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気づいたら全身ユニクロな私と、ユニクロが変えた私たちの生活

こんにちは。

おこもりが進んでいるヨーロッパ生活です。緊急事態宣言に伴うレストランとショップのクローズがいまだに続いております。大好きなベトナム料理も、おいしいおいしいカクテルも飲めず、クラブに行って踊ることも久しくありません。

何がつらいって外食できないし、友達や同僚とあえないことです。

私はファッションセンスはないけどウィンドウショッピングは大好きなので洋服屋さんに行けないのも地味にきついです。

自分は内向的だから友達付き合いとかしなくてもいい人だと思っていたけれど、やっぱり一年たってみてコミュニケーションの大切さをが身に染みるアラサー独身です。

在宅ワーカーの皆さんも気づいたら、

「え?全身ユニクロじゃね?」という日が増えているのかなと思います。

私も今絶賛ユニクロのメンズのスウェット(なぜメンズかというと上下綿100のスウェットが買った当時(2017年)でなかったからです。)と厚手のヒートテックです(今年は4月でもやや寒い中欧です)

ちなみに下着もブラ以外はユニクロ、唯一靴下だけチコリータのポケモンセンターの靴下。全身を締め付けることなくとっても居心地がいいです。

ちなみにここヨーロッパではユニクロ、人気があります。

2019年の冬にベルリンに行ったとき、とても長い列ができていましたよ。カスタマーサービスも日本風でなんかほっこりしました。

そういえば、そのベルリンの店舗でパンツを買ったときに、Sサイズを買ったのにもかかわらず履いてみたら案外大きくて、割とすぐに伸びてしまいました。(もしかしたら日本に卸している方が品質がいい?のかも)

もっとちなみにいうと、ヨーロッパには、イギリスのPrimarkというファストファッションブランド?があります。ものすごい安いです、品質もまあまあだし、流行に沿っているかわいいものもたくさんあります。


さて、皆さんも思い出してほしいのですが、

いつからだろう、ユニクロが我々の生活の一部になったのは・・・


覚えている方がいたらうれしいのですが、ユニクロが出てき始めた時、フリースがものすごくはやりませんでしたか?

うちの父は家族5人分のフリースを色違いで買ってきてうちの母に怒られてました(笑) 「いつ私が欲しいって言ったの!!!」みたいな

特別家族仲がいいわけではないんですが、やっぱり父のこういうところはなんか可愛い&母の突っ込みで成り立つ夫婦関係のバランスにあっぱれです。


そういえば、この間母親と「ワークライフバランスが進むことと少子化解消はイコールか?」について話し合ったのですが、うちの母が面白いことを言っていたのでシェアしますね。

「今の若い人はたとえ働く時間が減っても、家庭を持ちたいとか思わないんじゃない?趣味に時間を使ったりね。昔は年老いたら家族が自分の面倒を見てくれたり、家事や掃除が自分では満足にできないから専業主婦やお手伝いさんがいたわけで、現代においてはたとえ服が破れて繕えなくてもユニクロに行けば1000円かそこらで買って代わりがきくじゃない?便利な世の中、安くて品質のいいものが手に入る世の中になったから、もう人に頼らなくてもいいのよね、結局。」

確かに。しかも今は家事能力の高い人が増えていますしね。

WLB(ワークライフバランス)について考えるうちに、ユニクロが我々の社会様式を変えたことに行きついたわけです。

※この記事はユニクロを下げるものではないです

ユニクロの製品は素晴らしいです。私はユニクロなしでは生きていけない人間になってしまいました。そして私が思うに、ユニクロの浸透率は私のようなアラサーだけではなく年配の方にも広く浸透していると思うのです。確かな品質と、手の届きやすい価格帯、破けても毛玉ができても、すぐそこの店舗に行けば代わりはたくさんある。それは20年前には(私の知る限り)ありませんでした。

家電製品が掃除も何もかもやってくれる、なんて便利な世界。コンビニに行けばおいしいご飯があって、しかも私たちの健康にも気を使ってくれる。

便利になればなるほど、「既存の夫婦関係」はもはや必要ではないことがわかってきます。

つまり、おひとり様が増えているということの背景には、便利な世の中(経済的な個人格差もありますが)が一つの原因だと思うのです。


そうはいっても夫婦関係やパートナーシップは千差万別。いろいろな事情があります。結果的に「結婚」が一番しっくりくるから結婚したよという方もいらっしゃると思います。


夫のインカムに頼る家族形態はもはや存在することが難しい。労働人口が増える見込みだってない。でも一方で、世の中はどんどん便利になり、他人の介入を必要としなくなる。

そりゃあ結婚しなくなるよね、と。

経済不安もあるから、子供どころじゃないよね。

そしてそれに対して政府の考えるWLB達成では太刀打ちできないと思うのです。

そもそもWLBの概念についてはいろいろな議論があります。労働時間を減らして私生活を充実化させることは、正社員や所得が高い人だけの特権ではないでしょうか?時間給で動いている労働者は、より働かなければ目標とする所得には届きません。

じゃあ正社員になれば、経済的に安定して結婚して子供を産み育てるか?と問われれば、皆さんが察する通り、答えは「わからない」のです。なぜならそれはあくまで、プライベートだからです。ここがWLB推進議論の限界です。


ユニクロが与えてくれた生活様式の変化から、私は最近こんなことを考えていました。

ユニクロの製品は素晴らしいです(大事なことなので2回言います)

今海外に住んでいる私でさえ、日本から持ってきた衣服やこちらで調達したもののほとんどがユニクロです。結局のところ、ユニクロが今の生活様式にぴったりとはまってしまうのです。おこもりにも最適です。数年前に購入したヒートテックは未だに私の冷え性な体を温めてくれるし、ユニクロで買ったスカートはこっちの人に褒められました。なんという攻守バランス。

でも一方で、便利な世の中に一抹の不安もあるのです。

そしてそんな人付き合いを必要としなくなってきた社会で、WLBひいては少子化解消!なんてそんなヘビー級の命題を突き付けられる若者の身にもなってほしいのです。

なんだかまとまりのない文章で申し訳ないです・・・

ここまで読んでくださった方、拙文にお付き合いいただき、ありがとうございます。




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