おウワサはかねがね その49「そうだ、最終回だ！大ボリュームだ！」

「おウワサはかねがね」は、お互いの「ウワサ」だけは知っている波多野伶奈（俳優）と野花紅葉（劇作家）がnoteを通じてやりとりする企画です。会ったことのない2人の関係はどう変化するのか、2人が本当に会う日はやってくるのか（※11月ついに会いました）。毎月0のつく日は野花紅葉、5のつく日は波多野伶奈が更新します。

前回のおウワサはかねがね【その48（12月5日）】

🍁まず、読者のみなさまへ

突然ですが「50で終われたら綺麗ですよね」的な話、ありました。以前お会いした際ちゃんさんとそのような話になりまして、しかし名残惜しい半分思いつかない半分で先延ばしにしていた……のですが、50で終われたら綺麗ですので、終わります。というわけで今回のその49はわたしサイドの最終更新となります。終わりはいつも突然にですが、文通って自然消滅で終わることが多い中きちんと「終わるぞ」と終れることがちょっと嬉しい気持ちもあり。この場をお借りしてこれまでお付き合いいただいたあなたへの感謝を、8ヶ月間（！）ありがとうございました！

🍁では、ちゃんさんへ

と言いつつ、いざ最終更新だと思うとなんだかソワソワしてしまう自分がおります……内容は前回ちゃんさんが聞いてくださった「4〜12月までを振り返って（おウワサ＋その他）」でいこうと思います。少々長くなるかもしれませんが、最後なので許してください！

以下、月ごとに。

【4月】ちゃむのはな「おウワサはかねがね」開始。コロナでな〜んもやることないぜ！となっていたときに、なんとなく「おウワサ」だけは知っていたちゃんさんのことがなぜだか急に気になって、共通の知り合いに紹介してもらったのでした。今でも「おウワサはかねがね」という企画名なかなか良かったのではと思います。可愛いし。気に入ってる！

【5月】この月から「月ごとにテーマを決めてやり取りする」形式に。初回なのにコンプレックスというなかなかヘビーな話題（ずっとヘビーなままでしたが）であること、自分の中で結構センシティブな家族の話をかましたこと、振り返ると正気？って感じだけど、「会ったことないし会わなくてもいいんだし」という前提がうまく作用したんだなあと思います。4月のおそるおそる感みたいなものはすでになかったですね（笑）

【6月】ヘッダーができた月！！！！この月のテーマは「恋愛グロい」で、「ちゃむは内臓を見るのが好き」説が提唱されておりました。この頃はわたしが個人的にnote毎日更新をやっている中で「恋愛きらいって言ってるくせに恋愛のことばっか書いてるじゃん（苦笑）」みたいなことを言われていたので、ちゃんさんのお話を聞きつつ自分の整理にもなってすごい楽しかったのを覚えています。

【7月】わたしは個人的病み期間その1でした。出演予定だった公演延期が決まって（ちなみにこの舞台2月に上演決定しました！ぜひ！）、自劇団モミジノハナの公演中止を決めて。悲しかったあ。おウワサではリアルタイムで恋人と喧嘩していらしたちゃんさんと恋バナをするというなかなか楽しいスリリングな月で、6月のテーマも相まって「恋愛マジだり〜な」というテンションで書いていた文章をまさかの彼氏さんに読まれていた衝撃が凄まじかったのを覚えています。すいませんでした。

【8月】泣いちゃう女・ちゃむと泣けない女・ノハナ。わたし的には「どうしようもなく傷ついたとき、出てくるものが涙か言葉かの違いなだけ」という話はちゃんさんとのやり取りの中で生まれたならではのものな気がしていて楽しかったなあ。あ、傍受可能な電話（配信）も8月でしたね！いろいろなものをすっ飛ばしてできた関係のわたしたちが、語弊を恐れずに言うと「『ちょうどいい当たり障りのない話』ができない」ことが発覚したのも面白かったです。

【9月】個人的病み期その2。あのね〜〜〜、なんかこの月は異常に人に裏切られまして。なにもうまく行かず、守られず、届かず、受け取られず。そりゃあわたしにもきっと落ち度があったんでしょうがそれを認められる冷静さも無視できる傲慢さ？もなく、ただでさえ中止にした公演をやるはずだった月ということもあり……弱りに弱ってた。おウワサのトークテーマが「演劇」だったのもタイミング的にずっしりヘビーでしたが、このタイミングで話してなければ辞めてたかもしれないので今振り返ればありがたかったかもしれない。

【10月】自然と会う方向になりデートプランを決める月でしたね。「会わなくてもいいんだから」と、だからこそ、向き合っていた人同士が「会っちゃう」恐怖みたいなものは結構本当にすごくて、でもねでもでも、この話が出たときに「会える」という気持ちもちゃんとあったのは嬉しいことだなあって素直に思います。企画だけの付き合いじゃないんだなと思えてハッピーでした。

【11月】会いました！！！！！もうね、いっぱい書いているのですが改めて言わせてもらうけれども、こんなに自意識がねじれずに人と喋れることがあり得るのか？と、マジで衝撃的で。本当に衝撃なんですわたしにとっては。「○○然とした」言動や行動やあれこれを、そりゃあ全く排除することはできないけれど（「武装」はしてたわけだし）、それでもこんなにねじれさせずに人と正対できるのかという衝撃。企画の前提と4月からの積み重ねが、こんなにうまくいく！？というレベルでわたしに経験を与えてくれて、いやあ本当におウワサやってみて良かったって思いました。

そして、12月。正直に、本当に正直に言えば、「もっと続けたいな」という気持ちはほとんどありません。これは飽きたとかつまんなかったとかいうことでは決してなく、わたしにとってちゃんさんが、もはやこの企画の中だけの人ではないからです。もちろん名残惜しいし、きっと今後0と5のつく日はしばらくソワソワしちゃうけど、この企画がなくなったらそのままなくなる関係ではないような気が、どこかに。実際のところはまだ分からないけれど、というか、もしこの先「会わないかもしれな」くても、なんだかそれは大した問題じゃなくて。そう思えるだけでマジで勢いで始めた4月のわたしたちも、8ヶ月のわたしたちも、わたしは意味があると思います。そう思わせてくださったのはちゃんさんのおかげです。本当に、ありがとうございました。

では、3000字を目前に最終更新は終えようと思います。あ！わたしは「5日後」を楽しみにできるんですね！なんてラッキー！いっつもとっても楽しみでしたが、ちゃんさんの振り返りすっごく本当に楽しみにしています。それでは、5日後。

ノハナ