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【木曜日】 ありきたりでドラマティックな

さいきん不気味なくらいTwitterに顔を出していないんですが、これといって理由はありません。アウトプットしたいときと、インプットしたいときがあって、今はどちらかというとインプットしたい時期なのかも。

とはいえ、今回も書き出すと長くなる予感しかありませんが、現在すでに23時。ほどほどにします。しよう。

なんて言いながら、いきなり日記ではないことを話したいんですが、あの、作文とかで「です・ます調」「だ・である調」に統一すべしというルール、あるじゃないですか。

この木曜日連載を読んでくださっている方はわかるかと思うんですが、私は軽薄にその掟を破っています。

だってね、私はそういう喋り方するんですもん。(いや、さすがに日常会話で「〜である」とかは言わないけれども)

この日記は、「読者に語りかける部分」と「自分の内面世界で、一人でなんか喋ってる部分」が行ったり来たり、おまえ情緒大丈夫なんかと心配の声が聞こえてきそうな構成になることが多くて、その結果、デスマスとダデアルがこう、入り乱れるわけです。

本当にちゃんとしたエッセイなら、ちゃんと内面世界に引きこもって、ダデアルで統一したりするんでしょうけど、なんかちょっとこう、読者の方とおしゃべりする感覚っていうのが楽しい、みたいなのもあるじゃないですか。

え、なに? ない? やだなもう、あるんですよ。だからなんかもうそのへんは気にしないことにしています。

わたしちょっと不良なの。(イキんな)

まあ、不良であることを差し引いても、そもそも私の日常はこんなもんです。外の世界と内的世界を、行ったり来たり。

みんなそんなもんじゃない? 
バランスの程度差はあるだろうけど、みんなはどれくらいのバランスで、日々、「外の世界」と「内の世界」を行ったり来たりしているのだろう。

それを表すのに、デスマスだとかダデアルとか、なんだか窮屈なのでもう考えないことにしました。だから何って話なんですけど。

持論よ持論。ここ、持論かく場所やけん。

はいでは日記かきまーす。



寝起き、私は、ほんの少し悩んでいた。

ほぼ毎日、テレビ通話している義父母。今日は予定があって12時までしか電話ができないらしい。

ということは、最近ひさびさに再開した公園へのお出かけを済ませて帰ってきたら、通話の時間がほとんどない。

かといって、今日は公園へのお出かけをナシにしよう、というのもなんだかいけ好かない。天気が悪ければそれもよしなのだが、あいにく今日はとても天気が良い。

朝からせっせと、ひとり大人しく砂場遊びをする娘を眺めながら、うーんと悩み、「あ、出かける前に通話すればいいんじゃん」と思いついた。

それから、朝ごはん、歯磨き、洗濯物、お出かけの準備、までを画面越しの義父母と過ごし、10時半、心置きなく家を出た。

(書き方が悪いので注釈しておくが、これは義父母にさせられているわけではない。育児の密閉空間に風穴を開け、ほどほどの距離から温かく見守ってくれ、そして私と娘をべた褒めしてくれる存在として、私も彼らとの通話を必要としているからである)


今日も公園は賑わっていた。

娘は、ウワーッ! っと走るお兄さんお姉さんに圧倒され、後ずさりしながらも、自分なりにウワーッ! っとはしゃぎ、走る。

かと思えば、滑り台で前の子が先に滑るのを待っているはずなのに、じっと立ったまま、前に詰めずガバガバに空間を空けてしまって、勢いのある子たちにどんどん先を越されてしまう。

私は、「こういうのは弱肉強食やねんで!」と娘の背中を押しながらも、おのれの幼少期もきっとこんなもんだったのだろう、とマスクの下でニヤリと笑う。

シャイだったからね、昔の私は。


ほんの少し前まで、先客のいる遊具にたいして「乗りたい! 乗りたい!」と大泣きしていたのが、気づけば、「じゅんばん。じゅんばんじゅんばん」と自分に言い聞かせてしばらく待ち、ときに待ちくたびれ諦めて次の遊具で遊びだすようになった娘。

その姿に、百抹の誇らしさと、一抹の切なさを覚える。


胸を熱くしていたそのときにも、娘は成長していた。

なだらかな滑り台に飽いて、かといって、高くて急な滑り台には怖くて手を出せていなかった娘。
「一緒に滑る?」と膝に乗せて滑り降りてやると、以前なら少し怖がっていたのが、今日はけらけらと笑い、「もう一回する!」とダッシュした。

なんどか膝の上・股の間で一緒に滑り、ほぼ私がついていくだけになったとき、「先に行っていいよ」と声をかけると、難なく娘は一人で滑り降りた。

下から私を見上げ、「シューできた!」「もういっかいする!」と声を上げる。

「よいしょ、よいしょ!」と言いながら遊具を上ってくることもあれば、「〇〇ちゃん、〇〇ちゃん!」と私の名前を連呼しながら、私を目指して上ってくることもあった。

ああ、このシーンは、何年後かに思い出して泣くやつ。なんてことを思いながら、上ってくる娘を見つめた。

「いち、に、さん、し、ご、シューン!!!」

5までのカウントアップで滑っていく。

それを、20回くらい繰り返した。

まあ、義父母との通話も済ませたし?
時間には余裕があるし?
娘の時間だから娘の好きなように時間を使えば良いわけだけど?

