見出し画像

【SNSでコロナを徹底分析#004】共感された企業のアクション(~4/20週)|14選

スパイスボックスのSocial Data Labがお送りする、新型コロナウイルスをソーシャルリスニングによって分析するレポートの第4弾。「共感された企業のアクション」編のVol.2として、直近までの企業のアクションに注目していきます。

※調査概要
・SNSプラットフォーム:TwitterおよびFacebook
・キーワード:「コロナ」「おうち」を含むコンテンツやTwitter投稿(無関係のものは分析時に除外)
・期間:2020年4月5日〜2020年4月25日
・ツール:spiceboxのオリジナルツール「THINK」

医療に対する支援

今回最も多く出現した記事/投稿の1つとして、「医療支援の表明」が挙げられる。不足するマスクや防護服、医療機器の製作、輸送に各社が技術を結集している様子が多くの共感を呼んでいる状態。特に人工呼吸器やマスク、防護服の製造に自動車業界の各社が技術を結集している点は印象的。

・メルセデスF1チームによる人工呼吸器製造に対する反響 (11,900ENG)
技術力への反響や、技術への挑戦の場としてのモータースポーツへの好意的な声が挙がっており、『ベストカーWeb』のコンテンツは11,900ENGに上った。
※本記事でご紹介する各社のニュースは、複数のメディアで紹介されているが、これ以降も「代表性のあるコンテンツとそれに対するエンゲージメント数」を参考としてご紹介していきたい。

・ANAの空室客席によるマスク輸送 (11,515ENG)
客席でのマスク輸送というアイディアに対する反響が寄せられている。

・MKタクシーによる医療従事者の送迎 (9,165ENG)
企業としてのサービスやホスピタリティへの好意的な声が挙がっている。

また、関連する技術や輸送等に直接的な関連のない企業による、物資の支援も多くのエンゲージメントを得ている。

・ジャニーズ事務所によるマスク、防護服支援 (17,755ENG)
支援に対する好意的な声に加え、スピーディーな物資の確保が話題に。

・LDH JAPANによる医療従事者へのコーヒー支援 (5,298ENG)
主にファンからの支援の姿勢に対する好意的な声が挙がっている。

飲食店廃業の危機を救う取り組み

外出自粛が叫ばれる中で、特に廃業の危機にさらされているのが飲食店である。売上が大幅に減っている中で、飲食店自身がテイクアウトに活路を見出したり、また各社がサポートの仕組みを整えるなどの対応を行う様子がエンゲージメントを呼んでいる。

【テイクアウトを充実させる飲食店】

・サイゼリヤによるテイクアウト開始 (8,236ENG)
テイクアウト解禁への好意的な声に加え、サイゼリヤ特有の圧倒的な値段の安さが話題化。

・ラーメン二郎の一部店舗でテイクアウト解禁 (5,561ENG)
「まさかのテイクアウト」への驚きの声や、「お家でならゆっくり食べられる」と好意的に受け取るユーザーが多数。

【飲食店サポートを行う企業】

・大手ビールメーカーによる返品受け入れ (5,102ENG)
体力のあるビールメーカーが飲食店の積極的な支援に回る姿に好意的な声が挙がっている。

・鎌倉市周辺のテイクアウト可能な飲食店のまとめページ作成 (4,900ENG)
鎌倉市長のリツイートにより拡散。この流れから、自分の周辺にある飲食店をブログ等で取りまとめる動きが活発化。

・埼玉県のスーパーによる飲食店支援の取り組み (1,809ENG)
近隣の飲食店の商品を委託量無しで販売する「助け合いの姿勢」に好意的な声。

「おうち時間」の充実化

生活者の「おうち時間」への対応も各企業によって依然充実化されている。
休校によってエンタメコンテンツの充実化が行われていくとともに、子どもたちの学習コンテンツの充実化も行われており、子どもたちのおうち学習をサポートをいかに充実させていくか、博物館・動物園などによるアクションがエンゲージメントを獲得。

・国立科学博物館のVR映像化 (112,751ENG)

子どもの学習用に公開されたコンテンツであるが、ふだんは見ることのできない博物館のアングルに大人からも驚きの声が

・N高のオンライン授業無償提供 (51,881ENG)

いち早くオンライン化に乗り出していたN高による授業の無償提供に好意的な声。もともとの注目度も影響し、「試してみたい」というユーザーが多く発生。

同様に、おうち時間の過ごし方として多くのエンゲージメントを獲得しているのが料理コンテンツ。特にホテルや本格レストランなどによる「レシピ公開」が多くコンテンツ化されており、「手作りキット」の販売も積極的に行われている。比較的時間に余裕の生まれている生活者の新たな趣味の開拓がこのタイミングで行われるかもしれない。

・ディズニーによるチュロスのレシピ公開 (198,199ENG)
誰もが一度は食べたことのあるレシピの公開に大きな反響が。実際に作ってみたユーザーからのENGが多く発生。

・つばめグリルのハンバーグレシピの公開 (9,985ENG)
つばめグリルによる定番商品であるハンバーグのレシピの紹介に好意的な声が多く発生。多少手間はかかるものの、「本格ハンバーグが自宅で作れる」ことへの反響が大きい。


Social Data Labでは引き続きエンゲージメントを獲得している企業のアクションを取り上げつつ、生活者の関心についてもソーシャルリスニングによって考察しています。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。








この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?