未経験シングルマザーのWebデザイン習得、1年の軌跡を振り返る。
「学ぶ」「働く」「つながる」の3つの活動からなる、沖縄のシングルマザーのための就業・協働プロジェクト MOM FoR STAR。2021年4月に始動したプロジェクトは、そろそろ1周年を迎えます。
先日行われた、OKINAWA SDGs プロジェクト 年次フォーラムでは、MOM FoR STAR プロジェクトから1期生メンバーが登壇し、この1年の取り組みについてステージで発表しました。その発表内容とともに、初めての経験だらけだった MOM FoR STAR の1年を振り返ります。
挑戦することで未来は変えられる
2022年3月12日(土)、OKINAWA SDGs プロジェクト(OSP)の年次フォーラムが那覇市・琉球新報ホールにて行われました。OSPとは、沖縄県内のさまざまな企業や団体が連携してSDGsに取り組んでいくプロジェクト。MOM FoR STAR はピックアッププロジェクトの一つとして、1期生メンバーがこの1年の活動報告をしました。
会場は600人規模の大きなホール。客席には一般参加者のほか、一緒にプロジェクトに取り組むスタッフや、1期生の子どもたちもママの勇姿を見るために駆けつけていました。この日に備え、メンバーたちは忙しい業務の合間を縫って練習をしてきました。登壇前は「噛んだらどうしよう...」「お客さんは野菜だと思おう!」と緊張の面持ちでしたが、ステージに立つとこの1年の自分たちの取り組みを堂々とお話ししました。
発表では、昨年4月に行われたキックオフや業務研修といった、プロジェクト当初からの歩みを振り返りました。Web業界未経験だった1期生5人が、Webデザインスキルの習得にチャレンジしたこの1年。勉強会やオフィス作りなど、業務以外のイベントに参加したこと、躓いた時もメンバー同士で支え合い乗り越えてきたこと...そうした経験を経て、実際のWeb運用業務に携わるようになった現在。ステージに立つキラキラとした表情には、1年やり遂げた自信があらわれていました。
「いつか自分たちが誰かを支援できたら」とプロジェクトの枠を超えた今後の展望を語ると、最後には真っ直ぐ未来を見据えて力強いメッセージを伝えました。
この1年を振り返って...
1期生メンバーたちはこの1年を通じてたくましく成長しました。これからもプロジェクトは継続しますが、1周年という節目のタイミングで、プロジェクトをサポートするレキサス、しんぐるまざあず・ふぉーらむ沖縄、フォーデジットのスタッフも一緒に、1年を振り返る会を行いました。
この日は普段業務をしているオフィスの近く、海が見えるカフェに集まったメンバーたち。振り返りということで、プロジェクトが始まる前の面接のこと、Web用語について全く知らないまま悪戦苦闘した研修のこと、そして現在進行形で奮闘中の実務に関する苦労が語られました。それぞれに共通するのは、当初と比べてほんの少し大きくなった自信と、一緒に頑張る仲間への感謝の気持ち。
時には涙をにじませながらも、明るい表情で語る1期生たち。そんな彼女たちに対し、1年間一緒にプロジェクトに取り組み、日々の業務をサポートしてきたスタッフも2年目に向けたエールを送りました。
そして1年頑張ってきた1期生への敬意を表して、オリジナルデザインの表彰状が贈られました。
表彰状のデザインは日々一緒に仕事をしている東京のWebデザインスタッフが手がけました。普段、業務のやり取りをする東京のスタッフには、直接会ったことがない人もたくさんいます。表彰状の裏には、そんなスタッフたちから1期生に向けた寄せ書きが。遠く離れていても、つながる仲間同士。1人1人からの心のこもったメッセージは、1期生の胸にしっかりと届いたようでした。
2年目へ、動き出しました
そして、MOM FoR STAR プロジェクトは4月より、ついに2期をスタートします。3月某日、2期生6人を迎え、ガイダンスを行いました。
これから一緒にプロジェクトに取り組む1期生メンバーとスタッフの自己紹介から始まり、改めてプロジェクトが目指すゴールを共有しました。新たに加わる2期生の6人は、プロジェクトの開始を目前に控えた心境を明かしてくれました。
まだドキドキ、そわそわした様子ではあるものの、少しずつお互いを知り最後にはリラックスした表情に。4月からの研修に向け、準備は万端のようです。
プロジェクトはいよいよ2年目へ。この1年で着実にスキルを身につけ一回り大きく成長した1期生メンバーと、新しく加わった2期生の仲間とともに、MOM FoR STAR はまた新しい一歩を踏み出していきます。メンバーの成長をぜひ見守ってください!
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