感傷に浸っていた私も、さすがに飽きてくる。


保育園生たちが帰り、あたりには、5〜6歳と思われるサラサラヘアのギャルたちが残っていた。

女の子同士で、ハグしたり、手をつないだり、もたれかかったりしているのを見て、
「ジョシ…!!!」

いただきますと同じくらいの手軽さで、お友達を「かわいい〜」と褒めるのを見て、
「ジョシ…!!!!」

と妙に感動した。

ちなみに私は、今も昔もそういったことが苦手で、それなのに、ガタイが良いからかなんなのか、腕組みをされることもあって、どうにもこうにも逃げられない時には、「そういうの無理やねん」とはっきり断ったこともある。

だって重いんだもん。

今だって、娘が構ってちゃんだったり不満があったりで身体を預けてきたりのしかかってきたりするのもかなり不快で、今日も、「重い。痛い。それはやめて。抱っこするならちゃんと抱っこしよう」と真顔になった。

娘はああいう、ジョシジョシしたことをする(できる)タイプなのだろうか、などと気の早い心配をしていたところ、とある別の女の子の言葉が耳に入ってきた。

「ううん! お母さんは家にいて、働いてはいないけどお金が入ってくるの!」

「ええ〜、そうなの?」と困り顔で応じる女性は、その子と親しいわけではないらしい。さしずめ、初対面の大人に何でもお話してくれるタイプの子とお話をしている、誰かのママさんといったところだろう。

それよりもお嬢ちゃん、それは不労所得というやつで、もうなんていうかめっちゃ羨ましいやつなんやで。と、心のなかで「不労所得」の四文字を撫で回した。


そんな、どこにでもあり、かつ、ドラマティックな交錯を横目に、娘の「さいご!」に付き合い、ようやく、すべり台の無限ループから開放されたのだった。

その後も、いくつか遊具を楽しんだ娘は、最後にブランコに立ち寄った。

隣の、5ヶ月年下だという女の子が、立ち漕ぎでお母さんにブンブン振られているのを見て、対抗意識なのかなんなのか、「のる! のる!」と立ち漕ぎの姿勢になったはいいものの、少し押してやっただけで、すぐに「おりる!」と怖くなって降りてしまった。

…というのを、4回くらい繰り返した。

その夜、「何だかんだで負けず嫌いなんだろう」と、負けず嫌いな私は、おなじく負けず嫌いな夫に、笑いながら報告をしたのだった。


いつの間にか、「じゅんばん」と同じく、「おうちかえろ」も出来るようになってきた娘。

「帰ろう」
「しない!」

の状態から、

「ママ困るよ〜」
「帰るって言ったら帰ろうねって、約束したでしょ?」
「ずっとは無理でしょ? いつかは帰らないと」
「これで帰らないってなるんだったら、次からお外に連れていけなくなるよ」
「またこんど遊ぼ?」

という説得をすると、

「またこよ!」
「またこんど!」

と、自分に言い聞かせるように、徐々に足が出口へと向かう。

そして、帰りのお伴、ぺんぺん草をむしるようにママに要求し、それを握り、ベビーカーに乗って、「おうちかえろ!」を5秒に一回のペースで連発しながら、帰途につく。

そもそも娘は、おもちゃでも何でも「またこんど!」がうまくて、30を過ぎても「またこんど」が下手な大人であるところの私からすると、偉そうに説得しておいて言うのもなんだが、驚きが隠せない。

娘からは、「またこんど」と決めたら決めたことを遂行しよう、遂行したい、という気持ちが感じられる。

ちなみに、「楽しかったねえ」とは、私が娘の説得によく使う言葉なのだが、そういった場面でその言葉が娘に響くことは殆どなく、反対に、「また今度たのしみだね」という言葉が響くことがとても多いので、きっと私は懐古厨で、娘は未来志向なのだろう。見習いたいところである。


ちなみに、いつもここには娘の得意なこと、成長したことを主に書いているけれども、当然ながら彼女にも個性はあって、今のところ、コミュニケーションは「オウム返し」が多いタイプだ。

前にもたしか「オープンクエスチョンが苦手」ということを書いて、「でもオープンクエスチョンで聞いてみたら答えられた」と締めた記事があったと思うけれど、結局それも、後日何度か試してみたら、他の質問にも同じ答えをしてしまっていて、やっぱり苦手なんだなと思ったことがある。

何が言いたいかというと、娘には出来ることもあれば出来ないこともあって、こうして文字で残るものだから、出来ないことより出来たことを重点的に書いているけれど、人間なんだから娘にだって苦手はもちろんある、っていう、そういうお話。


「おうちかえる!」の号令とともに家に帰って、ぱっぱと作れるものを、と思ってうどんを作るも、これまた全然食べてくれなかった。

麺は好きなようだったけれども、他の具材を食べさせようとするにつれ、もう麺ごと要らねえ状態になってしまい、仕事を終えた夫が来たので、「無理に食べさせなくていいよ〜もうそこのパン食べさせといて」と言い残し、あとは彼に任せてソファで失神するように眠った。

ご飯を作った人間がムキになると、ろくなことがない。それが、2年半の育児で私と夫がたどり着いた答えである。



ねえもう4千字なんだけど。
1時半なんだけど。

本当は、今日久々に娘とお風呂に入ったこととか、娘と風呂に入るとカミソリが怖くて脇毛が剃れないこととか、あ、そうそう、脱毛器ケノンをついに購入したんですよとか、最近ハムストリングスを鍛えていてこれが結構良いんですとか、そんな話もしたかったのだけど、さすがにもう寝なくちゃなんないので、夕飯、夫が喜んでくれた肉巻きの写真だけ置いて、泣く泣くここで筆を置くことにします。


花粉なのか黄砂なのかわかんないけど、今年の花粉、やばくないですか?

身体がこわばってリンパのめぐりが悪いと特に悪化する気がする。

もう、やんなっちゃう。




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