京都の「雅」な一棟貸宿で執筆合宿【買出し・腹ごしらえ・夕方の集中編】
日頃からあちこち、いろいろな場所で仕事をするのが好きな本田です。
会社員ではありますが、フルリモート、フルフレックスなので、年に数度「短い旅×仕事」を行い、コーポレートサイトに連載しています。(コロナのせいで2020年は行けていませんが…)
どこででも書ける人への憧れ
思春期、椎名誠氏に痛烈に憧れていました。しびれるくらいカッコよかった。世界中でわしわしとビールを飲み、飛行機や船の中で原稿を書き、ファックスで出版社に送って、逃げるように旅に出る。でも逃げられず旅先でまた書く。そしてまた、わしわしとビールを飲む。私にとっての「夢に見たものかき」はそんな姿。
二十歳を超えてからは現実に翻弄され、椎名さんの本を読む機会すら失った会社員生活を送りました。しかし四十代、気が付けば文章を書いて生きている。気ままな独身暮らし、いつでも旅に出られるし、ビールだって飲める。
「自由すぎる」「独身だからできる」など、いろいろなことをいわれますが、いいじゃん。独身だからこその夢を100%謳歌できなければ、わざわざ意思を持って独身を選択した意味がない。
ワーケーションは、ちゃんと仕事ができる環境へ。
そんな中、政府が「ワーケーション」という概念を推奨し始めました。1年前は予想できませんでしたよね。新型コロナ、すごい。
ただし私は「イメージだけのワーケーション」は政府が思うように浸透しないし、生産性を下げ、ほとんどの個人を不幸にすると思っています。会社の有給休暇消化率が多少上がるだけ。
休暇と仕事を両立できるほど人間は器用ではないし、「ワーケーション」というフワッフワした字面と耳障りのよさ、
そしてこんな絵面にイメージ操作されていませんかね?
⇩ ⇩ ⇩ PC、絶対壊れるじゃろがーーーーーーい! ⇩ ⇩ ⇩
(このお話は語ると長くなってしまうので、いつかしっかり書きたいと思います。20000文字くらいになりそうだけど)
ワーケーションするならね!
ちゃんと設備のととのった、ワークスペースが確保できる場所に行かないとダメなんですよ。これ、日本中で仕事してみた私の揺るがないノウハウ。
海でも山でも街中でもいいけどね、デスクと椅子とWi-Fiと、快適な空調があってこそ、仕事が進むってもんよ。
そして私にとっての旅先で仕事をする意義は、「休暇とお仕事の両立💛」ではなく、鬼アウトプットができることにあります。自分のパフォーマンスを120%、いや3000%に引き上げるため、非日常という環境の力を借りる。日頃以上の結果を持ち帰れなければ、わざわざ旅先で仕事する意味ないでしょ〜〜〜!!
ワーケーションにぴったりのSTAY先は、京都の一棟貸宿
8月31日。友人ライターと2人で京都の一棟貸宿にて執筆合宿を行いました。
本当は「夏には10日くらい、空と山が近い高原のペンションにこもってゴリゴリ仕事をしよう」なんて考えていたのですが、コロナのもろもろで行動が遅くなってしまい、行き逃したんです。結果的にはGoToキャンペーンなんかも使えたはずなので、エイや、と行けばよかったのですが、とにかく行き逃しました。
その代わりといっては何ですが、以前から泊まりたかった京都の一棟貸宿で、みっちり書く時間を取ろうかと。
以前よりちょいとご縁のあったホテルさんが、京都市内に何ともいい感じの一棟貸の宿を7施設お持ちで、「いつか泊ってやる…」と狙っていたのです。
サイトを見ていただけばお分かりの通り、何とも雅で風情溢れるお宿。執筆環境も十分で、ワーケーションもはかどりそうでしょ。
こんな空間を2人で贅沢に使い、わしわし、書きまくろう!そして夜は飲みまくろう!というコンセプトの1日です。
同行ライターも私も、きままな独身。日常だって別に何かに縛られているわけではありません。しかしだからこそ、だからこそ!!部屋にひとりでいるとクサクサすることもあるし、家事も全部自分ですから、環境を変えて集中できるなら、どこにだって行きます!
