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ギター話

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ギターやエフェクターのカスタマイズ、DIY小噺です。
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わしの赤シャチ、その後

その後、カスタマイズを施した赤シャチをずっと使っています。 が、究極を求めたピックアップガードの試行錯誤を繰り返しながら早2年。ついに高みに到達しましたのでお知らせします。 ver 1.0。通常のピックアップガードは塩ビなので、それになぞらえて塩ビをカット。が、レーザー加工機では塩ビを切断できない(有毒ガスが出るらしい)ので、レーザー加工機でMDFでカット(3mmのオフセット)し型を作成してから、塩ビをルーターで仕上げるという暴挙(時間がかかる)に出る。 右下のスイッチは

完成 - 赤シャチのカスタマイズ(12/12)

で、完成した! 概ね、最初に作ったフォトショのラフに近しいものになったかと。やっぱり最初にカンプを作るのは、仕事と同じで制作方向が明示されててよい。 音は個人差があるのでなんとも言い難いが、アンプを通すとSH-3とb1のフロントとリア組み合わせが、ちょっととがった丸みのある音で、すごく気に入った!生音はまぁ、値段相応の鳴り具合なのかな、、、。 ともあれ、無事に完成。なんだけど、スタッドアンカーの向かって右側がやはりドリルを2回通したせいか、スルッと抜けてしまうし、ちょっと

電気系統をつなぐ - 赤シャチのカスタマイズ(11/12)

リアのダンカン「SHPR-1b」のタップ(ハムをシングルとして使って分けるやーつ)を試してみたく、リアにスイッチを付けたい(調べたら、ON-OFF-ONじゃないといかん)。ただ、ON-OFF-ONスイッチってひ弱な細いやつしか見つけれず、モノタロウで電子部品用のんを購入(さすがタロウ様)。  回路はこんな感じなのさ! 丁寧にハンダ付けするだけのお仕事ですが、直付けとピックガードのストロング混合技なので、アタッチメントで配線を脱着式にしました先輩! 結論言えば、SHPR-1

ピックアップ直付けの巻 - 赤シャチのカスタマイズ(10/12)

ピックアップのザグリ左側を埋めてたが、どうもクオリティが気に入らなく、結局取って、電導塗料塗っちまった(一行で書いてるが、フライス盤でチマチマと削っていくのは面倒だった)。 で。「ピックアップは直付け」と、先人も仰っていたように、この要件はマストなのです。だが、ピックアップがボディに届かないのであれば、アタッチメントが必要という事で、アクリルで作成(3回くらい寸法の出力調整した)。 が、このまま、ピックアップネジを付けると、、、2mmブラジルに貫通する(逆側にっていう意)

トラスロッドカバーを作る - 赤シャチのカスタマイズ(9/12)

トラスロッドカバーも作らねばだ。ピックカバーと同様に、MDFで型を作って、塩ビの板を貼り付けて、ズカズカとめちゃ怖いトリマーで削っていくだけのお仕事。かと思ったらよぉ、微妙にナットと干渉する箇所が斜めになって長さを測りづらく、穴の位置を定めるのに一回失敗した。 (思い出したけど、トリマーはこっちの方向しかいかん。最初、逆してたら、めっちゃ蹴られて死ぬかと思った) てか、一回穴あけないとそこからの距離で正確なネジ穴の距離を割り出せないから、一度は失敗せにゃならぬ。 あと、ナ

再度ピックガードを削る - 赤シャチのカスタマイズ(8/12)

見つけてしまったものはしょうがない。ワイズスタジオというメーカーから、ピックガードの生板が売ってた(ていうか、結構あるんだ、、、このメーカーをチョイスした理由は、他メーカーの表面のパール層が薄いというレビューから)。が、一つ問題が。ピックガードって素材がだいたい「塩ビ」なんですよ(実際にAmazon上で質問して、メーカーから返信あったから間違い無い)。最初から、アクリル一択で作ろうと思ってたし、レーザー加工機で塩ビはご法度なので(有毒ガスが出る為)、やっぱり基準となる型をレー

【失敗】スタッドアンカーの直径は11mm - 赤シャチのカスタマイズ(7/12)

