S-47 慈悲深いお釈迦さま
それともビーナス
カズコさんとお母さんがお話しています。まだまだ寒いですけど昼間は日差しが出ていて暖かです。
時々 『モモ』なんてことばが聞こえると 思わずワフワフっと言いながら、スリスリ・・・足元に身を寄せて しっかりお話を聞く事にしています。
カズコさんが笑いながら 言ってます。
『まあ旦那さんは奥さんにそんなことばをかけてくれるんですか。優しいのね。いいじゃないですか 自分の奥さんのことをお釈迦様みたいだとか 我が家のビーナスだなんて言うなんて。ステキなことばですよ。』
『いいえ 違うんです。最初はわたしも 悪い気はしませんでしたよ。まあ わたしって お釈迦様みたいに慈悲深いのかなって思ったりして。でもね よく聞いてみると 全然意味が違ったんです。』
フフフ お父さんがお母さんに言ったのはね どうやらこういう事らしいんですよ。
『お母さんは お釈迦様みたいだよ、お釈迦様ってさ 足が上から下までズドーンと太かったんだってさ。アッ ビーナスの件、そりゃ お母さんは間違いなく我が家のビーナスだよ。縄文時代のだけどね。』
えっ お父さん そんなこと言って大丈夫なの?
それって あの 時々見かける あの なんて言うか とても逞しい感じの土偶とかいうあれでしょ?
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