カメラのコスパについて / OM SYSTEM
趣味というのはハマりこんでしまえば沼ですし、ローンを組んででも続ける人も珍しくありませんので、趣味にコスパを求める事は野暮な話かと思いますが、今回はOM SYSTEM機のコスパについて語ろうかと思います。私はケチなのでコスパ大事なのです🥸
今回の記事の内容については⬆の動画に沿った内容となっております。…と言うか、本当はnote記事の方に下書き(シナリオ)を書いてたのですが、先に動画作成を一気に済ませてしまったので、記事の内容は動画とほぼ同じになっています😅
OM SYSTEM機のコスパ
マイクロフォーサーズ機は価格が(フルサイズ機と比べて)安価ということもあり、初心者が初めの1台として手を出しやすいと思います。私も実際そうでした。
しかし比較的安価なマイクロフォーサーズ機とは言え、私が使用しているフラッグシップ機のOM-1 mark IIは27万円と中堅フルサイズ機と同レベル価格ですし、PROレンズも揃えようと思うとすぐに40万50万はする世界です。これからカメラを始めようと考えている人にとっても継続できる趣味なのか不安だと思う中で40万50万のお金をつぎ込むのはリスクですよね。それならフラッグシップのMFT機より同価格帯のベーシックか中堅のフルサイズ機の方がコスパいいんじゃないか?確かにそれも一理あります。
何を基準にするか
私はカメラ趣味をスタートした時点からOLYMPUSのカメラを使用しているのでOLYMPUSやOM SYSTEMを贔屓にしていますが、何がなんでもOM SYSTEM機が絶対に良いとは思っていません。
求めるものが描写なのか、暗所性能なのか、被写体認識AFなか、ボケ感なのか、プリ連写機能なのか、はたまた大きさ、重さ、もしくは予算なのか、何を主軸においてカメラを購入するかよく検討してから買うのがいいと思います。
ポトレ撮影でボケ量を求めるならフルサイズ機がいいですし、スナップならレンズ交換式だけでなくRICOHのGR IIIなどコンデジでも素晴らしい描写をするものもあります。レトロ調でオシャレなデザインが良いならAPS-C機のNikon Zfcというのもありますし、動画メインならLUMIX GH7やSony ZV-E10 IIなどが強いですね。
単にコスパと言ってもその使用場面も基準も人それぞれ違いますので、ここで言うコスパとは「購入価格に対しての静止画の描写力や機能、周辺機器等の使い勝手」ということで話を進めて行きます。
小型であること
写りが良いなら全てフルサイズ機にしてしまえばいいのに、とか言う極論をどこかで目にしたことがありますが、では何でマイクロフォーサーズセンサーが存在するのか。それは小型化できるからなんです。最近のフルサイズ機やAPS-Cも小型化が進化していてボディサイズはほぼ横並び状態ですが、レンズサイズに関してはマイクロフォーサーズ用は他センサーサイズの同焦点距離レンズと比較した時に小型で軽量のものが多いです。少しでも荷物を軽くしたい容量を少なくできるのは大きなメリットだと思います。
小型のもうひとつのメリット
レンズも小型なので防湿庫も小型サイズで充分事足りますし、カメラバッグも一回り小さなものにできたり、レンズフィルター類も径が小さいものを選べるので金額的に抑えられます。PCで現像処理する時もそこまでハイスペック機じゃなくても処理が遅くなりません。データ容量も他センサーサイズより小さいのでSDカードにたくさんデータ保存できたりストレージに余裕ができます。ボディやレンズだけじゃなく、周辺機器にかかる費用も抑えられるのも良コスパの1つです。
画質
マイクロフォーサーズセンサーも進化し続けていますので、ガチの業務使用ではなく趣味でする範囲でならMFTでも充分満足できる画質なのではないかと思います。プロカメラマンは画質はもとより業務上失敗ができないという理由もあり「確実に撮れる」カメラを求める結果フルサイズ機になっている方が多いです。
MFT機が確実に撮れるカメラかどうかは何とも言えませんが、暗所耐性やボケ感や階調の豊かさなどの面で「顧客が求める画質」においてはフルサイズ機が有利だと思います。
ぶっちゃけフルサイズ機使ってる人でも構図や画角とかド素人みたいな人も居るし、MFT機でもプロ級のテクニックを持ってる方もゴマンといます…
