持者による6日の連邦議会乱入事件を受け、騒乱を扇動したとして下院がトランプ氏を弾劾訴追。政治的緊張が高まる中、当局は就任式に合わせた不測の事態への警戒を強めている。
「政権移行が安全に実現し、わが国の歴史と伝統に沿ったやり方でバイデン次期大統領とハリス次期副大統領が就任を宣誓できると国民に信頼してもらうことが、われわれの目標だ」。ペンス副大統領は14日、連邦捜査局(FBI)や大統領警護隊(シークレットサービス)トップらとの会合で、就任式に向け治安確保に万全を尽くすよう指示した。
会合に同席したレイFBI長官は、議会乱入事件に絡み、既に100人以上を逮捕したと説明。今後も厳しい摘発を進め「そうした者らが同じような(騒乱)行為を繰り返さないようにするだけでなく、そうした行為に加わりかねない他の者らに厳しい警告を発している」と強調した。
・・・
就任式では歌手レディー・ガガさんが国歌を独唱し、歌手ジェニファー・ロペスさんも公演する予定。ただ、関連行事の多くは「バーチャル化」される見込みで、バイデン氏の就任式委員会は、ワシントンに来ず「自宅で参加してほしい」と呼び掛けている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/83ca1c6e911016205752eb1e8e9145606496e472


特筆すべきは、国歌斉唱をレディガガが担当することが決まった、あたりだろうか。
巷間では「バーチャル就任式」と言われ、なんとなく最初から最後までZOOMで交わされるやりとりだけでイベントが終了する的な雰囲気になっているのだが、実際に就任式自体は規模を縮小してでも現実に行われるということだ。
そりゃそうだ、州兵を2万人以上集めておいて、オールバーチャルはさすがになかろうよw
しかし、ワシントンD.C.の物々しさもすごいようだ。
「Disclose.tv」のツィートに、現地の様子を撮影した動画もリンクされている。


Disclose.tv
@disclosetv

America 2021: National Guard troops march in front of the U.S. Capitol.
(2021年のアメリカ:州兵が、議事堂前を行進している様子がこれ)
https://twitter.com/disclosetv/status/1350951966759936006


ね?こういう状況で逆に何も起きないわけがない、と誰でも思いますよね?w
それはバイデン陣営も同じようで、今更ながら集まった州兵の身元調査をFBIに始めさせているようだ。
AFPの記事になる。


バイデン氏就任式警備の州兵、全員の身元をFBIなどが調査
1/18(月) 17:35配信 AFP=時事
【AFP=時事】米連邦捜査局(FBI)や米大統領警護隊(シークレット・サービス、US Secret Service)が、ジョー・バイデン(Joe Biden)次期大統領の就任式で警備に当たる州兵全員の身元調査を行っていることが分かった。ダニエル・ホカンソン(Daniel Hokanson)州兵総局長が17日、米CBSニュース(CBS News)に語った。
今月6日にドナルド・トランプ(Donald Trump)大統領支持者らが米連邦議会議事堂に乱入した事件では、現役・退役の軍関係者が複数関与していたことが明らかになっている。
ホカンソン総局長は、警備任務のため首都ワシントンに到着した州兵らの身元を確認するかどうか問われ、「シークレット・サービスやFBIと協力し、やって来る人員全ての身元調査を行っている」と答えた。
ワシントンは現在、広域がまるで戦地の要衝を彷彿(ほうふつ)させる厳重警備下にある。中心部は有刺鉄線を張り巡らせたフェンスで封鎖され、約2万5000人の州兵が配備されている。【翻訳編集】 AFPBB News
https://news.yahoo.co.jp/articles/51804b5db79d94772c39b794ae3e145e2a6ff998


どうも、集められている州兵の中にトランプ支持者がいて、就任式でバイデンが姿を現した所を狙って襲撃する可能性がある、あたりを警戒しているようだ。
すごいよね、就任する前から自軍を信用できない大統領って、アメリカ史上初のケースなのではないだろうか?w
しかし、本番3日前になって、共和党支持者はいないか?共和党に投票した州兵を特定して就任式会場から遠い場所に配置できないか?を検討しているらしいって、慌てるにも程があるってもんだろうよ。

