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おウワサはかねがね その33「現実の非現実さへの敗北」

「おウワサはかねがね」は、お互いの「ウワサ」だけは知っている波多野伶奈(俳優)と野花紅葉(劇作家)がnoteを通じてやりとりする企画です。会ったことのない2人の関係はどう変化するのか、2人が本当に会う日はやってくるのか。毎月0のつく日は野花紅葉、5のつく日は波多野伶奈が更新します。


前回のおウワサはかねがね【その32(9月15日)】

ちゃんさんへ

昨日わたしの体調についてご心配のメッセージをいただいたこと、すごく嬉しかったです(もらったんです!to 読者のみなさま)。少々回復しましたが万全ではないので、今回は少し短めで失礼します……と言いつつも前回いただいたリクエストが「うを〜そこ突かれた!」という部分なので(笑)、ちょっと不安。ちゃんと言葉にできるように頑張ります。

「今まさに非現実に生きる観客に、非現実的なフィクションは通用しない」というようなことを言った人がいて、それについてずっと考えたここ数ヶ月だったんですね。いまだに明確に答えは出ていないわけですが……。例えばちゃんさんのおっしゃる「純粋だったはずの感動への疑い」で言えば、今や大人数が正面きって立ってるだけで感動しちゃうんじゃないかとか、上演までの軌跡を考えざるを得ないからそれ込みの感動なんじゃないか、というような。そういう感動を作品への感動だと言い切ることへの疑問とか。

ひとつ経験として非常に腹立たしかったのはこれなんですが、舞台上にある「コロナのある生活」とわたしたちの生きる「コロナのある生活」って違うよなと。現在進行形で食らっている過去形にできる希望すらない問題なら尚更、その違和感と不快感がものすごかったのを覚えています。ていうか散々(リアリティラインが現実世界とほとんど同じだったとしても)虚構繰り広げといて、結末だけ現実の非現実さにぶん投げるなんて創作の敗北だろ、とすら思いました。すいません、交換通信ということで書きすぎてしまいましたのでここだけの話にしてください。

これ、回答ではなく別の話になってしまった感が否めないですね……ごめんなさい、不調を言い訳にしてもいいですか。ダメですね。宿題にします。

最近のチャレンジ!というか、これからチャレンジ予定のことは、ピアノを買ったのでそれの練習。ピアノというかキーボードなんですが88鍵盤もあるデカくて重いやつを買いまして、眠れぬ夜に弾きまくろうと思っています。何を練習するか迷っているのでもし良ければちゃんさんのリクエストをお聞かせください!!!また、ちゃんさんは何か楽器を弾かれたりするのでしょうか。わたしはピアノとテナーサックスをやっていましたが、歌がゴミクソに下手なのがコンプレックスです。

本当に、改めてお気遣いありがとうございました。嬉しかったです。どうしてもお返事は今日書きたかったので更新しましたが、うう、我ながら不完全燃焼だよう。しかし明日までは待てない、ので、送ります。5日後には元気な状態でお返事が読めることを願って。

ノハナ


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