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「福祉」を説明するのって案外難しい

本業である「福祉」のお話を。

福祉という文字を見て、「あ、自分に関係ないわ」って思った方いると思うけどそれは違う。


たまにね、子どもや学生に向けて福祉の話をすることがあるんです。

福祉の話を聞くなんて初めてという人たちに向けて、福祉の説明をするのは案外難しい。

そこで、いつも子どもでも分かりやすい表現として福祉とは「幸せでいること」だと伝えるんです

「福」も「祉」もそれぞれの漢字の意味は「幸せ」なんですよね(辞書で調べました!)

てことは、私は不幸でいたいって人はまずいない(みんな幸せでありたい)やろうから、自分には関係ないって人はいないよね?っていうロジックです。


あと、福祉に関するこんな表現を見つけて「これええやん!」って思ったものを紹介します。

『something for everone』って言葉

これ直訳すると「みんなのために何かがある」ってこと(違ってたらすみません…)

要するに、人は高齢、貧困、障がい、病気、災害などなんらかの要因によって生きづらさを感じても、どんな人も幸せでいられるように、制度や居場所がある。
これが「みんなのために何かある」ですよね。
でも実際は「みんな」を漏れなく支えられていないのが現状。制度や受け皿を作れば、必ずその枠から漏れる人が出てくる。
これがいわゆる「制度の狭間」っていわれる。

分かりやすい例で言うと、僕が子どもの頃は学童保育なんて無かった。普通に学校から帰ったら外で友だちと遊んでた。
それが共働きや子どもだけだと危険(近年様々な事件が多くて)という考え方など、様々な要因で学童ができた(のだと思う)。
これで助かった家庭も多くあると思うけど、一方でその料金が払えず利用できない人もいるわけで。
じゃあその家庭が払えない理由が、仮に貧困なのであればその家庭こそ制度で支えないといけないのに…


我々福祉業界で働く人は、常にこういった現状を把握し、どうすれば困っている人が困らずに幸せでいられるようになるのかを問い続け、働きかけ続けないといけない。

極論は、福祉の制度が無くなって、福祉専門職がいらなくなることなのかもしれないなー。

あらざっした。

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