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こんな一日にも名前をつけちゃおう

「今日って一体なんの日だったんだろ。」
首都高、午後5時。走行時間6時間強。


富士山、ありがたや

午前10時出発。
今日は12時半にアポイントがありました。多く見積もっても2時間の道のり。10時に出発すれば大丈夫でしょ。そう安易に考えて車を走らせました。

行先は都内をさらに越えた向こう側。未知の高速道路に多少の不安を抱えながらも順調に車を走らせます。しかし出発して30分足らずでかなりの渋滞にはまりました。

その後もずーっと渋滞。渋滞。渋滞。
「どうした??高速道路だよね?今日は平日だよね?」そう呟いても、返答はかえってこず。車内にむなしく響くのみ…

そんな中、癒しの景色に遭遇します。

富士山、ありがたや

「時間を守れない 大人」

富士山を背にまだまだ走り続けます。が、また渋滞です。今度はかなり大物のやつ。そしてこやつのせいで12時半のアポイントには間に合わないことが確定しました。富士山にぼーっとしすぎたかなぁ~(いやちがう)

先方に謝罪の電話、そして上司にも謝罪の電話。すでに取引先だったこともあって特に大事にはならず、「じゃぁまた改めてお願いします」と言われただけ。謝罪と報告が終わったわたしはコンビニエンスストアの駐車場で一息つき、持ってきたお弁当を食べることにしました。

時間を守れないって最低だよなー。いつかやると思っていたんだよ、と反省会。約束を破るという行為は信頼も失うしね。それで、ふと検索をしてみます。そもそも10時に出たのが計画ミスだし、早く起きて早く出よう、という気はさらさらなかったことが恐ろしい。いつどんなときも「できるっしょ」の精神であるわたしが恐ろしい。

「時間を守れない 大人」 (ぽちっ)

すると、「時間を守れないのは責任感がないからだ」という言葉が目に入りました。あぁ、わたしは責任感がないのか…たしかになぁ、と悲しいほどに納得。この仕事に責任を持っていたのなら、わたしの行動は違ったかもしれないなあ。


ところで今日って一体なんの日だったんだ?

午後2時半。
嫌な予感は的中、家路までまた3時間はかかるらしい。首都高を過ぎたあたりで40分の渋滞。帰宅ラッシュの時間だから仕方ないけれど、あっと言う間に予定時刻は過ぎていきます。

首都高、午後5時。
ところで今日って一体なんの日だったんだ?行って帰ってきて、なんの生産性もない日。ただ排気ガスを放出して終わった一日に、なんだか地球に悪いことしたなぁと思いました。

上司はこう言います。
「慣れてない道路だったしね。そんなこともある、俺もやったことあるし」と。

驚くほどに優しい。理想の上司と思う人もいるだろうか。でも、でもさ、たったの15分のために一生懸命に運転して、渋滞で間に合わなくて、じゃぁまた今度ね、って。一体なんの日だったのか分からない日をこれからも繰り返していくのだろうか…と思ってしまうわたし。(時間を守ればいい話だけど、果たしてそうなのだろうか)

なんの名前もない、なんの日だったか分からない日を過ごすのは嫌だなぁ。そういうラクはしたくないなぁ。

「今日は、きれいな富士山を見た日」無理やりでもいいから、名前の付いた一日を終えたいです。

こんな一日にも名前をつけちゃおう。




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