のんべえライター×2人、商店街で大人買い
チェックイン後、PCを立ち上げたものの、2人でそわそわします。
「夜は外食ではなく、ここで食べるから…」
「食材確保は商店街があいてるうちに…」
「小腹もすきましたなあ…」
ということで午後イチに七条商店街へ。昔ながらの商店街で、出汁巻き、鱧、チキン、野菜なんかを大人買いします。「買い過ぎでは」という懸念がよぎりますが「いやいや大人2人の3食分、そこそこ必要。戻ったら執筆だから、もう外には出たくないし…」と言い聞かせ…
「素通りできない肉屋がある」
ということで、油のジュワジュワはぜる音を聞きながらミンチカツとハムカツが揚がるのを店先で待ち…
両手いっぱいに袋を下げて宿に帰還し、キッチンで(そう、めちゃくちゃ充実したキッチンが付いているのです)広げるとこんなことに…
何泊すんねん!!!!!
堀ごたつとビールの誘惑に耐える夕刻
集中する時間を取る前に、小腹を満たそう…
志津屋で購入したバーガーと、揚げたてのミンチカツをお皿に乗せ、アイスコーヒーを入れてオンザデスク。デスクといっても和の風情たっぷりなお庭に面した堀ごたつ。いいですね〜。
(お皿もグラスも備え付けのものがありますから、とても便利です)
買ってきた食材たちが映える!
ビールが飲みたい!
しかし私は1滴でもアルコールが入ると途端に書けなくなるクチで、ぐっとこらえて執筆体制に入ります。もしここで酒を飲んでしまったら、執筆合宿どころか12時間飲み続け耐久レースにコンセプトが変わってしまいます。
それは避けたい。
何しろ月末日ですからね。
さて書きましょう。
ちなみに私は会社員です。この日もド平日ですから、会社の仕事を8時間行うことに変わりはありません。フルリモート、フルフレックスですから、場所や時間を限定されていないだけです。
この日は
・広報対応、メディアに依頼された資料の準備
・コーポレートサイトのページ作成
を持ち込んでおり、個人のタスクとしてその日のうちに終わらせたいラインはあっても、締め切りというわけではなく、時間配分を考えて取り組めば夜までに終わるのは見えている。
問題は個人事業主として受けている仕事の方です。ガチ締め切りのあるものは前日までに納品が済んでいるのですが、差し戻しがあればすぐに対応すべき案件が数本あります。これは「連絡がくるかどうかも分からない」という、なかなかに予定の組みにくいもの。まあ連絡なしなら、修正もなし、ということではあるのですが、納品した身としては受領確認まで落ち着きません。
それからそれから、月末日ですからね、請求書作成作業があります。返信しようと思って伸び伸びになっているメールやチャットも溜まっています。来月のカレンダー整理もしてしまいたい。
まあ、一点集中が苦手な本田は、とっ散らかったタスクを何とか箒で掃き集めて、見栄えが良いところまで落とすことは割と得意です。マルチタスクな脳なのかといわれると、そこまでハイスペックではないけれど。
パラキャリで働くようになって思い知った、自分の脳のタイプを知る重要性
世の中にはたくさんのライフハック、ビジネスハック情報が落ちています。集中するためのものや、タスク管理、スケジュール管理に関するツールも、選びきれないほどに存在します。
「何を選べばいいのか」「自分に合ったノウハウはどれか」と、人はどうしてもツールのスペックや、有名人のノウハウに注目しがちですが、私はそうではないと思っていて…まず目を向けるは「自分の脳のタイプ」だと思うんです。
私の脳は、どんな環境で集中できるのか。これさえ見つかれば、あとは環境をととのえるだけ。ツール探しの旅に出る必要はなくなります。
前述の通り、本田はいろいろな場所で仕事がしたいタイプ。ものかきにはいわゆる「書斎派」の方も多くいらっしゃいますが、私は同じ場所に座っているとウズウズして、尻が落ち着かない。
なおかつ「目の前に壁がなくて」「自然が見える」これ重要。ただし地べたでは集中できません。デスクと椅子、必須です。たまに胡坐をかいた方が書けるというクリエイターさんいますが、ガチ尊敬します。
というわけで、
「非日常の環境、しかも和モダンで静か」
「堀ごたつ」
「目を上げると、緑」
という今回の環境は、イッツパーーーーフェクト!
腹ごしらえのあとは、ひたすらPCに向かいました。
つづく。
後編(買った食材に向き合う編)、近日公開予定!
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