ぬけがら
このうら暖かな小部屋の中
日の光が入ってくるのは
わたしが今夢見てるから?
呼吸器のその管の細い感じが
息を吸うたびに微かに膨らむのが
煩わしい
目をつむっても覚めるわけなく
口をつぐんで唾を飲む
まるでそれが
わたしのできる高尚で崇高な
主張であるかのごとく
見えない糸で繋がっているのが
運命だというのなら
スマートフォンは神様だろうか
小さな画面に映る現実
もしくは虚・嘘・妬み
この生ぬるい部屋の中
ふやけた脳で書き記すのは
あなたへの
言葉
目の前にいないあなたへの
つながれなかった
言葉のぬけがら
03APR2020
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