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【教採対策】中学社会の勉強法まとめ

「うめ立てと干拓について、その違いを作り方を踏まえて説明しなさい」

「大阪には甲陽園や甲子園など『園』とつく地名が存在するが、その成立経緯について説明しなさい」

これは実際に一部の自治体で出題された問題です。(一部改題)

教採で合格すると言うことは、こんな問題群と戦うと言うこと。
こんな変な問題、どうやって得点すれば?

結論、教科書を暗記する。

※注意
この記事は過去問研究を前提にしています。
まだの方は一読をオススメします。

具体的な流れ

出題範囲の確定

まず、問題の突き合わせ。
王道以外の奇問の出題範囲を特定しましょう。

これは一例だけど、僕が受けた自治体はこの辺りから狙われてました。

教科書のイメージ図。
四隅の画像やコラムが狙い目。

教科書の画像を大問のテーマに据えて、そこから対応する番号の文章を書かせるor答えさせる問題が多い印象。

対応する番号の本文から出題されるケースが多かった。
そっちの方が問題が作りやすい?

そもそも教科書を元に問題を作っている時点で、正解は「教科書の丸暗記」以外ない。

でも、教採は時間との戦いだから、丸暗記をしてる余裕はない。
だから、出題範囲を予測するっていう寸法。

その際に困るのが「判断基準」。
大事なところ見逃して、どうでもいいところを覚えてちゃ意味がない。

大切なのは実際に教科書に出題歴を書いちゃうこと。

特定作業の片手間に書き込んでおくと楽。
5年分ぐらいやると、大体わかってくる。

こんな感じで出題範囲を特定していくと、覚えるべき場所と覚えなくてもいい場所の二つに分かれる。

思ってる以上に覚えなくていい部分は少ないけど、それでも精神衛生上楽になるのでオススメ。

教科書内における情報の重要度がわかったら、今度は実際に暗記するフェーズへ。

ひたすら暗記

僕はiPadだけで教採を乗り切ったので、アナログ派は工夫が必要かも。

僕が取った方法は墨塗り教科書式。
iPadに取り込んだ教科書を複製して、重要だと思う箇所をひたすら塗りつぶしていった。

実際に使ってた問題集。著作権対策のためぼかし加工。
覚えたところから消していくと精神衛生上よろしくなる。

そうすると、墨塗り問題集すっぴん教科書の二つができる。
問題集と参考書はこれで終わり。

あとはひたすら墨塗り教科書を解きまくる。覚えるまで。書くのがめんどくさくなるまで。

暗記の仕方はひたすら反復。
バカほど勉強に効率求めるけど、そんなものはない。定量は必要。
逆に言えば暗記したらそこで終了。終わるなら1周でもいい。

反復の目安だけど、10周もすれば大体覚えられる。
僕は10周した。2月から始めても間に合うから、かなりオススメ。

コツとしては、覚えたところから消していくこと。
iPadなら塗りつぶした部分を消せるので、問題集がスカスカになっていくのが気持ちよかった。

講師経験者が有利なのは、教科書に触れる時間が長いからだと思う。
僕みたいに社会人から一念発起でやる場合、教科書と触れ合う時間が少なくなる。そういった意味でも、絶対数を増やすために大事。

ちなみに教科書の取り込み方法は、デジタル教科書の購入が一番賢いかも。

間違ってもアナログ教科書を分解して、一枚ずつ写真撮って取り込むなんて奇行はしちゃいけない。くっそ疲れるから絶対やっちゃいけない。終わってから気づいたんや……。

仕上げ

自治体の過去問をとっておきたい人は、「模擬テスト代わりにしたいから」のはず。
でも、腕試しの模擬テストは別なところから調達できる。

オススメは二つ。
「全国まるごと過去問集」と「同じ準拠の自治体の過去問」。

仕上げの時に大事なのは、自治体の採択準拠を確認すること。
地方に行けば行くほど教科書至上主義が強くなる。
つまり、教採対策は採択教科書対策に近くなる。

教科書丸暗記はいわば、準拠特化対策。
僕は東書を擦ってたけど、帝国の問題には手も足も出なかった。
だからこそ、仕上げにやる過去問は同じ準拠の自治体がオススメ。

採択準拠一覧

全部確認しましょう。

「まるごと」をやるときに、全く分からなくても焦らないこと。
自治体の準拠が違う可能性が高い。逆に同準拠なら焦りなさい。対策が甘い。

こうやって絞っていくと、案外問題数が少ないことに気が付く。
問題数の確保のために、別な自治体の過去問も有効。

「受けない自治体の過去問を買うのは……」
気持ちはわかる。
買わなくても、自治体のHPに過去問が落ちてることがある。
それで少しは補強できるはず。念押しするけど、準拠は確認すること。

最後に

出題は所詮運。出る時は出るし、出ない時は出ない。

数年前の過去問で苦手な問題があって、「ま、出ねーだろ」とタカを括ってたら出題されました。当然失点しました。許さんぞ、秀吉。

とはいえ、出典を特定していくと試験への不安感が拭える。
あと、ここまでやる変態はたぶんいない。

僕も自分でやりながら「俺しかやってないだろこんなん」とか思ってた。
逆に言えば、ここまでやって落ちたら笑うべき。その年は無理。諦めろ。

あ、あと、中学社会なら地図帳もオススメ。中学校のもので問題なし。
地図帳は特に統計と国旗に注意すること。
詳細は省きます。教員志望なら見るべき箇所はわかるはず。


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