はぁ…。失敗した。ノギスでスタッドアンカー(バダスブリッジの、ボディに埋めるやーつ)を測った時は11.5mmだったので、その11.5mmのドリル歯で穴開けたのに、スコスコ、、、(いつもは事前に別の木でテストしてたのに、なんの自信があったのか猛反だわ)。 敗因は、スタッドアンカーのヒダみたいなもんも計算に入れとかんといかんという事か、、、。 先人もこのケースはあったようで、木を削って埋めるのが吉だとか、、、。なので、12mmの円柱木を買ってきて、ヤスリでスコスコ、、、風穴にジ

弦ピッチが違う - 赤シャチのカスタマイズ(6/12)

びっくりした。元から付いてたバダスブリッジと、交換しようとしていたGOTOHのバダスブリッジの弦ピッチが違う。そもそも弦ピッチって違うんだと、手持ちの別のギターの総弦ピッチを測ったら58mm位ある。が、 GOTOHのバダスくんは52mm。 元から付いてるバダスくんは50mm。知らなんだ、、、。 しかも、ブリッジ金具(スタッドアンカーという)?ボディに空いてる穴にブッ刺す金具の直径が、ノギスでちゃんと測ると元付いてるバダスくんは11mm。GOTOH家のバダスくんは11.5

内部機材選定 - 赤シャチのカスタマイズ(5/12)

メリカリで買ったギターのピックアップはノーブランド(or フェルナン?)のものが付いてた(裏に何も書いてなかった)。問答無用で交換。 思えば、ピックの選定ってどうするんだろう。「音」ってボディや木、形状にも依るし、直付け、ピックガード、アンプやスピーカーでも変わってくる。なので、結局は見た目とレビューで決める(しか)無いと思い、Photoshopで色んなピックアップの写真を取ってきて、入れ替えてみる。今回実は、シングルっぽい音でチャキチャキ鳴らしたいなという野望があったので

ピックガード修正・ピッガードザグリ穴埋め - 赤シャチのカスタマイズ(4/12)

就寝前にふと思った。ピックガード、前と同じじゃなくてもええんじゃね、って。だが、それに伴って、ならねばならんことが2つ。一つは、既存のピックガードの穴埋め。これはなんとかなりそう(もう一度ペーパーがけせんとならぬが、、、)。もう一つは、既存のピック穴のザグリ埋め(これやるかやらぬかで労力が変わる、、、ぐぬぬぬぬ)。 元々ピックガード付けてもピックアップは直付けにしようと思っていたので、いいんだけど向かって左半分が露わになるので、この赤シャチのザグリの斜め加工は美しくない、、

ピックガードとオイルフィニッシュ - 赤シャチのカスタマイズ(3/12)

120番 --> 240番の粒度で磨いてきれいになったボディには悪いけれど、塗装しなくてはならぬ。先人は艶を艶やかに出す記述が多く見られるのだけれど、あたしはWashburn N4のようなナチュラルなんが好みなので、3日悩んだ挙句、オイルフィニッシュのみにしようかと決断した。マット過ぎたらワックスを塗ろう。 なので、オイルは先人がよくチョイスされておる、ワトコオイル(ナチュラル)にした。こっちはワックスだからやめた。 400番目の空研ぎペーパー(白いやつ)で、さらに平面出

マキタのサンダ - 赤シャチのカスタマイズ(2/12)

結論言おう。前回のなんとかパゥワー(cf. ハクリパワー)でも、塗装の層は全部削り取れなかった事を。削ってる最中にツルツルするから、「あ、おめぇ木じゃねぇな」って騙されねぇぞ。なんか、一般的に塗装は4層あるらしく(先人の記事をググればわかる!)、その最下層はハクリなんとか(cf. ハクリパワー)では拭いきれなかったっス。 で、みんな大好きマキタの出番。マキタの仕上げサンダ(amazonのリンクを踏んでもあたいには1円も入ってきません)。先人は120番→240番で磨けと申して

ギター剥離 - 赤シャチのカスタマイズ(1/12)

メルカリで買った赤シャチを自分好みにカスタマイズしていきます。カスタマイズと言っても、先人の知恵を集めて、自分用に昇華してるだけ。 まず、赤塗装を剥離(ネックも同様)。先人はハクリパワーなる劇薬で、塗装を浮かせて、コテで削り取るスタイル。結論言えば、1回では無理。塗る→1時間待つ→削る→ゴミ掃除→…を3セット繰り返してやっと木目にたどり着く。昼から外で作業を始めて、もう辺りは暗くなりました。 (塗装が浮いてくる。化学ってすごいけど、ちとグロい) ハクリパワーは肌についた