Voigtländer NOKTON 17.5mm F0.95 Asphericalを買ったというお話 1/4 / マイクロフォーサーズ
野鳥やイルカなどの動体撮影ばかりしていると準望遠〜超望遠レンズの使用場面が多く、広角レンズはあまり出番が無いのですが、最近はこれまであまり手を出してこなかったスナップの世界に少しずつ興味が出てきました。ただこれまでがずっと上記のような状況だったので、スナップに適する広角〜標準レンズの手持ちラインナップが貧弱過ぎるという問題にぶち当たってしまいました。
とは言っても私は「神レンズ」と称されるM.ZD12-100mmF4PROというレンズを一応所有しているので、とりあえずこのレンズ1本あればスナップ撮影は普通にイケるっちゃイケるんですよ。でもF4が時々表現の邪魔をすることがあるので、
ボケの大きなレンズが欲しい
という欲が出てしまいました。
以前は撒き餌25mmF1.8や45mmF1.8単焦点を所有してたんですけど、45単は使用場面が無くメルカリ行き、25単は夜の海にドボンさせてしまい、あと手元にある明るいレンズと言えばパナライカ8-18mmF2.8-4とEF35mmF2くらい。
(LAOWA6mmF2やPERGEAR7.5mmF2.8なども持ってますがスナップ向きじゃないので割愛)
とりあえずまだ持っていない17mmの焦点距離にしようと思い、何かお手頃な明るいレンズが無いものかとネットオークションやフリマサイトを覗いたり捜索活動。
(因みにEF35mmF2はコムライト0.71倍ディフューザーアダプター使用で25mmF1.4の焦点距離とF値になるのです)
調べているとズイコー17mmF1.8だと中古相場が安いもので大体3万円くらい、パナライカ15mmF1.7が大体4万円くらい、ズイコー17mmF1.2PROだと球数が少ない上に中古でも10万円そこそこもする。
この3つの中から選ぶとすれば予算的に最初の撒き餌17mmF1.8なんですけど、なんかそれだと普通過ぎて面白くない。いや、レンズが悪いわけじゃないですよ。25単と45単と描写を見てきているので、17単は画角の違うだけの同じような描写かなと想像できてしまい面白くない、という感じの意味です。
で、他に面白そうなのはないかと探していると、あるじゃないですか。
メイド・イン・長野が!
COSINAが!!
Voigtlander NOKTON 17.5mm F0.95 Asphericalが!!!
人間の目がF1に対しそれを上回るF0.95という驚異的な明るさ
マイクロフォーサーズの強みでもあり弱点でもある深い被写界深度でも、淡く薄氷のようなふんわりとしたボケ感
そして発売から12年以上経ち、お手頃な中古品の球数もそれなりにあるということ
(↑これ一番大事!!)
このレンズは電子接点の無いマニュアルフォーカスレンズなのです。それにマイクロフォーサーズ用MFレンズとしての価格は結構お高め。MFレンズ相場としてはLAOWAクラス。それでも何故かメイドインジャパンに根拠のない信頼感を持ってる私がいます。
使いやすさで言えばそりゃズイコーのレンズがAF効きますし、描写力は保証されてますし、手に入れて損は無いレンズなのは確かです。ただ、17.5mm(フルサイズ判換算値35mm)の画角を必要とする場面って、スナップでは高速AFはそこまで必要ないですし、何よりもF0.95というクセ強なスペックに心惹かれました。こういう尖った性能、嫌いじゃないです(笑)
新品で購入すれば現在9万7000円前後くらいで、中古相場は美品で5万円台〜7万円と言ったところでしょうか。最初に検討していたズイコー17mmF1.8と比べると倍以上の価格。こりゃどうしたものか。
しかしF0.95という尖った性能に惹かれ、何とか最安相場で手に入れられないかと、ここ数ヶ月の間、中古カメラサイトやネットオークションやフリマサイトなどを定期巡回しながら相場の動向を見守っていました。
その間にズイコー17mmF1.8やパナ15mmF1.7などが何かの間違いで超激安価格で出品されてるようなら手に入れようかとも待ち構えてましたが、全く出てきませんでした…
そうやって数ヶ月待っていたら相場よりも安い中古美品が出てきましたので、ようやく覚悟を決めてポチって参りました。中古品で手に入れればその分リセールバリューも高いので機材にお金をあまりかけられない私には助かります💸
最大径×全長はΦ63.4mm×80.0mmで、ズイコー17mmF1.2PROと比べると僅かに小さなサイズですが金属ボディの重量は540gとズシリと重く、ズイコー17mmF1.2PROよりも150gも上回る重量。
9群13枚のレンズ構成で絞り羽枚数は10枚。この絞り羽枚数もなかなか私好みなんですよね。
フォーカスリングは手応えのあるトルク感でやや重めな感じ。動画を撮影するにはこれくらいの重さがある方が撮りやすいのかもしれませんね。それに最短撮影距離が15cmなので、接近した時などはやや重めなリングの方が薄いピントをじっくり合わせるのに向いているかもしれません。
スチルだけじゃなくそのボケ感や明るさからbmpccなどシネレンズとしての需要も高く、同社の10.5mmF0.95や25mmF0.95、42.5mmF0.95なども高い人気を誇っています。
絞りクリック音解除機構が付いていますので動画撮影時は無音で絞りリングを回せますし、スチル撮影時には心地よいクリック感ある絞りリングへと切り替えができます。
まだレンズを手に入れたばかりで全然使ってはいないので、作例については今後記事にして投稿しようかと思っております。レンズの大きさも重さもあるので、カメラに装着するとかなりフロントヘビーな感じになると予想できます。
また屋外でボケ感を最大に生かした撮影をすると明るすぎて露出オーバーになることも予想できるので、バリアブルNDフィルターもついでに購入しました。スナップ撮影時に人物をブレさせるのにNDフィルターはどの道必要な物なものでもあります。最悪無くてもOM-1にはライブND機能があるので何とかなるっちゃなりますが(笑)
このレンズのフィルター径はΦ58mmなのですが、実はレンズフードにもΦ67mmのフィルターを装着できます。しかし公式ウェブサイトのpdfには「ケラレが発生するのでフードにフィルターを装着しないで」と記載されています。
どのくらいケラレるのかはまだ試してないのでハッキリ言えませんが、動画なら多少クロップされるのでもしかしたらイケるかな?
Φ67mmフィルターはパナライカ8-18mmやEF35mmF2と同サイズで何枚かフィルターを持っていますので使えたらラッキーなんですよねw
と、まあこんな感じでただ単にフォクトレンダーの中古レンズを買ったという話をダラダラとしてきました。興味のない人にはとことんどうでもいい内容だったかと思います( ◜௰◝ )ニチャア…
まだ買ったというだけで全然使っておりませんので、これからバンバン使って腕を磨いていこうかと思っております。果たしてF0.95という明るさをコントロールして良い作品が撮れるのか…ワクワクしますね。
それでは今回も最後までご覧いただきまして、ありがとうございました🙇🏻♂️
˙ᵕ˙ )ノ゙
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