![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/116286023/rectangle_large_type_2_a45df27d01bd0222cc7958431584d664.jpeg?width=1200)
奈良晒(ならさらし)
![](https://assets.st-note.com/img/1694789848258-dwDlvBqDDu.jpg)
奈良晒
麻の 最上 は南都也。近国より其品数ゝ出れども、染て色よく、着て身にまとばず 汗をはじく故に、世に奈良晒とて 調宝 する也。
極の字うるし判は、生平の時の改め判なり。晒あげての改め判は、南都御呉服 尺巾一尺一寸 長六丈七尺五寸と朱印有。四尺切を取てあまり五丈四尺有。
木津晒、ならと同じ。然共、染て地やはらかに、着心ならのごとくにしよりつきなくて心よからず。
※ 「身にまとばず」は、体にまとわりつかず、という意味と思われます。
※ 「極の字うるし判」は、江戸時代、奈良晒などの布類に製品検査の証として押した極の字の漆の印。長く消えないように漆が用いられました。
※ 「生平」は、からむしの繊維を平織りに織って、晒していない布のこと。
※ 「しよりつき」は、生地の張りのしゃり感のことと思われます。
![](https://assets.st-note.com/img/1694789848433-0N1CrJ07XM.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1694789848299-mjAAVSuviw.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1694789848121-PojisrY1l3.jpg?width=1200)
![](https://assets.st-note.com/img/1694790079035-yV2WsjA0q3.jpg?width=1200)
南都御呉服尺巾一尺一寸長六丈七尺五寸と朱印有
![](https://assets.st-note.com/img/1694789848512-chOBsfEAZG.jpg?width=1200)
『日本山海名物図会』の目次はこちら → 「日本山海名物図会 まとめ」👀
筆者注 新しく解読できた文字や誤字・誤読に気づいたときは適宜更新します。詳しくは「自己紹介/免責事項」をお読みください。📖