40代MBAサラリーマンサブ3ランナーが教える「超効率的サブ3実現法」-24
これまでのサブ3を出したレースのペースを振り返る
前回のnoteで、別府大分毎日マラソンを例に挙げて、レースプランをシミュレーションしてみました。今回はせっかくなので、実際の過去のレースがどういうペースで推移したのかを可視化してみようと試み、グラフを作ってみました。
私は、過去に10回サブ3を達成していますが、その10回のレースについて、5km毎(最後は残りの約2.4km)の平均ペースを算出し、グラフとしてプロットしてみました。タイムは、実際の公式タイムではなく、手元のGARMINに残っているネットタイムで引っ張りました。
折れ線グラフが下に行くほどペースが速く、上に行くほどペースが遅い、というものになります。また、GARMINで測ったときのゴールの距離も横軸の一番右の数値で見えるようにしています。誤差が大体どれくらい出るのかもそこを見るとわかると思います。
30km~35kmが一番苦しく、そこから巻き返す
これを見てもらうと、毎回同じではないものの、傾向としては、前回記載した通り、最初の5kmを抑えめにして、そこから25km地点までできる限りペースをキープし、30km~35kmで一番苦しみ、最後もう一度ペースを上げていきながらゴールしているケースがほとんどです。
これまでで一番予定通りに進んだレースは、初めてサブ3を実現した2017年の別府大分毎日マラソンだった気がします。無欲の勝利という気がします。これまでご紹介したルーティンを守って、当日も想定していたペース通りにトレースすることができたレースでした。
あとは、自己ベストを出した2018年の別府大分毎日マラソン。こちらも2時間50分切りを目指していたので、後半の失速は非常に悔しいですが、そこを除くとほぼパーフェストなレース展開だったと思います。
イーブンペースでは爆発的記録が出ない
また、あえて前半抑えめに走って、できる限り最後までペースを落とさずに走ろうとチャレンジした2017年のつくばマラソンでは、狙い通り最初から最後までほとんど同じペースで走れた唯一のレースでした。しかしながら、これを試してみて気づいたこととして、後半に思いっきりペースを上げることも難しいため、爆発的なパワーを出す部分がなく、ギリギリサブ3がやっとという状態でした。
そして、サブ3はしたものの、これまでで一番不甲斐なかったレースが、直近の2020年の別府大分毎日マラソン。
ひざ痛で直近2週間、全く練習できず、鍼治療で何とか走れる状態にしてぶっつけ本番で出たレースでしたが、最初に突っ込んだ結果見事に玉砕。後半ボロボロでしたが、前半の貯金が活きて、何とかかんとかサブ3を達成した、、というレース展開でした。グラフを見てもわかる通り、唯一最後もペースが回復しないままゴールした結果になりました。
欲の出しすぎとチャレンジは紙一重
このように欲が出ると、自分の実力以上のペースでシミュレーションをしてしまいがちです。欲とチャレンジは紙一重ではありますが、欲が出すぎると最後に玉砕しますし、欲がなさすぎるとチャレンジにならないので平凡なタイムで終わります。この辺は日々の練習の状態などを考慮して、針の穴を通すような気分で、今の自分に最適なペースはこれだ!と如何に当てられるかという勝負になります。
そして、その為にもこうやって多くのレースに出て自分に合った42.195kmの走り方やペースを見つけていくこと。要は自分を知ること、がレース前の戦略作りやプラン作りの精度を上げていくことになると思います。そして、それを考えるのが、競馬を予想するような感覚と近い気がしていて、フルマラソンの戦略性という観点での面白さでもあると思っています。
ネガティブスプリットでなぜ記録が出にくいか(注:自論)
先ほど同じようなペースで最初から最後まで走ると爆発的なタイムが出にくいと書きました。これは完全な個人的な意見ですので話半分に読んでほしいですが、レースの後半に体力を温存することは、理屈上はできそうです。後半にペースを上げていく、いわゆる「ネガティブスプリット」というものですが、実際にネガティブスプリットで走ることや、それでいい記録を出すことは難しいと感じます。
なぜそう感じるか?ですが、フルマラソンを走っていると、体力(脚力)や心拍(呼吸)が辛くなりますが、もう一つ、メンタルが辛くなってきます。長く運動をし続けることで、脳が「もう休もうよ」「君は十分頑張った。歩いて良し!」と言ってくる気がします。後半はこの「楽したい自分」と「最後まで頑張りたい自分」との戦いが始まりますが、体力も心拍もメンタルも辛いときに前半よりもペースを上げにいくことは相当なトレーニングを積んでいるプロ選手や実業団選手やセミプロレベルでないと厳しく、私を含むサラリーマンランナーには厳しいのではないかな?と思っています。
自分の走り方は「前半突っ込み型」
よって、少なくとも私に合った走り方は、「前半突っ込んで、後半耐える」。そして、最後の最後は死ぬ気で踏ん張る(「大丈夫、死なないから」と自分に言い聞かせつつ…)、という風に理解しており、それに合ったプランを考え、粛々と実行するようにしています。
ちなみに「後半耐える」というスタイルも当然ながら相当にきついですが、日々の練習で最後に「オエっ」とえずくぐらいまで追い込む練習をしていると、レースでは活きてきます。そこまでやるか、と思われればそれまでですが、効率的ではあると思います。
説得力があるのかないのかよくわからない内容になってしまいましたが、今回は以上になります。尚、23回毎日連続投稿していましたが、昨日飲みに行って思いっきり酔ってしまったため、書けず、連続記録が途絶えてしまいました。。自分との戦いに負けました。悔しいですが、改めて出直します。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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