記念写真や家族写真、旅行やアウトドア写真など個人で楽しむ範囲ではそこまでセンサーサイズの違いを求めない場面もありますので、そういう時はより小型のOM SYSTEMが有利になる場合もあります。
他メーカーでは2400万画素や4500万画素、高いものでは1億画素を超えるものまで幅広くありますけれど、現行OM SYSTEM機の最大の画素数は約2037万画素です。個人的な経験からすると、A2サイズまでならこの画素数で引き伸ばしても違和感なくプリントできましたので「2000万画素=悪い」という訳ではないと思います。ほかのカメラの画素数や写りが有り余るほど良すぎるんですよ、ホントに🥹
OM SYSTEM機ならではのコスパ
私が使用しているOM-1 mark IIはボディ本体価格が約27万円とMFT機では高額の部類に入ります。同じMFTセンサーを使用しているLUMIX GH7も同価格です。
あまり意味のある比較とは言えませんが、フラッグシップ機の金額だけを比較するならのNikon Z9は約68万円、Sony α1は約80万円、Canon R1はなんと約100万円を超える金額です。もちろんそれぞれその価格に見合うだけの価値あるカメラだという事は間違いないのですが、金額だけを比較するとこんなにも価格差があります。
加えて私の場合野鳥など撮影するのに超望遠レンズを使用しておりますが、フルサイズ用では各メーカー170万円を越える600mm F4単焦点レンズ、いわゆる「ロクヨン」に準ずるものがOM SYSTEMでは約35〜40万円ほどで手に入ります(M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO)。他にもF2.8通しの広角・標準・望遠ズームレンズ(通称大三元レンズ)もフルサイズ用だと30万円以上するものがOM SYSTEMでは20万円以下で手に入ります(それぞれ価格変動あり)。
しかし画質ではさすがに同等とはいきませんが、風景写真など被写界深度に不利のない場面においてはその差を感じさせないこともあります。
他には、OLYMPUS時代からOM SYSTEMのマイクロフォーサーズセンサーは天体写真にも有利ということで、なんと天体写真専門カメラというものも受注を始めております(E-M1 Mark III Astro)。
コンピュテーショナルフォトグラフィ
これはOM SYSTEMのカメラを選ぶコスパのひとつとも言えます。深度合成やハイレゾショットなどパソコンの現像ソフトを使わなくてもカメラ内で複数のデータを合成処理してくれる機能があります。とりわけ私が重宝しているのがライブGNDです。
ライブGNDはOM-1 Mark IIで初めて搭載された新機能ですが、これが本当に優秀で役に立ちます。物理ハーフND2・4・8の3種の濃さと、ソフト・ミディアム・ハードの3種のグラデーションパターンの、計9枚分のハーフND効果をカメラ内で生成できる便利機能なのです。金額にすれば約5万円〜10万円分(?)くらいのもので、脱着時のゴミの付着や持ち運びの煩わしさも無く気軽に使用できるのがとても便利です。さらにフィルター類を収容するケースやバッグを買わなくても良いのもコスパ的に評価点です👌
他にもOM-5やOM-1、OM-1 mark IIには長秒露光時に役立つライブNDも搭載されていますので、手ぶれ補正の強さを活かしつつ気軽に手持ちで長秒露光撮影も楽しめます。
まとめ
コスパの考えも価値観も人それぞれ違うので一括りにするのは難しい話題なのですが、結局カメラ趣味も突き進んでいけばだんだん金銭感覚がマヒしてきて、あれよあれよという間に気がついたらフラッグシップ機を買ってたりするんですよね。コスパ?何それ?って感じです。最終的には所有欲がコスパに勝っちゃうんですよ。
それでも物価上昇の煽りを受けて既存のカメラも新発売のカメラもドンドン値上がりし続けている状況なので、どこかで削れるところは削って少しでも損をしたという思いがなく楽しくカメラを楽しみたいので今回はこの話題にしてみました。
それでは今回もご覧いただきありがとうございました🙇🏻♂️
(∩´∀`∩)バィバィ
✄--------------------------------------------------------
𝑵𝑬𝑾→YouTubeチャンネル
(チャンネル登録よろしくお願いします!)
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?