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【今日の夢で泣きました】

神宮球場の解体作業が始まり、スタンドが撤去された。
すると地面に穴が開いていて、そこから漫画「がんばれタブチくん」のヤスダとヒロオカ監督が出てくる。
どうも、ヤスダがヒロオカ監督の前で魔球を披露したところ、暴投になってボールが大きな穴に落ちたらしい。
二人で中に入りボールを拾ったところで、2020年の神宮球場に出てきてしまったようだ。
ヤスダは見慣れない外苑をキョロキョロ、ヒロオカ監督は「・・・」と言葉を失っている。

二人は事態を把握しようと銀座線の外苑前駅へ行く。
そしてコンビニに入り、雑誌や新聞を見てびっくりする。
まだ昭和の1979年から、41年後の世界にいることがわかったからだ。
ヤスダは必死に競馬の結果を覚えて昭和へ戻った時に儲けようとする。
ヒロオカ監督は「あの」野村が自分の後にヤクルトの監督になっていることを知り、更に最近この世を去ったばかりと報じる記事を読み呆然とする。
ユニフォーム姿のヤスダとヒロオカ監督の様子に店員がざわつき始めたのを見て、ヒロオカ監督がヤスダの耳を掴んで外へ連れ出す。

ヒロオカ監督は田園調布の野村の家へ行き、線香をあげようとヤスダに言う。
だが、銀座線に乗ろうにも岩倉具視の500円札や伊藤博文の1000円札が自動券売機に入らず、切符が買えない。
ヤスダは小銭なら使えるとわかり、さっきのコンビニで肉まんを買い、二人でそれを食べ始める。

その時、ヒロオカ監督がヤスダへ、身体を大事にしろ、と話し出す。
野村の死を知った記事には、ヤクルトの日本一のことも書かれており、1978年のV戦士は今、の中で21世紀の自分とヤスダのことも書いてあったと告げる。
そして、安田猛がガンで闘病生活を送っていることもわかった、と教えるのだ。

ヤスダは真剣な顔になり、現在の安田猛はどこにいる?と聞く。
ヒロオカ監督は青山一丁目の病院らしい、と教える。
ヤスダは歩き出し、ヒロオカ監督も後を追う。
ホンダの本社が見える頃になり、ヒロオカ監督は自分の足先が消え始めていることに気が付く。
見れば、ヤスダの足も同じように消え始めている。
ヒロオカ監督は21世紀で残された時間が短いことを察知する。

安田猛の入院する病室へ二人が入る。
面影は残っているものの、疲れ果てた安田猛の姿を見てヒロオカ監督は言葉を失う。
流れた時間の長さを見せつけられ、ヒロオカ監督は野村の死が実感できた。
そして、21世紀の広岡達郎はどうしているのか?と想像する。
安田猛はやっとの思いでベッドに上半身を起こし、懐かしい青のヤクルトのユニフォームを見て涙をこぼす。
ヤスダは未来の自分を茶化そうとするが、あまりに弱々しい姿に二の句が継げなくなる。
ヒロオカ監督は、安田猛に事の顛末を説明する。
事情はわからないであろう安田猛は、それでも頷いて笑みをこぼす。

その姿を見たヤスダが
「今は令和、という年号なのか?よくわかんねーんだけどよ」
と話し出す。
「お前、随分しょぼくれちまってんだな」
「・・・」
「あの魔球は完成したのか?」
ヒロオカ監督は、もう自分の胸にあるスワローズの文字が消えかかっていることに気が付く。
「まだなら、完成させろよ?」
ヤスダは続ける。
「昭和の俺は、今日から練習サボるからよ、任せたわ」
安田猛が嬉しそうに頷こうとしたところで、ヤスダとヒロオカ監督の姿が病室から消える。

そんな夢を見て、おいらは目を覚ました。
泣いていた。

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