現代社会における霊性文明の重要性とは?
『日本的霊性』から考える:
思想家であり世界に禅をひろめた鈴木大拙氏の著書『日本的霊性』に霊性とはなにかの考察がある。
鈴木大拙氏によると、霊性とは精神ではないという。精神とはスピリチュアル。ですので、精神というと、どうしても物質や科学に対峙する意味がでてきます。
現代社会では、科学が現実、スピリチュアルは非現実と、分けて考える傾向があります。
物質と心の融合:
そのような科学とスピリチュアルの分離ではなく、霊性とは、物質と心の両面があわさった状態。パナソニックの創業者である松下幸之助が提唱した「物心一如」です。科学とスピリチュアルの融合をさす考えだと感じます。
よって霊性文明とは、物質的な繁栄や技術の進歩だけでなく、人間の内面や精神の成長を重視する文明のことです。
現代社会では、経済的な成功や便利さが追求される一方で、心の豊かさや他者との調和が置き去りにされがちです。多くの方が不安感をいだくのもこのためです。
自然と調和した社会
霊性文明は、心の平和や内面的な幸福を重視し、個人と社会全体がより調和した状態へと導く道を示します。
人間が自然や宇宙、他者とのつながりを深く理解し、敬意を持って生きることを目指します。縄文時代にもどるのではなく、現在のスマホやインターネットといった科学文明をもったまま、古代の精神性と共生するということ。
iPhoneをうみだしたスティーブジョブスは、禅を生活に取り入れていたといういます。科学とスピリチュアルの融合により、世界をかえる発明がなされたのです。
大地の上をしっかり歩く:
霊性て気にいきるためには、生命をうみだした土・大地を意識しなければなりません。
鈴木大拙氏は、霊性とは天ではなく、大地に由来するといいます。
「私たち人間は大地に根をもち、大地からでて、大地にかえる。」
しっかりと大地に立てる、そしてしっかり大地の上を歩ける人がいきる社会が霊性社会がつくれるだと思うのです。
ただ祈るだけでは、スピリチュアルであり、しっかり大地に根をはってあるけてこそ、霊性的な生き方です。
現代人が忘れがちな大切な物:
また、霊性文明は共感や慈悲、愛といった普遍的な価値観を基盤にしています。個人の利益だけでなく、社会全体や地球全体の調和を目指すことで、人々はより平和で満ち足りた生活を送ることができるのです。
現代人にとって霊性文明は、忙しい日常の中で失いがちな「本当に大切なもの」を取り戻したいものです。
まずは、大地の上にしっかりと立つことから・・・
それでは、みなさま素敵な一日をお過ごしください!
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