ただ「1月6日」の議会襲撃が現役の軍関係者や議員、警備関係者なども関与して「果たされた」ことを思えば、就任式でも同じことを起こされる可能性を危惧するのも仕方がないとも言えるかも、ではある。
とは言え、おいらの頭の中では野球の試合で相手を揶揄するこのフレーズが頭の中でリフレインしているわけだw

「バイデン、ビビってる~、ヘイヘイヘイ!」w

★軍用車「ハンビー」が盗まれる★
このタイミングで、カリフォルニア州軍から軍用車「ハンビー(Humvee)」が1台盗まれたという報道があった。
ニューズウィークの記事になる。


米大統領就任式を前に州兵の戦闘用車両「ハンビー」が盗難
1/18(月) 16:59配信 ニューズウィーク日本版
<首都ワシントンや全米50州の州都では過激派の「武装デモ」やテロへの懸念が高まるなか、FBIは懸賞金付きでハンビーを追っている>
大統領就任式を前に暴動などへの懸念が広がるアメリカで1月15日、カリフォルニア州ロサンゼルス郊外にある州兵の施設から装甲が強化された軍用車両ハンビーが盗まれる事件が起きた。
●車の特徴や登録番号を公開したFBIのツイートを見る
このハンビーは戦闘用で、事件を捜査しているFBIによれば12万ドルくらいの価値があるという。
FBIは車の特徴や車体につけられた登録番号などを公開して車の行方を追っている。発見につながる情報には1万ドルの懸賞金がかけられている。
FBIによれば、軍施設からの窃盗は連邦法に触れる行為で、最大で連邦刑務所での禁固10年の刑に処せられる可能性があるという。
・・・
FBIによれば、大統領就任式前後に暴力的な事件が計画されていることを示唆する「インターネットでの会話」があったという。FBIは20日までにワシントンおよび全米の50州の州都で複数の集団が武装デモを行うと見られるとの注意喚起を何度も行っている。
https://news.yahoo.co.jp/articles/6ff6bd74d01f5fd490e2b86a180927403f958e26


「ハンビー」と言われても「???」であろうかと思われる。
こちらの解説ページをご覧いただきたい。そう、映画「ダイハード」などでも登場する、ゴツくてすばしっこいあの車だw


ハンヴィー - wikiwand
https://www.wikiwand.com/ja/%E3%83%8F%E3%83%B3%E3%83%B4%E3%82%A3%E3%83%BC


そもそも、カリフォルニア州軍もこんなもの盗まれるなよ!とツッコミを入れたくもなるのだが、何にしてもなくなっているのは間違いがない、と。
当然ながら、こいつが姿を現すのは大統領就任式の会場じゃないのか?という噂が流れているわけだ。
写真を見ればわかる通り、時速100kmを超えて走行可能なこんな車で、就任式の会場を走り回られたら、参列している人間などひとたまりもない。
台座にはM2重機関銃まで装備可能で、乱射されるだけで何人があの世に送られるかわからない。たった一台でワシントンD.C.を阿鼻叫喚の地獄絵図に変えることが可能だ。

そらバイデンもビビッて当然だわなぁw

★【陰謀論注意】州兵撤退時期に関する噂★
「1月20日」が至近となったことで、就任式が終わったら集められている州兵はどうなるのか?という話がネットのあちこちで囁かれ出している。
考えてみれば、2万5千人規模の軍隊は在韓米軍とほぼ同じという陣容だ。つまり、北朝鮮の侵攻があってもアメリカ的には戦える想定、くらいの巨大な態勢になっていると言うこともできる。つまり、撤退させるのも一苦労だろう、という見方が出ているのだ。

で、陰謀論として「1月20日から3月までは一時的に軍が国のトップとなり、3月4日にアメリカ連合国が復活してトランプが第19代大統領に就任する」という奇々怪々な噂まで流れている始末だ。これぞまさにQアノンの真骨頂、というところか?w
ただ、それくらい巨大な風呂敷を敷かないと納得できない、それほど今のワシントンD.C.は異様な事態だ、ともいえるわけなのだが。

それで、ふと電車の中でのことを思い出した。
「May or not.」って、助動詞のMayではなく、5月の方のMayなんじゃね?と。

信じるか信じないかは、あなた次第ですw

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