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プロレスから学ぶ「生き方の指針」〜三沢光晴と小橋建太

トップ画像は@shun064さんの作品です。

2021年5月10日現在。日本国内に発令された緊急事態宣言は、当初の予定から期間と地域を更に延長されることとなりました。日本のみならず、新型コロナウイルスによって、世界中の人が生活を大きく変化させられることなりました。そしてその変化は短期的ではなく、長期的なものとなりつつあります。

人は必ず何らかの社会の中で生活しています。冷静に考えれば、新型コロナウイルスに関係なく、「自分の意志とは無関係で」生活が大きく変わることはあります。広い意味でいえば、己の生活を全てを己の意思のみで制御することはできません。であれば「己の意思」は無意味なのか?

そうではありません。結果を制御することはできずとも心構え、もっと言えば「生きる上での骨格たる指針」。これは自分で考えて制御することができます。ここで言う「生き方の指針」は、目の前の選択肢を選ぶときの判断基準だと捉えてください。迷ったときに何を基準にするか?ですね。

今回はそうした「生き方の指針」を2人のプロレスラーを参考に考えていきたいと思います。


1.三沢光晴「今を懸命に生きる〜後悔をしない」

「何が起きても人のせいにしない」。「後に自分の行動を振り返った時に、後悔する選択肢を選ばない」。「自分がカッコ悪いと思う行動はしない」。それらをまとめて、私は三沢光晴の生き方の指針を「今を懸命に生きる〜後悔をしない」と捉えました。例えば目の前の人が苦しんでいたときに。その人を見ないふりをする。それは「カッコいい」とは言えません。もしかしたら後で後悔するかもしれません。そうならないために、どんな選択肢を選べばよいか?その生き方は没後13年近く経過しても、未だに多くのファンに愛されています。※友人と三沢光晴について語った動画があるのでぜひご覧ください。


2.小橋建太「生きることは最も重要である」

小橋建太は不屈のレスラーです。度重なる大怪我や腎臓がん。その全てに打ち勝って常にリングに帰ってきました。アマチュア実績の乏しい小橋は不断の努力と、プロレスへの愛情を支えにしてトップレスラーとなりました。その小橋は自分の意思で現役引退を決めました。自伝などでも書かれているように彼の決断は「生きてリングを降りること」という考えがあったからです。プロレスが大好きなのは引退時も変わりませんでした。しかし「プロレスに殉ずること」それは本当に素晴らしいことなのか?自分の趣味や楽しみもある。それを達成できるのは「生きているから」。だからこそ、生きることは最も重要です。例えば好きな仕事に対して不眠不休で取り組むこと。それは趣味の延長かもしれません。しかし過度になれば健康を害し、命の危険にも繋がります。「生き方の指針」が「生きることは最も重要である」とすれば、適度に休むという選択が必要でしょう。


人がなにかの選択するとき。その選択が正解なのか?不正解なのか?正解であれば、それはどの時期までに判明するのか?最初は不正解だと感じても、後から正解に転じることはないのか?それは誰にもわかりません。人間にできることはせいぜい「正解の精度を高めること」くらいです。完全に正解を制御することはできません。

しかし「何かを選ぶ上での指針」は自分で決めることができます。先程述べた三沢の「今を懸命に生きる」。そして小橋の「生きることは最も重要である」。もちろんこれ以外でも構いません。なんでも良いのです。先の見えない社会だからこそ。社会のルールが急速に変化するからこそ。結果を求める以上に「生き方の指針」を自分の中でもう一度考え直していきたいと思います。



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