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#38 西荻〜荻窪 本屋さんぽ

こんばんは、こんばんは、こんばんわ。

先週感想を書きましたが『本屋、はじめました 増補版』を読んで、なんかもういてもたってもいられなくなって、ずっと行ってみたかった「本屋Title」さんを目指して荻窪に行ってみることにしました。

距離的にはさほど遠くないのに、なぜここまでずっと行けなかったのかというと、わたしが住む町から荻窪は少し行きにくくて乗り換えが必要だったり、Titleさんが駅からかなり離れていたりして、なんだかんだ時間がかかるので時間の自由があまりない主婦にとっては非常に行きにくい場所だったというのが単純な理由です。

でも今回はもう1件前々から大好きな本屋さん、西荻窪の「今野書店」さんで、柏書房の編集者竹田純(Twitter @TJ_paki)さんの仕事というフェアを開催しているということで(一般の書店で一人の編集者にスポットライトを当てたフェアって今まで聞いたことない!)、それもすごく興味深かったので見にいこうと思い立ち、結局西荻から荻窪までぐるりと本屋巡りをすることにしてみました。

まず最初に向かったのはお目当ての一つ。
今野書店さんの「編集者竹田純の仕事と周辺」フェアです。

今野書店さんは、新刊を扱う書店の中で実は多分1番好きかもしれない本屋さんです。残念ながら西荻周辺に住んだことがないので通えたことがないのですが、近かったら絶対毎日行くだろうと思います。

本当に地元の一般のお客様も大事にされてるということがわかる、いわゆる街の本屋さんですが、その上でこだわりも多く見られ、文芸書の充実はすごいですし、独自のフェアなども面白く人文書も専門の人が見ても唸るのではないかと思います。児童書も狭いながらも工夫が見られて勉強になります。

でもどこを見ても偏りすぎていない、誰もが入りやすい買いやすい、理想の本屋だなぁという感じがします。

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そんな店の1画で「編集者竹田純の仕事と周辺」は展開されていました。
竹田さんが作った本がずらりと置いてある中で異彩を放っているのは、編集に関するアイデアなどをまとめた実際のノートや、メモ。ペルシャ語?などを勉強していた時のノートなどがあり、見ても何が書いてあるのか分からなかったですけど面白かったです。

ご本人がほぼ毎日在店していらっしゃるようですが、時間的にその日は会えず、残念でした。

1冊『特別ではない一日』という文藝アンソロジーを手に取り、レジに向かいました。


次に向かったのはミステリー界隈で有名な古書店『盛林堂書房』さんへ

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以前一度行こうと思った時、なぜだか辿り着けなくて行けなかったので、今回が初訪問です。

ここで思ったのはとにかく蔵書がきれい。
古書店なのに本当にどの本をとっても状態が良くてびっくりしました。
店頭の100均棚さえ美しく整理されていて、手に取りやすいです。
値段も手頃でついついあれもこれもと買いたくなってしまいました。
こちらでは筒井康隆の本など5、6冊買いました。


次に向かったのは、西荻の古本屋と言えばわたしの中では真っ先に名前の浮かぶ『音羽館』さんです。

残念ながら写真を撮り忘れてしまいました。

こちらは芸術、文化に関する本が強く、こちらもやっぱり本がきれいで手に取りやすいです。

すいていたのでじっくり見ることができました。
星野道夫の本を買いました。


お腹がすいたので、お昼ごはんを。
せっかくなのでスパイスカレーを食べたいと思い、調べたところ『大岩食堂』というところがヒットしたので行ってみました。

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ランチのミールスはカレーの種類が1種類で千円ほど。
ごはんはバスマティーライスかレモンライスかそのハーフ&ハーフかが選べたので、わたしはハーフ&ハーフにしました。
パパドとサンバル、ラッサムもついてくる。
卵のアチャール150円(確か……)

どれもとても美味しかったー。
メインはチキンカレーにしたんだけど、お肉も柔らかくスパイスの香りはとても豊潤。その上とてもあっさりしていていくらでも食べられそう。バスマティーライスに合う!レモンライスいらなかったかも。
サンバルとラッサムもどれもあっさりめでスルスルと入ります。

マスタードシードがいい役目をしていたのでは……という予想。
満腹になりました。

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お次はTitleに向けて歩いていたところに偶然見つけたこちらのお店。

Timeless book store」さん

ここがすっごくよかった。
正直最初入る前は、ビジュアルがお洒落なだけの本屋さんかなぁなんて思っちゃったのだけど、セレクトされている本が本当にすごくセンスよくて、絵本や写真集の中に自然や民俗学系の本も多くすごく興味を引かれました。つい1冊版画の本を買ってしまった。

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続いてふらりと入ったのはこちらの『URESICA(ウレシカ)』さん。
こちらは2階がギャラリーになっていてアート系の本が充実していました。
1階は暮らしの本などもたくさんあって、その流れで見た詩や小説も多くありました。
ここでもすごくほしい本を見つけたけど、そろそろ持って帰れなくなるのでなくなくあきらめて次へ。

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いよいよ『本屋 Title』へ

だいぶ歩いてようやく現れた時にはちょっと感動しました。

これがあのTitleさんかぁという感じです。
建物が本当に印象的で、この古い雰囲気を纏った建物をよく見つけたなぁと思いました。

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中はとても静かで、2階のギャラリーに人が数人いるようでしたが、店内は静まり返っておそらく店主の辻山さんが叩くキーボードの音がカタカタとしていました。

わたしは少し緊張しながらもゆっくり店内を見せてもらいました。

やはり暮らしの本の棚はとても豊かで、つい手に取りたくなるような本ばかりでした。
それから特筆すべきは個人出版の本たちがたくさんあって、見たこともない表紙が並んでいる棚です。

ひとつひとつとても丁寧に作られていてすごく愛着が湧きそうな本たちです。手にしっくり馴染みそうなので、つい手に取りたくなります。

そこから悩んで2冊ほど選び、あとは気になっていた『岩波少年文庫のあゆみ』と『もう死んでいる十二人の女たちと』を一緒に持ってレジに行きました。

せっかくなので、カフェも利用させてもらいたいとコーヒーとケーキを頼みました。

コーヒーはオリジナルブレンドとのことですがびっくりするほど香りが良くて美味しかったです。
前回コーヒーは程々のものでいいなんて書きましたけど、これを飲んだらやっぱり美味しい方がいいなという気持ちになりました(単純)。

せっかくだから試行錯誤していきたいと思います。

結局こんなに(下の写真)本を買ってしまって、帰りは肩から腕から腰まで死ぬはめになりましたけど、幸せな苦痛でした。

何よりたくさん本屋に行けて、様々なそこでのカタチを見て学ぶことができ、すごくよかったです。

これから定期的にいろいろ見て回りたいなと思うので、コロナさんにはぜひとももう大人しくしてもらいたいもんですね!

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