フィンランドにいるよ
みなさんこんにちは。りんごです。
チルジェンダーの方も8月はお休みになり、しばらくみなさんに声を通してお話できる機会がなくなるので、またnoteを更新していこうと思います。
さて、日本は暑い暑い夏の真っ最中かと思いますが、私は今フィンランドにいます。現在の気温は16℃、空気も乾燥しているので開けたままのお菓子を放置しても湿気りません。めちゃくちゃ快適です。
フィンランドには、以前少しお話したかと思いますが、交換留学で来ています。ジェンダー・セクシュアリティ研究メジャーの学生として、ジェンダー平等を達成するための社会政策などを学ぶためにはフィンランドが最適だと思い、留学先に決定したのですが、単に昔から北欧への漠然としたあこがれやフィンランド語への興味があったからというのも理由です。たくさん学びながらも、たくさん遊んでフィンランドを満喫したいです。
そういえば、日本を発つ日には、じょんとおこめが空港までお見送りに来てくれました。約1年間という期間もの間日本を離れることは初めてですごくすごく緊張＆不安に思っていたので、大好きな2人が来てくれて本当に嬉しかったなぁ。やっぱり、日本に生きるクィアとして感じる（感じさせられる）不安や恐怖は、1人で抱えるには大きすぎて、チルジェンダーのみんなと共有したり一緒に遊んだりすることでどうにか"大丈夫"にしていたので、そんな大切な家族のようなみんなとの物理的な距離が離れてしまうのは嫌でした。みんなのそばにいて支えたいし、自分の心も不安だし。まぁでも、ZOOMで顔を見ながら話したり、電話したり、いろんな手段で連絡が取れるから、そんなに心配することもないんだろうなと思ったり。これを読んでいるクィアなみんなにも、そばにいることで安全だ、安心だと思える人がいるといいな。いなくても、絶対にいつか出会えるよ！！！
さて、私は今日でフィンランドに来て4日目なんですが、なんと1日目からスマホが壊れました。
Youtubeを観ていたら急に電源が落ちて、それ以来何をしても画面は真っ暗なまま。バッテリーのもちが悪くなった気がしていたので、それが原因なのかな…。初日から試練続きでびっくりしたけど、案外なんとかなっています。なにより、私は結構、初めての土地や知らない人しかいない場所で1人で生きることに向いているみたいです。もちろん、今私には同じ大学から来ている友達がいて、彼女がいることによる安心感も大きいんですが、それ以前にかなり落ち着いていて、日本の空港で出発前に感じていた緊張感はほとんどなくなりました。まだアパートの部屋で日本とほぼ変わらない生活をしているだけだからかもしれませんが、スマホが壊れた状態でフリーWi-Fiを探すために1人で知らない道をてくてく歩いたり、なんか自分でもわからないけど落ち着き払っているんです。逆に怖いかも。
たぶん、「なんとかなる」「なるようになる」みたいな精神が強すぎるんだと思います。私は英語での会話も得意じゃないし、何かあった時にちゃんと助けを求められるだけの会話力がある自身もないのですが、それでもまぁそのときはきっとなんとかするだろう、みたいな、自分への謎の信頼というか自身みたいなのがある。悪く言えば適当というか、行き当たりばったりと言うか。
高校生とか大学1年生のころは、もう少し自分をすごい人間だと思ってて「私ならこれくらい余裕でできちゃうでしょ」みたいな気持ちがあった気がするけど、最近は精神的に落ち込んで授業に行けなくなったり、単位を落としたりした経験を経て、自分に期待しすぎず、「私ってこんなもんよね、よくやってるよ」みたいな考え方をするようになった気がします。このくらいのほうが私には圧倒的に生きやすいです。だから今回も留学先で授業を詰め込んだり、張り切りまくって得意でもない人付き合いに精を出しまくったりするのはやめようと思っています。もちろんしたいときはやるけどね。やりたい！！とか楽しそう！！ってなったら全力でアクセルかけるけど、それ以外の時はほどほどに、自分の体力や心と相談しながらやっていこうと思います。
フィンランドについてあれこれ書こうと思ってたけど、決意表明みたいになっちゃった。最後にちょっとだけGSSの学生らしいことを書いて終わりにしようかな。
湖と森だらけで人の少ないフィンランドですが、こっちに来てからというもの「美しくあれ」みたいなプレッシャーをまったく感じなくなりました。
日本の電車広告みたいな、脱毛したり整形したりホワイトニングしたりして美しくなろう！！みたいなメッセージが街中にまっっったくないし、街を歩いている人たちもシンプルで活動的なファッションや雰囲気です。もちろんおしゃれな人はたくさんいるし、様々な種類のファッションがあるだろうけど、互いのメイクやファッションを気にする様子があんまりないというか。これから現地の人々と交流する中で感じ方がまた変わるかもしれないけど、今のところはそう感じます。あとボディシェイミングイミングな広告もあんまり見ない。女性を性的に消費するポスターとかも今のところ見てないかなぁ…？
広告自体が少ない気がします。がちごちに資本主義！というか、なんならちょっとネオリベ入ってます！みたいな社会にいたから、広告の多さや身体の商品化に慣れてしまっていたけど、決してそれが普通というわけではないんだよね。
多分今後もたくさん発見があると思うので、その都度紹介していきますね。それではみなさん、楽しい夏休みをお過ごしください！
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