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S-34 生活の中心に神様を置かない・・・なんて

神様をないがしろにする何と不埒な民族だろうか・・・

 ポピー横丁に住んでいたイラン人のLさんのお話しをさせて下さいね。

1)日本に来たばかりの頃驚いたそうです。生活の中心に神様を置かない日本人とは 神様をないがしろにする何と不埒な民族だろうか。何を信じてどうやって日々を過ごしているのだろう。
2)数年後気づいたそうです。自分達イスラム教徒が神の名のもとに宗教によっていかに生活を拘束されているか。日本人の宗教から自由な生活がいかに快適で素晴らしいか。もう元の生活には戻れないそうです。
3)日本語がペラペラで多くの資格を持つ優秀な人なのに日本では国籍の取得が認められず 仕方なくアメリカ国籍を取るために渡米しました。911という事件の後国籍取得が難しくなっていたのでそれは無謀とも言える挑戦でした。
4)それでも努力の甲斐あってアメリカ国籍の取得が許されました。そしてその国籍取得の日 他の多くの取得者と共に裁判所に出向き 裁判官から以下のようなあいさつの言葉をもらったそうです。

『裁判官からのあいさつの言葉』
私もあなた方と同様移民であり アメリカの国籍を取ってアメリカ国民となった一人です。
あなた方は今日から晴れてアメリカ国民となります。
これまであなた方を育んできてくれた母国に敬意を払い母国を誇りに思い、母国の言語 文化 風俗習慣を大切にしながらこれからはこのアメリカの為に尽くして下さい。

Lさんはアメリカと言う懐の深い国の国籍を取得できました。でもアメリカは日本以上に厳しい競争社会です。まだまだ大変な挑戦が続きそうです。

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