材木流しの図

材木流しの図

山より材木を切出すには、谷川へ落してながれに乗じやうじて運はこび出す。杣人、鳶口をもつて、これを引まはし、山川の早き流れをとびまはること、其 軽捷かるわざあたかも猿さるのごとし。

● は高きがけより下へ、木をつきおとし、あるひは、谷川の瀧たきつせを自由に引まはして、その材木を筏いかだとして乗まはす。よく修練しゆれんしたるはたらき也。

※ 「杣人そまびと」は、木こりのこと。
　　よかったら過去note「杣人（そまびと）」も見てくださいね。👀
※ 「瀧たきつせ」は、滝たきつ瀬せ。水が激しく流れる瀬のこと。

出典：国立国会図書館デジタルコレクション『日本山海名物圖會 二』

山より材木を切出すには
谷川へ落してながれに乗じて運び出す

杣人 鳶口をもつてこれを引まはし
山川の早き流れをとびまはる

谷川の瀧つせを自由に引まはして
その材木を筏として乗まはす

『日本山海名物図会』の目次はこちら → 「日本山海名物図会 まとめ」👀

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