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京深草陶器(きやうふかくさかはらけ)

きやう 深草ふかくさ 陶器かはらけ

人皇二十二代  雄略天皇十七年に、土師はしのむらじ吾笥あけと云人、土器かはらけ細工さいく人を 山城国伏見ふしみ村におかるゝよし国史こくしに見えたり。其時の細工人、今の世までつらりて、伏見街道かいどうの土商さいく、西行さいぎやう行脚あんぎやのすがた、或は きつね うし のたぐひ、其外いろ/\の人形、うつは物等をつくりて家業かげうとす。其由来ゆらい久しきこと成べし。『庭訓』にも深草の土器師かはらけしとあれば、久しき名物なる事知べし。

出典:国立国会図書館デジタルコレクション『日本山海名物圖會 四
土師連吾笥と云人
土器の細工人を山城国伏見ふしみ村に置るゝ
西行行脚のすがた 或は 狐牛のたぐひ
其外いろ/\の人形うつは物等をつくりて家業とす
『庭訓』にも深草の土器師とあれば
久しき名物なる事知べし


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